ハードウェアによる動画再生支援

動画再生支援機能はCPUに代わって専用のハードウェアで圧縮動画のデコードを行うものでCPUへの負荷が軽減されます。CPUが非力な場合に非常に有効な機能で、処理性能の低いCPUを搭載する環境でもフルHD動画再生が可能になります。一般的に動画再生支援機能には次の3つの主要な機能が含まれます。

ハードウェアデコーダー
圧縮された動画を再生する為に汎用のCPUを使ってソフトウェアでデコード処理を行うと負荷の高い処理になるため、専用のハードウェアで効率よくデコードを行います。ハードウェアデコーダは専用回路で実現するために対応できるコーデックが限定されます。
スケーリング
解像度の大きいディスプレイで拡大してもジャギーなどを抑えて綺麗に見える機能です。アップスケーリング処理では補間処理が行われます。
デインターレース
デインターレースとはインターレース映像を非インターレース形式に変換するプロセスのことです。奇数・偶数フィールドの撮像には時間差があるため、単純に2つを貼りあわせて1枚のフレームを再現すると動きのあるシーンでコーミングと呼ばれるくし状のノイズが発生してしまう。コーミング発生を防止するインターレース解除アルゴリズムは複雑なアルゴリズムとなっており高度な処理能力を必要とします。
再生支援技術 メーカー デコーダー スケーリング デインターレース
MPEG2 H.264 VC-1
(WMV9)
VP8
(WebM)
VP9
(WebM)
UVD AMD(ATI) Yes Yes
(UVD 3から)
Yes No No Yes
(UVD 2から)
Yes
PureVideo HD NVIDIA Yes Yes Yes No No Yes Yes
Intel Clear Video
(Intel GMA 3150)
Intel Yes No Yes No No Yes Yes
Intel Clear Video
(Intel GMA 4500 Series)
Intel Yes Yes Yes No No Yes Yes
Intel Clear Video
(Intel HD Graphics)
Intel Yes Yes Yes No No Yes Yes

標準API

DXVA(DirectX Video Acceleration)

DXVA は Microsoft Windowsでの動画再生のハードウェアアクセラレーションの為の標準 API です。Windows 7 から DXVA が搭載されており、UVDや、PureVideo、Intel Clear Videoに対応できます。

次のソフトウェアは DXVA に対応しています。

  • Windows Media Player 11 以降
  • MPlayer
  • Firefox 23以降
  • Flash Player 10.1以降
  • Media Player Classic Home Cinema
  • GOMPlayer

VA API(Video Acceleration API)

VA API は Linux 及び UNIXオペレーティング·システムのためのビデオアクセラレーションAPIです。バックエンドAPIとして VDPAU や XvBA を利用できるなど,統一的なAPI規格としての開発が進められています。 次のソフトウェアが VA に対応しています。

  • GStreamer
  • MPlayer
  • ffmpeg
  • VLC MediaPlayer

動画の利用環境のコーデックの種類

DVD Video

  • MPEG-1
  • MPEG-2

DVDではMPEG-1に対応していますが、実際には MPEG-1 は殆ど使われていません。

BDMV(Blu-ray Disk Movie)

  • MPEG-2
  • VC-1(WMV9)
  • H.264

Flash Video

  • Sorenson H.263(FLV1)
  • On2 VP6(FLV4)
  • Screen video
  • H.264

関連文書

参考