REVNETGROUP(8) | FreeBSD System Manager's Manual | REVNETGROUP(8) |
名称
revnetgroup — 逆のネットグループのデータを生成する書式
revnetgroup | -u | -h [ -f netgroup_file] |
解説
revnetgroup ユーティリティは、 netgroup(5) 形式のファイルの内容を加工処理して、 逆のネットグループ 形式と呼ばれるものにします。すなわち、ここで、オリジナルのファイルは、メンバが特別のグループに属することに関してネットグループのメンバシップを表示し、逆のネットグループ形式は、どのグループが特別のメンバに関連しているかを指定します。この情報は、 netgroup.byuser と netgroup.byhost の NIS マップを生成するために使用されます。これらの逆のネットグループのマップは、特に innetgr() ライブラリ関数のために、ネットグループの検索をスピードアップすることに役に立つために使用されます。例えば、標準の /etc/netgroup ファイルは、ネットグループとそのメンバのリストをリストします。ここで、ネットグループは、 キー と見なされ、メンバ名は、 データ です。それに反して、逆の netgroup.byuser データベースは、データとなるメンバが属するキーとネットグループとして個々のユニークなメンバをリストします。個別のデータベースは、ユーザとホストに関係する情報を保持するために作成されます。これによって、ネットグループのユーザ名の検索とネットグループのホスト名の検索を独立したキー空間を使用して実行することができます。
これらの逆のネットグループのデータベース (と対応する NIS マップ) を前もって構築することによって、 getnetgrent(3) ライブラリ関数は、その場で依存性自体を解明しなければならないことから免れます。非常に大きなネットグループのデータベースを処理するために、かなりの時間を費すかもしれないので、これは、多くのユーザとホストがあるネットワークで重要です。
revnetgroup ユーティリティは、その結果を標準出力に印刷 (表示) します。 NIS ネットグループのマップを再構築するとき、通常 /var/yp/Makefile によってのみ呼び出されます。
オプション
revnetgroup ユーティリティは、次のオプションをサポートします:- -u
- netgroup.byuser 出力を生成します。オリジナルのネットグループのファイルのユーザ名の情報のみが処理されます。
- -h
- netgroup.byhost 出力を生成します。オリジナルのネットグループのファイルのホスト名の情報のみが処理されます。 (すくなくとも -u または -h フラグの 1 つが指定されなければならないことに注意してください。)
- [ -f netgroup_file]
- revnetgroup ユーティリティは、デフォルトの入力ファイルとして /etc/netgroup を使用します。 -f フラグによって、ユーザは、代わりの入力ファイルを指定することができます。入力ファイルとして ``-'' を指定することによって、 revnetgroup は、標準入力から読み込みます。
関連ファイル
- /var/yp/Makefile
- NIS データベースを構築するために yp_mkdb と revnetgroup を呼び出す Makefile。
- /etc/netgroup
- デフォルトのネットグループのデータベースファイル。このファイルは、ほとんどの場合、 NIS マスタサーバでのみ見つかります。
作者
<wpaul@ctr.columbia.edu>October 24, 1995 | FreeBSD |