ユーザーインタフェースのレスポンスタイムが遅すぎて怒る人はいても速すぎて怒る人はいません。速ければ速い方が良いのです。
Jakob Nielsenは『Usability Engineering』(1993, 2014)で、ユーザインタフェースのスピードの要求がどれだけ重要かを次の3つの時間スケールで説明しています。
- 100ミリ秒
100ミリ秒以内に処理が完了すれば、ユーザは瞬時にシステムが反応していると感じる。結果を表示する以外は、特別なフィードバックが必要でないでしょう。
- 1秒
1秒かかる処理は特に問題はないがユーザは間があると感じます。ユーザーはデータを直接操作する感覚を失います。
- 10秒
操作が完了するまでに10秒以上かかると、ユーザの注意を引き続けるのが難しくなります。ユーザーはコンピュータが終了するのを待っている間に他のタスクを実行したいと思うでしょう。従って、他のタブを開くか、完全にそのWebサイトから去ってしまうこともありえる。長い遅延の場合ではフィードバックが特に重要となります。