RARPD(8) |
FreeBSD System Manager's Manual |
RARPD(8) |
名称
rarpd —
逆 ARP デーモン
書式
rarpd |
-a [ -dfsv][ -t directory][ -P pidfile] |
rarpd |
[ -dfsv][ -t directory][ -P pidfile] interface |
解説
rarpd ユーティリティは、
interface に対応するイーサネットについて、逆 ARP 要求に対するサービスを提供します。要求を受け付けると、
rarpd は、イーサネットアドレスより IP アドレスを、ホスト名を経由して対応づけます。ホスト名に関しては、
ethers(5) データベースと
hosts(5) データベースの両者に登録されている必要があります。もしホスト名がどちらにも登録されてない場合、変換処理は実行されず、返答も行われません。
デフォルトでは、 ( rarpd が動作している) サーバがターゲットを「ブート」できる場合にのみ要求が受け付けられます;これはすなわち、 /tftpboot/ ipaddr* に該当するファイルもしくはディレクトリ (ここで、 ipaddr は、ターゲットの IP アドレスを16進数で記したものです) が存在することを意味します。例えば、IP アドレス 204.216.27.18 は、 /tftpboot/CCD81B12, /tftpboot/CCD81B12.SUN3 あるいは、 /tftpboot/CCD81B12-boot が存在する場合のみ、返答されます。ただし、 -s フラグが指定された場合は、この制約はなくなります(下記参照)。
通常の動作においては、 rarpd は自分自身を fork し、バックグラウンドプロセスとして実行します。例外およびエラーについては、発生事象を syslog(3) を通じて報告します。
次のオプションが使用可能です:
-
-a
-
システムに接続されているすべてのイーサネットについて listen() を行ないます。
-a が指定されてない場合は、ネットワークインタフェースを指定する必要があります。
-
-d
-
-f が共に指定された場合、
rarpd は、
syslog(3) 経由の代りに
stdout と
stderr へメッセージを記録します。
-
-f
-
フォアグラウンドとして実行します。
-
-P
-
PID ファイルのパスネームを指定します。指定されなければ、
/var/run/rarpd.pid または
/var/run/rarpd.ifname.pid は、
-a フラグまたは指定されたインタフェース名にしたがって使用されます。
-
-s
-
/tftpboot/ ipaddr* のあるなしにかかわらず、イーサネットアドレスと IP アドレスの対応付けがあれば全ての RARP 要求に対して応答します。
-
-t
-
tftpd(8) の
-s オプションと同様、別の tftp ルートディレクトリを
/tftpboot へ提供します。これにより、
rarpd が選択的に RARP 要求に答え、IP チェックに別のディレクトリを使うようにできます。
-
-v
-
詳細なログを出力します。
関連ファイル
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/etc/ethers
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/etc/hosts
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/tftpboot
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/var/run/rarpd.pid
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関連項目
bpf(4)
Finlayson, R., Mann, T., Mogul, J.C., and Theimer, M., RFC 903: Reverse Address Resolution Protocol, June 1984, 4 p.
作者
Craig Leres <leres@ee.lbl.gov>および
Steven McCanne <mccanne@ee.lbl.gov>. Lawrence Berkeley Laboratory, University of California, Berkeley, CA.
バグ
rarpd は、
/etc/ethers で発見されたホスト名の解決に DNS を使用する事も出来ます。このホスト名が DNS には登録されていないが、
/etc/hosts には存在する場合、 DNS への問い合わせのため、RARP の応答に時間がかかる事になります。この様な場合は、
nsswitch.conf(5) にて
/etc/hosts を先に検索するように設定する事をお薦めします。