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名前
services -インターネットネットワークサービスリスト説明
services は、人が分かりやすい形のインターネットサービスの名前と、それらのサービスに割り当てられたポート番号やプロトコル種別の対応関係が書かれているテキストファイルである。ネットワーク上で動作するプログラムはすべて、そのサービスに対応するポート番号 (とプロトコル) を得るために、このファイルを調べる必要がある。 C ライブラリ関数である getservent(3), getservbyname(3), getservbyport(3), setservent(3), endservent(3) を利用することで、プログラムはこのファイルを調べることができる。- service-name port / protocol [ aliases ...]
- 各項目は以下の通り。
- service-name
- サービスを表す分かりやすい名前であり、検索の際にも使用される。大文字と小文字は区別される。クライアントプログラムは service-name にちなんで名付けられることが多い。
- port
- サービスに対して使用されるポート番号。10 進数で指定する。
- protocol
- 使用されるプロトコルの種類。この欄は、 protocols(5) ファイルの中の項目と一致している必要がある。通常使用される値は、 tcp と udp である。
- aliases
- サービスに対する別名のリスト (区切はスペースまたはタブ) で、この欄は必要にならば書くことができる。また、別名は大文字と小文字は区別される。
それぞれの欄の区切りには、スペースまたはタブが使用される。
コメントはシャープ (#) で始まり、その行の終わりまでがコメントとみなされる。空行は飛ばされる。
行の始めのスペースは無視されないので、 service-name は、行頭から書かなければならない。 service-names は、スペースとタブ以外の印字可能な文字なら何でもよいが、しかしながら互換性の問題を少なくするような文字を選択すべきである。例えば、a-z 、0-9 、ハイフォン (-) を使用するのが無難と思われる。
指定された形式に合わない行はあってはならない (現在は、そのような行は getservent(3), getservbyname(3), getservbyport(3) によって無視される。しかし、その場合の挙動は信頼できない)。
このファイルは Yellow Pages/NIS や BIND/Hesiod のようなネットワーク上の名前サービスを用いて、ネットワークを通じて配布される可能性もある。
services ファイルの見本を以下に示す。
netstat 15/tcp
qotd 17/tcp quote
msp 18/tcp # message send protocol
msp 18/udp # message send protocol
chargen 19/tcp ttytst source
chargen 19/udp ttytst source
ftp 21/tcp
# 22 - unassigned
telnet 23/tcp
ファイル
- /etc/services
- インターネットネットワークサービスのリスト
- <netdb.h>
- _PATH_SERVICES の定義
関連項目
listen(2), endservent(3), getservbyname(3), getservbyport(3), getservent(3), setservent(3), inetd.conf(5), protocols(5), inetd(8)この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。2010-05-22 | Linux |