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CVSUP(1)
CVSUP(1) FreeBSD General Commands Manual CVSUP(1)

名称

cvsupCVS リポジトリ用のネットワーク配布パッケージ

書式

cvsup [ -1aDeEgksvzZ][ -A addr][ -b base][ -c collDir][ -d delLimit][ -h host][ -i pattern][ -l lockfile][ -L verbosity][ -p port][ -P m|a|port|lo-hi|-][ -r maxRetries] supfile [ destDir]

解説

CVSup は、ファイル群の配布と更新をネットワーク上で行うためのソフトウェアパッケージです。 CVSup という名前はパッケージ全体を指します。 CVSup はクライアントプログラムである cvsup とサーバプログラムである cvsupd からできています。このマニュアルページは、 CVSup パッケージの概要を説明し、クライアントプログラムである cvsup 特有の事項も説明します。 cvsupd の詳しい説明については、 cvsupd(8) をご覧ください。

rdistsup のような、より伝統的なネットワーク配布パッケージと異なり、 CVSup は特に CVS リポジトリの配布のために作られています。 CVSup は CVS リポジトリとリポジトリに含まれるファイル(特に RCS ファイル)の特性を生かし、伝統的なシステムよりもずっと高速な更新を可能にしています。

オプション

クライアントプログラム cvsup は、少なくとも一つの引数 supfile を必要とします。これは、サーバからの転送や更新が行われる 1 つ以上のファイルを記述したファイルです。 supfile は、 sup で使われる同じ目的のファイルに似た形式です。ほとんどの場合、 cvsup は既存の sup supfiles を使えます。

省略可能な引数 destDir も指定できます。指定された場合には、この引数は更新された全てのファイルが置かれるディレクトリを指定します。 destDir が指定されると、クライアントの元のファイルはそのまま残されます。この機能は主にテストのためのものです。

cvsup は以下のオプションをサポートしています:

-1
一時的な失敗が起き、かつ GUI が使われていない時の自動リトライを無効にします。このオプションを指定しないと、ネットワーク接続の切断といった一時的な失敗が起きた時、 cvsup はリトライを繰り返し行います。リトライの際にはランダム化された指数的な一時退避(randomized exponential backoff) アルゴリズムを用いてリトライの間隔を確保します。このオプションは -r 0 と同等であり、GUI を使う時には暗黙的に指定されたことになります。
-a
クライアントに対して自分自身の認証すること(自分が何であるかを示すこと) をサーバに要求します。サーバの認証が失敗すると、更新はキャンセルされます。後述の 認証 を見てください。
-A addr
サーバに接続する時に割り当てるローカルのアドレス (ドット区切りの 4 つの数値、またはホスト名)を指定します。このオプションは、ホストが複数個の IP アドレスを持っている場合に便利です。
-b base
cvsup が管理する記録ファイルを置くベースディレクトリを指定します。この際には、 supfile による base の指定は全て上書きされます。
-c collDir
コレクションに関する情報を管理する、 base のサブディレクトリを指定します。デフォルト値は sup です。
-d delLimit
更新を 1 回実行した際に削除できるファイル数の上限を指定します。この上限を超えるファイル削除の試みは致命的なエラーとなります。このオプションを使うと、サーバ上の一時的な設定ミスによる被害を、ある程度防げます。デフォルトでは無制限です。
-D
cvsup にファイルの削除だけを行わせ、どんな種類の更新も行いません。このオプションは、クライアントのディスク容量が非常に少ないといった状況で役に立ちます。ユーザはまず -D オプションを使って cvsup を実行してできる限りの容量を空けます。次にもう一度 cvsup を実行しますが、今度は -D オプションは使いません。サーバ上でファイルやディレクトリの名前が変更された場合は、この方法を取ることにより、クライアント上で新しいファイルが生成されるよりも前に、全ての古いファイルが削除されることが保証されます。このオプションは、チェックアウトモードではまだ実装されていません。
-e
サーバから受け取ったシェルコマンドを、 supfile 中の全てのコレクションに execute キーワードが追加されたかのように実行機能を有効にします。
-E
サーバから受け取ったシェルコマンドを、 supfile 中の全てのコレクションに execute キーワードが追加されたかのように実行する機能を無効にします。
-g
GUI を使わないようにします。 DISPLAY 環境変数が設定されていなければ、このオプションが暗黙的に指定されます。
-h host
接続するサーバホストを指定します。 supfile における host の指定は全て上書きされます。
-i pattern
pattern にマッチするファイルとディレクトリだけを更新対象にするように cvsup に指定します。ディレクトリがパターンにマッチする場合は、そのディレクトリをルートとするサブツリー全体が含まれます。このオプションが複数回指定された場合は、パターンは‘ or’操作で結合されます。 -i オプションが指定されない場合のデフォルト動作では、各コレクションに含まれる全てのファイルが更新されます。

pattern は標準のファイル名パターンです。これはコレクションのプレフィックスディレクトリからの相対パスで解釈されます。スラッシュ文字は、パターン中に陽にスラッシュが書かれた場合だけマッチします。ファイル名の先頭にピリオドがあっても、特別扱いはされません。

