EJECT(1) | User Commands | EJECT(1) |
名前
eject -リムーバブルメディアをイジェクトする書式
eject -h説明
eject を用いると、リムーバブルメディア (CD-ROM、フロッピーディスク、テープ、 JAZ/ZIP ディスクなど) をソフトウェア制御によってイジェクトできる。また eject は、連装 CD-ROM チェンジャを制御したり、デバイスの自動イジェクト機能を制御したり、CD-ROM ドライブのディスクトレイを閉じることもできる (製品によってはできないこともある)。コマンド行オプション
- -h
-
このオプションは、
eject にコマンドオプションの簡単な説明を表示させる。
- -v
-
eject を詳細表示モードで実行する; eject が実行していることについて、より多くの情報が表示される。
- -d
-
このオプションとともに実行すると、
eject はデフォルトのデバイス名を表示する。
- -a on|1|off|0
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このオプションは、いくつかのデバイスでサポートされている自動イジェクトモードを制御する。自動イジェクトモードを有効にすると、対象デバイスがクローズされたときにそのドライブは自動的にイジェクトする。
- -c <slot>
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このオプションにより、ATAPI/IDE CD-ROM チェンジャの CD スロットを選択できる。この機能を利用するには、Linux 2.0 以上が必要である。スロット切替要求が機能するためには、 CD-ROM ドライブが動作中 (データ CD をマウントしていたり、音楽 CD を演奏していたり) であってはならない。チェンジャの最初のスロットが、 1 ではなく 0 で参照される点についても注意してほしい。
- -t
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このオプションは、ドライブに CD-ROM トレイのクローズコマンドを与える。全てのデバイスがこのコマンドをサポートするわけではない。
- -T
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このオプションは、CD-ROM トレイがオープンしている場合には、クローズコマンドを与える。また CD-ROM トレイがクローズしている場合には、イジェクトコマンドを与える。このオプションは上記の CD-ROM トレイのクローズコマンドを使うので、全てのデバイスでこのコマンドがサポートされている訳ではない。
- -x <speed>
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このオプションはドライブに CD-ROM スピード選択コマンドを与える。 speed 引き数は希望するスピード (たとえば 8 倍速の場合は 8) を表す数字である。最大データレートにする場合は 0 にする。全てのデバイスがこのコマンドをサポートしているわけではないので、これをサポートしているデバイスにのみ指定できる。メディアを交換するたびに、このオプションはクリアされる。このオプションは単独で使用するか、-t と -c オプションとともに使用する。
- -X
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このオプションは CD-ROM ドライブで利用可能なスピードを調べる。出力はスピードのリストで、-x オプションの引き数として指定可能である。このオプションは Linux 2.6.13 以降でのみ動作し、それ以前のバージョンでは単に最大スピードだけが返される。スピードを正確に返さないドライブもあり、そのようなドライブでは、このオプションが動作しない点に注意すること。
- -n
-
このオプションは選択されたデバイスを表示するが、何の操作も行わない。
- -r
- このオプションは、CDROM イジェクトコマンドを用いて対象ドライブをイジェクトするよう指定する。
-
-
このオプションは、SCSI コマンドを用いて対象ドライブをイジェクトするよう指定する。
- -f
-
このオプションは、リムーバブルフロッピーディスクイジェクトコマンドを用いて対象ドライブをイジェクトするよう指定する。
- -q
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このオプションは、テープドライブオフラインコマンドを用いて対象ドライブをイジェクトするよう指定する。
- -p
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このオプションを指定すると、 /etc/mtab ではなく /proc/mounts を使うことができる。このオプションは umount(1) に -n オプションを渡す。
- -m
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このオプションを指定すると、リムーバブルメディアを自動的にマウントするデバイスドライバと共に eject を使用することができる。そのためリムーバブルメディアに対して常に mount() が実行される。指定されたデバイスが /etc/mtab または /proc/mounts に基づいてマウントされていても、このオプションは eject にアンマウントを行わせない。
- -V
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このオプションを使うと、
eject はプログラムのバージョンを表示して終了する。
長いオプション
以下に示すように、全てのオプションには対応する長い名前がある。これらは、一意に識別できる長さまで省略することができる。例
デフォルトのデバイスをイジェクトする:- eject
cdrom という名前のデバイスまたはマウントポイントをイジェクトする:
- eject cdrom
デバイス名でイジェクトする:
- eject /dev/cdrom
マウントポイントでイジェクトする:
- eject /mnt/cdrom/
4 番目の IDE デバイスをイジェクトする:
- eject hdd
1 番目の SCSI デバイスをイジェクトする:
- eject sda
SCSI パーティション名 (例えば、ZIP ドライブ) でイジェクトする:
- eject sda4
連装チェンジャの 5 番目のディスクを選択する:
- eject -v -c4 /dev/cdrom
SoundBlaster CD-ROM ドライブの自動イジェクトを有効にする:
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eject -a on /dev/sbpcd
返り値
注意
著者
eject は Jeff Tranter (tranter@pobox.com) によって開発され、 GNU 一般公有使用許諾書の条件下でリリースされる。詳細については、COPYING ファイルと、ソースコードの注記を参照のこと。関連項目
mount(2), umount(2), mount(8), umount(8)12 May 2005 | Linux |