INOTIFY_INIT(2) | Linux Programmer's Manual | INOTIFY_INIT(2) |
名前
inotify_init, inotify_init1 - inotify インスタンスを初期化する書式
#include <sys/inotify.h>
int inotify_init(void);
int inotify_init1(int flags );
説明
inotify_init() は、新規の inotify インスタンスを初期化し、作成された inotify イベントキューに対応するファイルディスクリプタを返す。- IN_NONBLOCK
- 新しく生成されるオープンファイル記述 (open file description) の BR O_NONBLOCK ファイルステータスフラグをセットする。このフラグを使うことで、 O_NONBLOCK をセットするために fcntl(2) を追加で呼び出す必要がなくなる。
- IN_CLOEXEC
- 新しいファイル・ディスクリプターに対して close-on-exec ( FD_CLOEXEC) フラグをセットする。このフラグが役に立つ理由については、 open(2) の O_CLOEXEC フラグの説明を参照のこと。
返り値
成功すると、これらのシステムコールは新しいファイルディスクリプタを返す。エラーの場合、-1 を返し、 errno をエラーを示す値に設定する。エラー
- EINVAL
- ( inotify_init1()) 無効な値が flags に指定された。
- EMFILE
- inotify インスタンスの総数がユーザ単位の上限に達していた。
- ENFILE
- inotify インスタンスの総数がシステムの上限に達していた。
- ENOMEM
- カーネルメモリが十分になかった。
バージョン
inotify_init() は Linux 2.6.13 で初めて登場し、ライブラリによるサポートは glibc バージョン 2.4 で追加された。 inotify_init1() は Linux 2.6.27 で追加され、ライブラリによるサポートは glibc バージョン 2.9 で追加された。準拠
これらのシステムコールは Linux 独自である。関連項目
inotify_add_watch(2), inotify_rm_watch(2), inotify(7)この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。2012-05-04 | Linux |