GUI には、パターンを編集できる入力フィールドがあります。

-k
チェックサムの不一致が起きた時、間違って編集されたファイル全ての一時的なコピーを保存するようにします。このオプションはデバッグ用のものであり、どうしてファイルが誤って編集されたのかを突き止める役に立ちます。このオプションが指定されているかどうかに関わらず、不正なファイルがずっと残っているものは、ファイルを丸ごと転送することによって取得した正しいファイルに置き換えられます。このような転送はフィックスアップ(fixup, 修理の意味)と言います。
-l lockfile
lockfile の生成し、更新が行われている間のロックを行います。 lockfile が既にロックされていると、 cvsup は自動的なリトライを行うことなく失敗します。このオプションが役に立つのは、 cron を使って cvsup を定期的に実行する時です。これは、あるジョブが、ネットワークの問題で予想以上の時間がかかっている以前のジョブの邪魔をするのを防ぎます。

POSIX 形式のファイルロッキングが使われます。これは fcntl(2) で説明されています。プロセス ID は、ロックファイルが正常に取得できた時に、このファイルにテキスト形式で書き込まれます。更新の終了時にロックファイルは削除されます。

-L verbosity
GUI でない出力の詳しさを設定します。レベル 0 では、エラーが起こらない限り cvsup は何も出力しません。レベル 1 (デフォルト値)では、更新されたそれぞれのファイルが出力されます。レベル 2 では、それぞれのファイルに対して行われた更新に関するさらに詳しい情報が出力されます。メッセージは全て、標準出力に出力されます。 GUI が使われる場合は、このオプションは無視されます。
-p port
cvsup が接続を試みるサーバホストの TCP ポートを設定します。この機能は主にテスト用です。デフォルト値は 5999 です。 passive モード( -P オプションの説明を参照)でなければ、サーバはこれより一つ小さい番号のポートを使って、クライアント向きの 2 つ目の接続を確立します。
-P m|a|port|lo-hi|-
クライアントとサーバ間の情報のやりとりに使う補助的な TCP 接続の確立を制御します。全体では、クライアントとサーバは通信するために 4 つの片方向のチャネルを必要とします: 2 つはクライアントからサーバへの接続で、2 つはサーバからクライアントへの接続です。色々な防火壁の設定に対応するために、これら 4 つの片方向チャネルには色々な設定ができます。このために用意されたモードは、multiplexed モード, passive モード、 SOCKS モード、active モードです。 multiplexed モードを除く全てのモードは、古くなっています。 multiplexed モードは、他のモードが扱える全ての状況に対応しています。

デフォルトでは、サーバが十分新しければチャネルは multiplexed モードで確立します。 multiplexed モードは、1 つの TCP 接続を用いて 4 つのチャネルを作ります。組み込みのパケット多重化層は、TCP 接続上にある異なる論理チャネルを多重化します。これは ssh's のポート転送機能とは異なるやり方で行われます。これにより、非常に小さい(1% 未満)通信オーバーヘッドとごくわずかの CPU 負荷がかかりますが、ほとんどどんな防火壁の中でも動作するはずです。防火壁は、クライアントホストがサーバホストの 5999 番ポートへ接続を開始することを許可していなければなりません。これ以外には、特殊な許可は全く必要ありません。明示的に multiplexed モードを指定するには、 -P m オプションを使います。

multiplexed モードは SOCKS プロキシサーバと組み合わせて使えます。組み合わせて使うには、単に m3socks コマンドの元で cvsup を実行し、 -P m オプションを指定します。

active モードは、双方向の TCP 接続を 2 つ使って 4 つの片方向チャネルを作ります。クライアントからサーバへの元の接続は 2 つのチャネルを作り、 2 番目の TCP 接続が残りの 2 つのチャネルを作ります。 2 番目の TCP 接続を確立するために、サーバからクライアントへの接続が行われます。 -P a で、クライアントはオペレーティングシステムが選んだポート上で接続を待ちます。多くのオペレーティングシステムは、この目的には 1024-5000 の範囲のポートを使います。ユーザは -P port を使って特定のポートを指定できますし、 -P lo-hi を使ってある範囲のポートも指定できます。これらのポート指定は SOCKS プロキシサーバでは使えません。

passive モードは、4 つの片方向チャネルを作るために TCP 接続を使うという点では似ています。しかし、passive モードでは 2 番目の TCP 接続を作るための接続はクライアントからサーバに対して行われます。 passive モードは、外向きの接続は許可するけれど内向きの接続は禁止している防火壁の中にクライアントがいる場合に便利です。 passive モードを選択するには、 -P - オプションを使います。 passive モードは SOCKS プロキシサーバでは使えません。

