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SORT(1)
SORT(1) ユーザーコマンド SORT(1)

名前

sort -テキストファイルの行の並び替えを行う

書式

sort [ OPTION]... [ FILE]...
 
sort [ OPTION]... --files0-from=F

説明

ファイルの内容をソートして標準出力に書き込みます。入力ファイルが複数の場合、連結して出力します。

長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。並び替えオプション:

-b, --ignore-leading-blanks
先頭の空白を無視する
-d, --dictionary-order
空白および英数字のみ含まれていると仮定する
-f, --ignore-case
大文字・小文字を区別しない
-g, --general-numeric-sort
一般的な数値として比較を行う
-i, --ignore-nonprinting
表示可能な文字のみ比較を行う
-M, --month-sort
月名でソートする。(不明) < 'JAN' < ... < 'DEC' の順
-h, --human-numeric-sort
人間が読むことができる形式の数値を比較する (例: 2K 1G)
-n, --numeric-sort
文字列を数値とみなして比較する
-R, --random-sort
キーのランダムハッシュ順にソートする
--random-source= FILE
ランダムソースを FILE に設定する
-r, --reverse
逆順にソートを行う
--sort= WORD
WORD に応じてソートする。WORD の候補は次の通り: general-numeric -g, human-numeric -h, month -M, numeric -n, random -R, version -V
-V, --version-sort
自然な (バージョン) 数字順でソートする

そのほかのオプション:

--batch-size= NMERGE
一度に最大 NMERGE 行、併合を行う。それ以上の場合は一時ファイルが使用される
-c, --check, --check= diagnose-first
入力がソートされているかを確認する。ソートは行わない
-C, --check= quiet, --check= silent -c と同様だが、正しくソートされていない最初
の行を出力しない
--compress-program= PROG
PROG を使用して一時ファイルを圧縮し、PROG -d を使用して展開する
--debug
ソートに使用されている行の一部に注釈をつけて、不確かな使用方法について標準エラー出力に警告を表示する
--files0-from= F
ファイル F に含まれた NULL 文字で区切られた文字列をファイル名として扱い、それらのファイルの中身を入力行として読み込む。ファイル F に-を指定した時は、ファイル名を標準入力から読み込む
-k, --key= KEYDEF
指定されたキーでソートする。KEYDEF では場所と並び替え種別を指定する
-m, --merge
ソートされたファイルを併合する。ソート自体は行わない
-o, --output= FILE
結果を標準出力の代わりに FILE に書き込む
-s, --stable
前の比較結果に頼らない安定的な並び替えを行う
-S, --buffer-size= SIZE
主記憶のバッファの大きさとして SIZE を使用する

-t, --field-separator= SEP フィールド区切り文字として空白の代わりに SEP を使用する

-T, --temporary-directory= DIR
一時ディレクトリとして $TMPDIR または /tmp ではなく DIR を使用する。オプションを複数指定すると、複数のディレクトリを指定できる
--parallel= N
同時に実行するソートの数を N に変更する
-u, --unique -c と併せて使用した場合、厳密に順序を確認する。-c を付け
ずに使用した場合、最初の同一行のみ出力する
-z, --zero-terminated
文字列の最後に改行でなく NULL 文字を付加する
--help
この使い方を表示して終了する
--version
バージョン情報を表示して終了する

KEYDEF は F[.C][OPTS][,F[.C][OPTS]] の書式で、開始位置と停止位置を指定します。 F はフィールド番号で、 C はフィールド内の文字位置です。両方とも開始番号は 1 です。停止位置はデフォルトでは行末です。-t と -b の両方とも指定がない場合、フィールド内の文字は、前にある空白の開始から数えられます。 OPTS には、1 文字の並び替えオプション [bdfgiMhnRrV] を一つ以上指定します。 OPTS で指定されたキーの並び替えオプションは、グローバルな並び替えオプションより優先されます。キーが指定されない場合、行全体がキーとして使用されます。

SIZE には以下の倍数などを指定する接尾辞を続けることが出来ます: % はメモリの何 % を使用するか。b は 1倍、K は 1024倍 (標準)。同様に M, G, T, P, E, Z, T なども指定できます。

*** 警告 *** 環境変数によって指定されたロケールで並び替え順序が変わります。本来のバイト単位の値を使用した伝統的な並び替え順にしたい場合、 LC_ALL=C を指定してください。

作者

作者 Mike Haertel および Paul Eggert。

バグの報告

sort のバグを発見した場合は bug-coreutils@gnu.org に報告してください。 GNU coreutils のホームページ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> GNU ソフトウェアを使用する際の一般的なヘルプ: <http://www.gnu.org/gethelp/> sort の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html>に連絡してください。完全な文書を参照する場合は info coreutils 'sort invocation' を実行してください。

著作権

Copyright © 2012 Free Software Foundation, Inc. ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>. This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

関連項目

sort の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および sort のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
info sort

を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。

2012年4月 GNU coreutils