EN JA
NSMB.CONF(5)
NSMB.CONF(5) FreeBSD File Formats Manual NSMB.CONF(5)

名称

nsmb.confSMB 要求のための設定ファイル

解説

nsmb.conf ファイルは、 SMB ネットワークプロトコルのためのコンピュータ、ユーザと共有またはマウントポイントに関する情報を含んでいます。

設定の階層構造は、いくつかのセクションから構成され、そのセクションは、パラメータのいくつかの行とそれらに割り当てられる値を含んでいます。それらのセクションのおのおのは、次と同じように、角括弧で囲まれたセクション名で始まっていなければなりません。

[ section_name]

それぞれのセクションの終りは、新しいセクションの始まり、または一般的に EOF と呼ばれるファイルの突然の終りによって示されます。各セクションは、次のような 0 個以上のパラメータを含みます:

[ section_name]
key= value

ここで、 key は、パラメータ名を表し、 value は、パラメータに割り当てられる値です。

SMB ライブラリは、セクション名のために次の情報を使用します:

A)
[ default]
B)
[ SERVER]
C)
[ SERVER: USER]
D)
[ SERVER: USER: SHARE]

利用できるキーワードは、次を含みます:

キーワード セクション 注釈
A B C D
addr - + - - SMB サーバの IP または IPX アドレス
charsets - + + + ローカル:リモート文字セットペア
nbns + + - - NetBIOS 名前サーバ (WINS) のアドレス
nbscope + + - - NetBIOS スコープ
nbtimeout + + - - NetBIOS 名前サーバのタイムアウト
password - - + + 与えられた共有にアクセスするために使用されるプレーンテキストまたは簡単な暗号化されたパスワード
retry_count + + - - 接続が壊れているとマークされる前の再試行の数
timeout + + - - SMB 要求タイムアウト
workgroup + + + + ワークグループ名

関連ファイル

/etc/nsmb.conf
デフォルトのリモートマウントポイント設定ファイル。
~/nsmb.conf
ユーザ特有のリモートマウントポイント設定ファイル。

使用例

次のものは、利用者の環境と一致するかどうか分かりませんが、サンプルの設定ファイルです:

# example.com の設定ファイル 
[default] 
workgroup=SALES 
# 'FSERVER' は NT サーバ。 
[FSERVER] 
charsets=koi8-r:cp866 
addr=fserv.example.com 
# FSERVER のためのユーザ特有のデータ 
[FSERVER:MYUSER] 
password=$$16144562c293a0314e6e1

#’文字で始まるすべての行は、コメントであり、解析されません。“ default”セクションは、デフォルトのワークグループかドメイン、この場合は、“ SALES”について記述しています。次のセクションは、サーバセクションを定義して、キリル文字が使用されていないときだけ要求される文字セット (charset) をそれに割り当てる“ FSERVER”としてここに書き表しています。また、ホスト名の値“ fserv.example.com”は、このセクションで割り当てられます。“ FSERVER:USER”は、ユーザ設定を定義して、特定の接続の間に使用されるパスワードを保存するために役に立ちます。パスワードは、プレインテキストか、または簡単な暗号化を使用して難読化されます。簡単な暗号化されたパスワードは、`$$1' シンボルで開始します。警告: 暗号化関数は、非常に弱く、単にクリアテキストのパスワードを隠すことだけを目的としています。簡単な暗号化の使用が望まれているなら、次のコマンドがパスワードで使用されます:

smbutil crypt

互換性

これを書いている時点で、 IPX プロトコルは、サポートされないまま残っています。今後の FreeBSD リリースは、これをサポートするはずです。

関連項目

smbutil(1), mount_smbfs(8)

作者

このマニュアルページは、 Sergey Osokin <osa@FreeBSD.org>と Tom Rhodes <trhodes@FreeBSD.org>によって書かれました。
October 19, 2010 FreeBSD