SOCKS プロキシサーバを使うための別モードです。 SOCKS モードでは、4 つの TCP 接続が使われます。これらは全て片方向接続だけです。 4 つの片方向 TCP 接続を使うことにより、SOCKS プロキシサーバの制限を回避します。これを行わなければ、デッドロックが起こってしまいます。 (信じるかどうかは別にして、SOCKS サーバはブロッキング I/O コールを使います。) SOCKS モードは、 cvsupm3socks コマンドの元で実行され、かつ -P オプションが指定されていない時に選択されます。後述の SOCKS と組み合わせての CVSup の利用 もご覧ください。

-r maxRetries
自動リトライの回数を制限します。自動リトライは、ネットワーク接続が切れるといった一時的なエラーが起きた時に試みられます。デフォルトでは、GUI を使っていない時、 cvsup は更新がうまく完了するまで何度でもリトライを行います。リトライの間隔は、ランダム化された指数的な一時退避アルゴリズムを使って決められます。 GUI を使うと、暗黙的に -r 0 が指定されます。 -r 0-1 オプションと同じ意味である点に注意してください。
-s
リストファイルの記録に対しての各クライアントファイルの状態のチェックを行いません。チェックをしない代わりに、リストファイルは正確であるものと仮定します。このオプションはディスクアクセスの量を大幅に減らし、小さなクライアントホストの負荷で高速に更新を行います。しかし、このオプションは、クライアントのファイルがローカルで修正されていない場合に限って使うべきです。ミラーサイトは、このオプションを使うとシステムのディスク負荷を減るので利益があるでしょう。安全のために、ミラーサイトであっても時々(一日一度くらい)は -s オプションなしで cvsup を実行すべきです。

-s オプションを指定しないと、 cvsup はファイルごとに stat(2) システムコールを実行し、ファイルの属性がリストファイルの記録と一致するかどうかを確認します。これにより、 CVSup 外部でのファイル変更は全て検出・訂正されることが保証されます。

-s オプションを指定し、かつローカルでファイルが 1 つ以上変更された時の結果は未定義です。ローカルファイルの損傷が訂正されないまま残ったり、更新を取りこぼしたり、 cvsup が実行途中で異常終了するかもしれません。

-v
バージョン番号を表示して終了します。サーバへの接続は行いません。
-z
全てのコレクションの圧縮を有効にします。この動作は、 supfile において、 compress キーワードを全てのコレクションに追加した時と同様です。
-Z
全てのコレクションの圧縮を無効にします。この動作は、 supfile において、 compress キーワードを全てのコレクションから削除した時と同様です。

supfile は、更新すべきファイルのコレクションを指定するテキストファイルです。コメントは‘ #’で始まり、その行の最後まで続きます。コメントと空白を除くと空である行は無視されます。残りのそれぞれの行は、サーバ定義のファイルのコレクションで始まります。この行でコレクション名の後に続くのは、0 個以上のキーワードまたは「キーワード=値」の組です。

デフォルトの設定は、コレクション名が *default である行で指定できます。このデフォルトは、 supfile 内のそれ以降の行に適用されます。 *default 行は複数個あっても構いません。新しい値は、 supfile で前に指定されたデフォルト値に追加されるか、デフォルト値を上書きします。コレクションに対して明示的に指定された値は、全てのデフォルト値を上書きします。

特によく使われるキーワードを以下に示します:

release= releaseName
これはコレクション内のファイルのリリースを指定します。コレクション名と同じく、リリース名もサーバの設定ファイル内で定義されています。普通は各コレクション内に 1 つのリリースしか含まれていませんが、何個含んでもかまいません。CVS リポジトリから得たコレクションでは、慣習的に release=cvs をよく使います。CVS でないコレクションでは、慣習的に release=current を使います。
base= base
これは cvsup が記録ファイルを置いて管理するディレクトリを指定します。記録ファイルには、クライアントマシン上にある各コレクションの状態が書かれます。 base ディレクトリは既に存在していなければなりません。 cvsup がこのディレクトリを作成することはありません。 base ディレクトリのデフォルト値は /usr/local/etc/cvsup です。
prefix= prefix
これは、更新されたファイルが置かれるディレクトリです。デフォルトでは、これは base と同じです。絶対パスで指定しなければ、 base からの相対パスと解釈されます。 prefix ディレクトリは既に存在していなければなりません。 cvsup がこのディレクトリを作成することはありません。

