WLANDEBUG(8) | FreeBSD System Manager's Manual | WLANDEBUG(8) |
名称
wlandebug — 802.11 無線デバッグメッセージを設定する/問い合わせする書式
wlandebug | [ -d | -i ifnet][ -flag|+flag ...] |
解説
wlandebug コマンドは、 wlan(4) モジュールのデバッグメッセージを有効にしたり、無効にしたりするためのツールです。なにもオプションを指定しないで wlandebug を実行することは、指定されたネットワークインタフェース (デフォルトで、``ath0') に対して有効にされた現在メッセージを表示します。 -d オプションを指定することによって、新しいインタフェースのためのデフォルトのデバッグレベルを設定することができます。スーパユーザとして実行されるとき、デバッグメッセージを有効にする、および無効にするために wlandebug を使用することができます。特定の type のデバッグメッセージを有効にするためには、 +type を使用します。そのようなメッセージを無効にするには、 -type を使用します。単一のコマンドで複数のメッセージを有効にしたり、無効にすることができます。
メッセージは、次のグループにまとめられます:
- debug
- 一般的なデバッグ機能。 ifconfig(8) でデバッグパラメータを設定することと同等です。
- dumppkts
- 送信と受信でパケットの内容をダンプします。
- crypto
- 暗号関連の仕事。
- input
- 入力操作の間にエラーに遭遇しました。
- xrate
- (802.11g のための) 拡張レート (速度) 設定操作。
- elemid
- 802.11 管理フレームでの情報要素処理。
- node
- ステーション毎の状態の管理。
- assoc
- 802.11 ステーション関連処理。ステーションがいつ BSS に結合 (join) して、去る (leave) かを調べるために特に役に立ちます。
- auth
- 802.11 ステーション認証処理。
- scan
- スキャン操作。特にアクセスポイントの場所がないことに関するデバッグ問題の役に立ちます。
- output
- 出力操作の間にエラーに遭遇しました。
- state
- wlan(4) 状態マシン操作。
- power
- 802.11 電源節約操作。 hostap モードで、これは、電源節約モードで操作されるステーションのためのバッファリングされたフレームに関する大量の情報を有効にします。
- hwmp
- Hybrid Wireless Mesh プロトコル処理の操作をトレースします。
- dot1xsm
- 802.1x 状態マシン操作。現在 802.1x プロトコルサポートとして重要でないことは、 hostapd(8) プログラムによるユーザモードで実装されています。
- radius
- 802.1x 操作に関係する radius バックエンド操作。現在 802.1x プロトコルサポートとして重要でないことは、 hostapd(8) プログラムによるユーザモードで実装されています。
- raddump
- 802.1x 操作のための radius バックエンドで交換されたパケットをダンプします。現在 802.1x プロトコルサポートとして重要でないことは、 hostapd(8) プログラムによるユーザモードで実装されています。
- mesh
- 802.11s メッシュプロトコル処理の操作をトレースします。
- wpa
- WPA プロトコルの操作をトレースします。 WPA プロトコルサポートとして部分的に重要なものだけ、 hostapd(8) と wpa_supplicant(8) プログラムによるユーザモードで実装されています。
- acl
- Access Control List (ACL) サポートの操作をトレースします。より詳しい情報については、 wlan_acl(4) を参照してください。
- wme
- WME/WMM プロトコル処理の操作をトレースします。
- superg
- Atheros SuperG プロトコル処理の操作をトレースします。
- doth
- IEEE 802.11h プロトコル処理の操作をトレースします。
- inact
- ステーション非活動処理をトレースします。特に、アクセスポイントに関連づけられたステーションが非活動のため落されるとき表示します。
- roam
- アクセスポイントの間を移動するステーションモードをトレースします。
- rate
- 転送レート (速度) 制御操作をトレースします。
使用例
次は、基本的なステーションモード操作をデバッグするために使用されるかもしれません:
wlandebug -i ral0 scan+auth+assoc
アクセスポイントをスキャンして、認証し、アクセスポイントを結びつける間、デバッグメッセージを有効にします。
注
異なった無線ドライバは、異なったデバッグメッセージをサポートします。 802.11 プロトコル処理のための wlan(4) モジュールに依存する ath(4) と ral(4) のようなドライバは、通常ファームウェアの 802.11 プロトコルの部分を実装するデバイスがサポートしていないデバッグメッセージの大部分をサポートします。プロトコル処理がオペレーティングシステムから hostapd(8) と wpa_supplicant(8) のようなユーザモードプログラムに移行しているので、いくつかのデバッグメッセージはもはや重要ではありません。
July 17, 2009 | FreeBSD |