NFSD(8) | FreeBSD System Manager's Manual | NFSD(8) |
名称
nfsd — リモート NFS サーバ書式
nfsd | [ -arduteo][ -n num_servers][ -h bindip][ -maxthreads max_threads][ -minthreads min_threads] |
解説
nfsd ユーティリティは、 NFS サーバマシン上で実行され、クライアントからの NFS 要求に対するサービスを行います。サーバマシンとして動作させるには、最低でも 1 つの nfsd が動作していなければなりません。何も指定されない場合は、 UDP トランスポートを用いるサーバが 4 つ起動されます。
次のオプションが利用可能です:
- -r
- なにもサーバを作成せずに、 rpcbind(8) で NFS サービスを登録します。 rpcbind サーバが再開されるなら、 NFS を再登録するために、 -u または -t オプションとともに、このオプションを使用することができます。
- -d
- なにもサーバを作成せずに、 rpcbind(8) で NFS サービスの登録を取り消ます。
- -n threads
- いくつのサーバを作成するかを指定します。このオプションは、 threads に、個別の引数がある -maxthreads と -minthreads を指定することと同様です。
- -maxthreads threads
- サービス要求するために維持される最大のサーバを指定します。
- -minthreads threads
- サービス要求するために維持される最小のサーバを指定します。
- -h bindip
- どの IP アドレスまたはホスト名をローカルホストに結び付けるかを指定します。ホストが複数インタフェースを持つ場合、本オプションが推奨されます。複数の -h オプションが指定可能です。
- -a
- nfsd をワイルドカード IP アドレスに結び付けるべきことを指定します。 -h オプションを指定しないと、これがデフォルトです。 -h オプションを指定しても、本オプションを指定可能です。 -a を使用するか -h を使用しないことによってワイルドカード IP アドレスが結び付けられた場合、 NFS/UDP は、正しく動作しないことに注意してください。
- -t
- TCP NFS クライアントに対するサービスを行います。
- -u
- UDP NFS クライアントに対するサービスを行います。
- -e
- NFSv4 サポートを含んでいる新しい NFS サーバは、現在デフォルトであるので、このオプションは、現在 no-op であり、推奨されないと考えられます。
- -o
- NFSv4 サポートを含んでいない、古い NFS サーバの使用を強制します。
例えば、“ nfsd -u -t -n 6
”は、 UDP と TCP トランスポートに対するサービスを行う 6 つのデーモンを生成します。
クライアントからの要求を最大限並列処理するのに十分な数のデーモンを実行する必要があります。典型的には、4 個から 6 個です。
nfsd ユーティリティは、 NFS サーバの仕様で示されるポートでサービス要求を listen (接続を受け付け) します。 Network File System Protocol Specification, RFC1094、 NFS: Network File System Version 3 Protocol Specification, RFC1813 と Network File System (NFS) Version 4 Protocol, RFC3530 を参照してください。
NFS が実行しているカーネルでロードされていないことを nfsd が検出するなら、 kldload(2) を使用して NFS サポートを含むロード可能なカーネルモジュールをロードすることを試みます。これが失敗するか、または NFS KLD が利用可能でないなら、 nfsd は、エラーで終了します。
nfsd が複数インタフェースまたはインタフェースエイリアスがあるホスト上で実行する場合、 -h オプションの使用が推奨されます。本オプションを使用しないと、送信先と同じ IP アドレスからの UDP パケットに NFS が応答しないかもしれません。ファイアウォール上の NFS エクスポートを安全にするためにも、本オプションの使用が推奨されます。これは、NFS ソケットが内部インタフェースからのみアクセス可能とします。そして ipfw ユーティリティを使用し、外部インタフェースからの nfs 関連パケットを遮断します。
nfsd ユーティリティを終了するには、 SIGUSR1 を使用することが必要であり、 SIGTERM または SIGQUIT では殺せません。 nfsd ユーティリティは、シャットダウン中にできるだけ長く生き残るために、これらのシグナルを無視することが必要なのです。そうしなければ、ループバックマウントをアンマウントできなくなってしまいます。 nfsd を殺す必要がある場合、単に“ kill -USR1 <PID of master nfsd>
”としてください。
終了ステータス
The nfsd utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.関連項目
nfsstat(1), kldload(2), nfssvc(2), nfsv4(4), exports(5), stablerestart(5), gssd(8), ipfw(8), mountd(8), nfsiod(8), nfsrevoke(8), nfsuserd(8), rpcbind(8)歴史
nfsd ユーティリティは、 4.4BSD ではじめて登場しました。バグ
gssd(8) が実行されていないとき、 nfsd が開始されるなら、それは、AUTH_SYS 要求だけサービスします。この問題を処置するには、利用者は、 nfsd を kill して、 gssd(8) が実行された後に、それを再開しなければなりません。April 23, 2011 | FreeBSD |