特殊な場合として、 prefix が‘ SKIP’という名の存在しないファイルを指すシンボリックリンクである場合は、 cvsup はそのコレクションをスキップします。この場合でもコレクションに関係するパラメータの正しさはチェックされますが、コレクションのファイルは全く更新されません。この機能を使うと、一つのサイトの複数のマシンで標準の supfile を使いながら、更新するコレクションをマシンごとに制御することができます。

host= hostname
このオプションは、全てのファイルを取り寄せる元となるサーバマシンを指定します。 cvsup は、1 回の実行における全てのコレクションを同じホストから得ることを必要とします。異なる複数のホストからコレクションを更新したければ、 cvsup を複数回実行しなければなりません。
delete
このキーワードがあると、 cvsup はファイルの削除を許可します。このキーワードがなければ、ファイルは全く削除されません。

delete キーワードがあると、 cvsup はいわゆる exact モードに入ります。exact モードでは、 CVSup はできるだけクライアント側のファイルをサーバ側のファイルに対応させようとします。これは、RCS ファイルから個々の差分とシンボリックなタグを消すことと、ファイル全体を消すことを含みます。 exact モードでは、 CVSup は編集されたそれぞれのファイルをチェックサムを使って調べ、編集によってサーバ上にあるマスターコピーと同一のファイルができることを保証します。あるファイルについてチェックサムのテストが失敗したら、 CVSup は最後の手段としてファイル全体を転送します。

一般的には、 CVSup はサーバが知っているファイルだけを削除します。クライアントのツリーに入っている追加のファイルは、excact モードであってもそのまま残されます。より正確に述べると、 CVSup が消そうとするファイルは 2 種類です:

  • 過去に CVSup 自身が生成または更新したファイル。
  • サーバ上で不要の印が付けられたチェックアウト済みバージョンのファイル。
use-rel-suffix
リリースとタグから作ったサフィックスが cvsup が管理している各ファイルの名前に追加されるようにします。詳しくは リストファイル を参照してください。
compress
ネットワーク上で送られるデータが全て圧縮されるようにします。圧縮は非常に有効であり、圧縮しなかった場合に必要な転送量と比べて普通は 65% から 75% のバイトデータを削減できます。しかし、クラアイントとサーバ両方の CPU 時間という点ではコストがかかります。 LAN では、圧縮は一般的に生産性を落とします。実際にはファイルの更新が遅くなってしまいます。 56K ビット/秒あるいはそれ以下の速度の接続では、圧縮はほぼ確実に得になります。これら両極端なケースの中間の速度のネットワーク接続では、実験を行って参考としましょう。

-z コマンドラインオプションは、全てのコレクションに対して compress キーワードを有効にします。supfile での指定とは無関係です。同様に -Z コマンドラインオプションは、全てのコレクションに対して compress オプションを無効にします。

norcs
RCS ファイルの特別扱いをなくします。RCS ファイルは他のファイルと同じように扱われます。
norsync
通常の(RCS でない)ファイルの更新の際に、Tridgell と Mackerras の rsync アルゴリズムを使いません。このアルゴリズムはどんな種類のファイルでも正しく動作しますが、圧縮された tar アーカイブのようなファイルに対しては、効率的ではありませんし計算的にもコストが高く付きます。
strictrcs
更新された RCS ファイルをバイト単位の厳密な MD5 チェックサムで確認します。通常、 CVSup は RCS ファイルに対してもっと緩いチェックサムを用います。これは、空白文字による無意味な違いを無視します。異なるバージョンの CVS と RCS は、同じ RCS ファイルに対しても空白が様々に異なります。したがって厳密なチェックサムを取ると、論理的には同じであるファイルに対して意味がない不一致を報告するかもしれません。これにより不要な“fixups”が大量に行われ、更新が遅くなることがあります。
nocheckrcs
更新された RCS ファイルに対して、MD5 チェックサムの比較を行いません。 delete キーワードが指定されていなければ、このオプションが自動的に有効になります。
execute
サーバから受け取ったシェルコマンドを実行できるようにします。このオプションは注意して使うべきです。というのも、セキュリティな危険を及ぼすかもしれないからです。
preserve
cvsup に、可能な全ての属性をサーバからクライアントに転送しようと試みさせます。サポートされる属性はホストのプラットフォームとクライアントのプラットフォームに依存します。FreeBSD システムでは、以下の属性がサポートされています:
  • 所有者
  • グループ
  • パーミッション
  • フラグ
  • 修正時刻

これらのうち、最初の 4 つの属性は preserve キーワードで制御します。5 つ目はどんな場合でも保存されます。

preserve キーワードは、ユーザファイルや CVS リポジトリの更新に使うためのものではありません。これは、ホストの全体のファイルツリーを正確に複製するといった特殊な目的のためだけに使われます。 preserve が指定されていると、サーバホストとクライアントホストの何らかの違いが問題を起こすかもしれません。例えば、クライアントマシン上に存在しない所有者が所有するファイルをクライアントが受け取った場合、オーナを保存することはできません。同様にこれによって意図しないパーミッションが設定されることがあります。さらに、それ以降の更新では、毎回クライアント上のファイルの所有者を訂正しようとして失敗し、時間と帯域幅を無駄にしてしまうでしょう。最後になりますが、 preserve モードはネットワークのトラフィックを増大させ、更新を遅くします。

preserve モードを正しく機能させるためには、クライアントは root のアクセス権限で実行しなければなりません。クライアントが root でなければ、所有者、グループ、フラグの情報を保存しようとする機能は無効になります。

preserve キーワードは、checkout モードでは無視されます。

umask= n
コレクション内のファイルを更新する時、 cvsup に umask 値 n (8 進値)を使わせます。このオプションは、 preserve が指定されていると無視されます。

