FTOK(3) | Linux Programmer's Manual | FTOK(3) |
名前
ftok -パス名とプロジェクト識別子を System V IPC キーに変換する書式
#include <sys/types.h>
#include <sys/ipc.h>
説明
ftok() 関数は pathname で与えられたファイル (存在し、アクセス可能でなければならない) のファイル名の識別情報 (identity) と、 proj_id (0 であってはならない) の低位 8 ビットとを用いて、 key_t 型の System V IPC キーを生成する。このキーは msgget(2), semget(2), shmget(2) などでの利用に適している。同じファイルを示すあらゆるパス名と、同じ proj_id に対しては、結果の値は等しくなる。ファイルが違ったり (この場合両者は同時に存在しているはず)、 proj_id が異なると、返り値も異なる。
返り値
成功した場合は生成された key_t の値が返される。失敗すると-1 が返され、エラーの内容が errno に書き込まれる。この内容はシステムコール stat(2) のものと同じである。準拠
POSIX.1-2001.注意
libc4 と libc5 (および SunOS 4.x) では、プロトタイプは以下のようになっている。
key_t ftok(char *
pathname
, char
proj_id
);
現在では proj_id は int だが、依然として 8 ビットしか用いられない。通常は ASCII キャラクタが proj_id に用いられる。 proj_id が 0 のときの振る舞いが未定義になっているのは、これが理由である。
もちろん key_t が他と重ならないものであるかどうかは保証されない。最善の場合の組み合わせを考えても、 proj_id の 1 バイト、i ノード番号の低位 16 ビット、およびデバイス番号の低位 8 ビットなので、結果は 32 ビットに過ぎない。例えば /dev/hda1 と /dev/sda1 それぞれにあるファイルに対して、衝突は容易に起こりうる。
関連項目
msgget(2), semget(2), shmget(2), stat(2), svipc(7)この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。2001-11-28 | GNU |