バグ
lsdev は、調査対象である 3 つのファイルの中でどの行が 1 つの同じデバイスを参照しているかを、常に理解できるわけではない。これらのファイルが時々、同一のハードウェアに対して、それぞれ異なる名称を用いるためである。例えば、いくつかのカーネルにおいてキーボードは、
/proc/ioports では `kbd' で参照されるが、
/proc/interrupts では `keyboard' となっている。これは
lsdev ではなく、(この特定の例のように) カーネルで対処されるべきである。
それでも lsdev は、デバイス名から後続のスペースや開き括弧以降の文字列を取り除いて、なんとか各行を一致させようとする。そのため例えば、
/proc/interrupts の `serial' 行は
/proc/ioports の `serial(set)' 行と一致することになる。この DWIM な試みは、それ自体がバグだとみなされるかもしれない。
(訳注: DWIM とは Do What I Mean の略で、「おかしな入力が与えられたときに、意図された結果を推測する能力があること(たまに正しく推測する場合もある)」を意味する。詳細は Jargon File を参照のこと。)
このプログラムは、どのようなハードウェアがあるかに関するカーネルの
知識 を表示するだけであり、実際に何が物理的に存在するかを示すものではない。