いくつかの追加的で、より専門的なキーワードについては後述します。 sup との後方互換性のため、認識できなかったキーワードは黙って無視されます。

操作

cvsup は GUI(グラフィカルユーザインタフェース)を持っており、これを使うとユーザは更新中の進行状況と処理を監視できます。この GUI は、コマンドラインオプション -g が指定されるか、 DISPLAY 環境変数が設定されていなければ無効になります。 GUI には、“Filter”入力フィールドがあります。ここにパターンを入力して、更新するファイルを制限することができます。パターンは -i オプションの指定と同様に記述します。複数のパターンを入力する際には、空白で区切らなければなりません。

現在のところは、 supfile で指定されたパラメータを GUI で変更することはできません。この点は将来のリリースでの計画になっています。どちらかというと必要ないものではありますが、GUI は見て楽しいものです。

CVS モード

CVSup は、2 つの主な動作モードをサポートしています。これらは CVS モードと checkout モードと呼ばれるものです。

CVS モードでは、クライアントはマスターの CVS リポジトリを構成している実際の RCS ファイルのコピーを受信します。CVS モードはデフォルトの動作モードです。このモードは、CVS リポジトリの完全なコピーをクライアントマシン上でメンテナンスしようとユーザが考えている場合には適しています。

CVS モードは、CVS リポジトリベースでないファイルのコレクションに対してもうまく使えます。この場合にはファイルは解釈されることなく、単にそのまま転送されます。

checkout モード

checkout モードでは、クライアントは特定のリビジョンのファイルを受信します。これはサーバの CVS リポジトリから直接チェックアウトされます。 checkout モードを使うと、クライアントは任意のバージョンをリポジトリから取得できます。この際、チェックアウトされる時の形で複数個のバージョンをサーバ上に持つ必要はありません。しかし、checkout モードでは、その基本機能よりもずっと柔軟に動作させることができます。います。クライアントは CVS のシンボリックタグを指定できますし、任意の日付の指定もできます。両方を指定することもできます。また CVSup は、この指定に対応するファイルをリポジトリ内からチェックアウト形式で取り出すことができます。

checkout モードはコレクション別に指定します。指定は、 supfile 内に以下のキーワードの一つあるいは両方を含めることによって行います:

tag= tagname
シンボリックタグを指定します。このタグは、CVS リポジトリから取り出すリビジョンを選択するために使わなければなりません。このタグはブランチまたは特定のリビジョンを示すことができます。タグはシンボリックでなければなりません。つまり、数値のリビジョン番号はサポートされていません。

FreeBSD のソースリポジトリの場合は、以下のタグがよく使われます:

RELENG_3
stable’ブランチ。
.
メインブランチ( ‘ current’リリース)。 date キーワードだけが指定されると、こちらがデフォルトです。
date=[ cc] yy.mm.dd.hh.mm.ss
これは、CVS リポジトリからチェックアウトするリビジョンの選択に使う日付を指定します。クライアントは実際には、指定された日付と時刻のリビジョンを受け取ります。

現時点では、日付のフォーマットは柔軟ではありません。17 文字あるいは 19 文字の全てを、説明したフォーマットで正確に指定しなければなりません。 2000 年以降の場合は、世紀を cc で指定します。これより前の年の場合は、最後の 2 桁だけを yy で指定します。日付と時刻は GMT で扱います。デフォルトの日付は‘ .’です。これは“できるだけ新しいもの”という意味です。

checkout モードを有効にするためには、少なくともこれらのキーワードのいずれかを指定しなければなりません。どちらも指定されていなければ、 CVSup はデフォルトの CVS モードで動作します。

ブランチタグと日付が両方とも指定されると、指定されたブランチ上の指定された日付の時点のリビジョンがチェックアウトされます。日付を特定のリリースタグに付けて指定することもできますが、あまり役には立たないでしょう。

checkout モードでは、タグや日付を更新と更新の間に変えられます。例えば、‘ tag=.’という指定を使ってコレクションが転送されたとしましょう。ユーザは後から指定を‘ tag=RELENG_3’に変えられます。これを指定すると、 CVSup はチェックアウトされたファイルを編集し、‘ current’バージョンが‘ stable’バージョンになるようにします。一般的には、 CVSup はどんなタグ/日付の組合せであっても、他のタグ/日付の組合せに変換してくれます。変換は、両者の間にある RCS の差分を既存のファイルに適用することによって行います。

チェックアウトされたファイルのコレクションを、あるタグから別のタグに変換するときには、変換の前後で必ず同じリストファイルが使われるようにするため、 supfile ファイル中で list キーワードを指定することが重要です。リストファイルは次の リストファイル の節で説明します。効率のため、 cvsup は各コレクションについての記録ファイルを管理しています。これをリストファイルと呼びます。リストファイルには、クライアントが現在持っているファイルとリビジョンに関する情報が書かれています。このファイルには、クライアントのツリーに入っている実際のファイルとリストファイルが一致していることを確認するための情報も書かれています。

厳密に言うとリストファイルは必要ではありません。このファイルが削除されるか、クライアントが持っている実際のファイルとの不一致が起こると、 cvsup は最後の手段として少し効率の悪い方法でクライアント側のファイルの識別と更新を行います。この際には、 CVSup の動作モードによって、タイムスタンプ、チェックサム、RCS ファイルの解析結果などが使われます。

リストファイルは不可欠ではないので、 cvsup は FTP や CD-ROM から入手した既存のファイルツリーを「利用」できます。 cvsup はクライアント側のファイルのバージョンを識別し、必要に応じてこれを更新します。さらに、将来使うためにリストファイルを生成します。他のシステムが作ったファイルツリーを使う場合の動作は、通常の更新ほど高速ではありません。また、サーバにかかる負荷も高くなります。リストファイルはコレクション固有のディレクトリに保存されます。詳しくは ファイル セクションをご覧ください。リストファイルの名前は必ず‘ checkouts’で始まります。 supfile 内でキーワード use-rel-suffix が指定されていると、リリースとタグから作ったサフィックスがファイル名に追加されます。デフォルトのサフィックスは、 supfile で明示的にサフィックスを指定することにより上書きされます:

list= suffix
これはリストファイルの名前に付けるサフィックスの指定です。サフィックスの先頭のドットは自動的に付けられます。例えば、‘ list=stable’とすると、 checkouts.stable という名前のリストファイルが作られます。この場合には、リリース、タグ、 use-rel-suffix キーワードは関係ありません。

refuse ファイル

ユーザは受け取りたくないファイルの集合を指定できます。こういったファイルは、いわゆる refuse ファイル内でファイル名パターンとして指定されます。パターンは空白文字で区切られ、各行には複数個のパターンを置くことができます。パターンにマッチするファイルとディレクトリは、更新も削除もされません。これらのファイルは単に無視されます。

現在は、refuse ファイル内にコメントに書く方法はありません。

パターンは sh(1) のそれと似ていますが、スラッシュの特別扱いや、ピリオドで始まるファイルの特別扱いがない点が異なります。例えば、パターン‘ *.c’は‘ .c’で終わる全てのファイルにマッチします。これには‘ foo/bar/lam.c’といったサブディレクトリ内のファイルも含まれます。全てのパターンはコレクションのプレフィックスディレクトリからの相対パスとして解釈されます。

これらファイルが CVS リポジトリから得たものならば——普通はそうなのですが——これらは RCS ファイルとなります。これらのファイルには、‘ ,v’というサフィックスが付きます。パターンについてはサフィックスも考慮に入れなければなりません。例えば、FreeBSD の文書ファイルは‘ doc’という base ディレクトリのサブディレクトリに入っています。そのディレクトリにある‘ Makefile’が不要な場合に

  • doc/Makefile

と指定してもうまく動作しません。なぜなら、サーバ上にあるファイルは‘ Makefile,v’だからです。もっとよい解決方法は、

  • doc/Makefile*

と指定することです。この指定であれば、‘ Makefile’が RCS ファイルであろうとなかろうとマッチします。

別の例としては、日本語、ロシア語、中国語の翻訳を避けて FreeBSD 文書ファイルを取得するには、以下の行を含む refuse ファイルを作ります:

  • doc/ja*
  • doc/ru*
  • doc/zh*

それぞれの supfile 行は、3 つの refuse ファイルによって調べられます。大域的な refuse ファイルとして base/collDir/refuse があります。これは全てのコレクションとリリースに適用されます。コレクション別の refuse ファイルとして base/collDir/collection/refuse があります。これは特定のコレクションに適用されます。最後に、リリースとタグ別の refuse ファイルがあります。これは、コレクション内の指定されたリリース/タグの組み合わせに対してのみ適用されます。最後の refuse ファイルの名前は、コレクション別の refuse ファイルの名前にサフィックスを加えることによって付けられます。これは先に説明したリストファイルと同じ方法です。どんな種類の refuse ファイルも存在しなくてもかまいません。

cvsup は、 collDir に対する basesup の組み込みのデフォルト値を /usr/local/etc/cvsup に持っていますが、どちらの値も上書き可能です。 base の値は -b オプションまたは supfile ファイル中の base=pathname エントリで変更できます。 (両方指定した場合は、 -b オプションの方が supfile のエントリよりも優先されます。) collDir の値は -c オプションでしか変更できません。これを変更する supfile コマンドはありません。

例えば、 basecollDir の両方にデフォルト値が設定されており、コレクションが‘ src-all’でリリースが‘ cvs’である場合を考えます。さらに、‘ tag=RELENG_3’に対して checkout モードが使われているものとします。この場合、refuse ファイルの名前としては以下の 3 つが考えられます:

  • /usr/local/etc/cvsup/sup/refuse
  • /usr/local/etc/cvsup/sup/src-all/refuse
  • /usr/local/etc/cvsup/sup/src-all/refuse.cvs:RELENG_3

supfile がコマンド base=/foo を含んでいる場合、refuse ファイルは以下のようになります:

  • /foo/sup/refuse
  • /foo/sup/src-all/refuse
  • /foo/sup/src-all/refuse.cvs:RELENG_3

-b /bar が使われている場合( supfile ファイル中に base=/foo コマンドがあっても):

  • /bar/sup/refuse
  • /bar/sup/src-all/refuse
  • /bar/sup/src-all/refuse.cvs:RELENG_3

そして -c stool も使われている場合:

  • /bar/stool/refuse
  • /bar/stool/src-all/refuse
  • /bar/stool/src-all/refuse.cvs:RELENG_3

認証

CVSup は認証機構を備えており、これを使ってクライアントとサーバがお互いの身元を確認することができます。この機構は、パケット盗聴やリプレイ攻撃の影響を受けない challenge-response プロトコルを用いています。ネットワーク上では、パスワードはどちらの向きにも流れません。クライアントとサーバのいずれも、お互いの身元を独立に確認できます。

ファイル $HOME/.cvsup/auth には認証に使われる情報が書かれています。このファイルには、クライアントがアクセス可能な各サーバについてのレコードが入っています。それぞれのレコードは、ファイル中に 1 行で書かれます。‘ #’で始まる行は無視されます。空白文字だけの行も同様です。ただし、ファイル中の他の場所では空白文字も意味を持ちます。フィールドは‘ :’文字で区切られます。

ファイルの各レコードは以下の形式です:

serverName:clientName:password:comment

たとえ空であっても、全てのフィールドは存在しなければなりません。 ServerName はレコードが適用されるサーバ名です。慣習的に、これはカノニカルかつ完全にドメイン名が指定されたサーバ名です(例: ‘ CVSup177.FreeBSD.ORG’ )。これはサーバが自分の名前と考えているホスト名でなければなりません。名前については大文字・小文字は区別されません。

ClientName はクライアントがサーバへのアクセス権を得るときに使う名前です。慣習的に、クライアント名には全て e-mail アドレスが使われます(例: ‘ BillyJoe@FreeBSD.ORG’ )。クライアント名では大文字・小文字は区別されません。

Password は秘密の文字列であり、クライアントが身元を証明するために使います。パスワード文字列は‘ :’や改行文字を含んではいけません。

Comment はレコードを識別するための付加的な情報を持ちます。プログラムに解釈されることはありません。

指定されたサーバに対する認証の設定を行うには、以下の手順を実行しなければなりません:

  1. サーバ管理者または別の情報源から公式な serverName を取得します。
  2. 適切な clientName を選びます。これは有効な電子メールアドレスの形式にすべきです。これは、サーバ管理者が必要に応じてユーザに連絡しやすくするためです。
  3. 秘密の password として任意の文字列を選びます。
  4. cvpasswd ユーティリティを実行し、質問に対して パスワード を入力します。このユーティリティはサーバの管理者に送る行を出力し、それからユーザの $HOME/.cvsup/auth ファイルの修正手順を示します。この行をサーバ管理者に送るには、安全な手段を使うべきです。

$HOME/.cvsup/auth にはパスワードが入っているので、必ず自分以外には誰も読めないようにしてください。

認証はそれぞれの向きで独立に動作します。サーバの管理者は、ユーザが身元を証明しなければならないかどうかを制御します。ユーザはサーバの身元をチェックするかどうかを制御します。制御には -a コマンドラインオプションを使います。

ミラーリングのための CVSup の使用

CVSup は CVS リポジトリ用に最適化されているので、汎用的なミラーリングとして非常にうまく動作します。 CVSup はどんな種類のファイルの更新にも使えます。
  • RCS ファイルの更新は、個々のタグと差分の転送および、これらのクライアント側のファイルへのマージによって行われます。
  • 通常ファイルは、可能であれば rsync アルゴリズムを使って更新されます。 rsync アルゴリズムが無効にされている場合、追加されたデータを持つサーバ上のファイル(例: ログファイル)は、新しく加わった末尾の部分だけを受け取ります。他の通常ファイルはまるごと置き換えられます。
  • 空のディレクトリは残されます。
  • シンボリックリンクは、サーバの設定ファイル内で symlinkrsymlink コマンドが指定されていると更新されます。詳しくは cvsupd(8) をご覧ください。
  • ハードリンクはそれぞれのコレクション内では保存されますが、コレクション間では保存されません。
  • デバイスノードはメジャー番号とマイナー番号を使って更新されます。クライアントのホストとサーバのホストで異なるオペレーティングシステムが動作していると、これは望ましい結果とならないことがあります。

CVSup と防火壁

cvsup は、様々な設定の防火壁を超えるために数多くのモードを用意しています。これらのモードは -P オプションか、 m3socks コマンドを使って制御できます。 cvsup を使えるようにするには、防火壁はサーバホストの 5999 番ポートへの外向きの接続を最低限許可しなければなりません。この条件が満たされていれば、SOCKS の有無に関わらず多重モード ( -P m) が動作するはずです。

もう少し防火壁の制限が緩ければ、passive モードや他のモードの一つを使って、効率を少し上げることができます。詳しくは -P オプションの説明をご覧ください。

特定の種類の防火壁と CVSup を組み合わせて使う際の情報については、<http://www.polstra.com/projects/freeware/CVSup/>にある CVSup FAQ をご覧ください。

SOCKS と組み合わせての CVSup の利用

SOCKS プロキシサーバ経由での通信は、現在は FreeBSD 上でしかサポートされていません。これを用いるためには、port として用意されている修正版の Modula-3 の実行時システム( lang/modula-3-lib )とアドオンの SOCKS ライブラリ( lang/modula-3-socks )が必要です。また、SOCKS ライブラリは動的リンク技術を使うので、 cvsup の実行ファイルは完全に動的リンクされている必要があります。 FreeBSD の port の net/cvsup は、必要に応じて cvsup を完全に動的にリンクします。

SOCKS の動作を有効にするには、単に lang/modula-3-socks パッケージに含まれる m3socks と組み合わせて cvsup を実行してください。詳細については m3socks(1) をご覧ください。

ssh を使ったポート転送

防火壁の内側のユーザは、SOCKS の代替品として、Secure Shell パッケージの ssh が持っている TCP ポート転送機能を使って防火壁を通過できます。これを行うためには、ユーザは CVSup のサーバホストにログインアカウントが必要です。手順を以下に示します:
  1. 以下のようにして、 ssh を使ってサーバホストとの接続を確立します:

    ssh -f -x -L 5999:localhost:5999 serverhost sleep 60

    普通は serverhost を CVSup サーバのホスト名に置き換えるのですが、ここでは‘ localhost’を入力します。これにより、ポート転送に必要な設定ができます。 60 秒経って sleep が終わるまでに cvsup を起動しなければなりません。いったん更新が始まると、 ssh は必要な間、転送チャネルをオープンした状態を保ちます。

  2. ローカルホストで cvsup を実行します。コマンドラインには以下の行を含めます: ‘ -h localhost -P m

ファイル

/usr/local/etc/cvsup
デフォルトの base ディレクトリ。
sup
デフォルトの collDir サブディレクトリ。
base/ collDir/ collection /checkouts*
リストファイル。
base/ collDir /refuse
グローバルの refuse ファイル。
base/ collDir/ collection /refuse*
コレクション別の refuse ファイルと、リリースとタグ別の refuse ファイル。
$ HOME /.cvsup/auth
認証用のパスワードファイル。

関連項目

ctm(1), cvpasswd(1), cvs(1), cvsupd(8), m3socks(1), rcsintro(1), ssh(1)

http://www.polstra.com/projects/freeware/CVSup/

作者

John Polstra <jdp@polstra.com>

バグ

RCS ファイルは‘ ,v’で終わっていなければ RCS ファイルと認識されません。

Attic’という名前のディレクトリは CVS Attic として特別扱いされます。

SOCKS ライブラリまたはサーバのバグのため、大部分の形式の -P オプションは SOCKS では使えません。多重モード ( -P m) を使えますが、他の形式の -P オプションは受け付けられません。

GUI と一部のウィンドウマネージャ(特に FVWM)の相性が良くありません。 FVWM のバージョン 1, 2 のどちらでも問題が起こるのですが、バージョン 2 の方がまだましのようです。

Style "cvsup" ClickToFocus

という行を FVWM2 の .fvwmrc に追加するとかなりよくなります。この問題はどうやらウィンドウマネージャのバグが原因らしく、GUI が‘ WM_TAKE_FOCUS’プロトコルを使うと起こるようです。回避策としては、 -g オプションを使って、GUI を完全に無効にするとよいでしょう。

 
August 31, 1999 FreeBSD