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GLABEL(8)
GLABEL(8) FreeBSD System Manager's Manual GLABEL(8)

名称

glabelディスクラベル付け制御ユーティリティ

書式

glabel create [ -v] name dev

glabel destroy [ -fv] name ...

glabel label [ -v] name dev

glabel stop [ -fv] name ...

glabel clear [ -v] dev ...

glabel dump dev ...

glabel list

glabel status

glabel load

glabel unload

解説

glabel ユーティリティは、GEOM プロバイダのラベル付けのために使用されます。ラベルは、2 つの方法で GEOM プロバイダを設定することができます: “手動”か“自動”です。したがって、“手動”方法を使用するとき、メタデータは、デバイスに保存されないので、ラベルは、それが必要であるときは、いつも、手動で設定されなければなりません。“自動”方法は、ラベルを格納し、将来自動的にそれを検出するためにディスク上のメタデータを使用します。

また、この GEOM クラスは、ファイルシステムのためのボリュームラベル検出を提供しています。それらのラベルは、 glabel で設定することができませんが、適切なファイルシステムユーティリティで設定しなければなりません、例えば、UFS において、ファイルシステムラベルは、 tunefs(8) で設定されます。現在サポートしているファイルシステムは、次の通りです:

  • UFS1 ボリューム名 (ディレクトリ /dev/ufs/)。
  • UFS2 ボリューム名 (ディレクトリ /dev/ufs/)。
  • UFS1 ファイルシステム ID (ディレクトリ /dev/ufsid/)。
  • UFS2 ファイルシステム ID (ディレクトリ /dev/ufsid/)。
  • MSDOSFS (FAT12, FAT16, FAT32) (ディレクトリ /dev/msdosfs/)。
  • CD ISO9660 (ディレクトリ /dev/iso9660/)。
  • EXT2FS (ディレクトリ /dev/ext2fs/)。
  • REISERFS (ディレクトリ /dev/reiserfs/)。
  • NTFS (ディレクトリ /dev/ntfs/)。

パーティションメタデータのサポートは、次に対して実装されています:

  • GPT ラベル (ディレクトリ /dev/gpt/)。
  • GPT UUID (ディレクトリ /dev/gptid/)。

一般的なラベルは、ディレクトリ /dev/label/ に作成されます。

glabel への最初の引数は、次の実行される動作を示します:

create
与えられたプロバイダのために一時的なラベル name を作成します。これは、“手動”方法です。カーネルモジュール geom_label.ko は、それがまだロードされていないなら、ロードされます。
label
与えられたプロバイダのためにラベル name をセットアップします。これは、“自動”方法です。ここで、メタデータは、プロバイダの最後のセクタに格納されます。カーネルモジュール geom_label.ko は、それがまだロードされていないなら、ロードされます。
stop
その name によって与えられたラベルをオフにします。このコマンドは、ディスク上のメタデータを変更しません!
destroy
stop と同じです。
clear
与えられたデバイスでメタデータをクリアします。
dump
与えられたデバイスに格納されたメタデータをダンプします。
list
geom(8) 参照。
status
geom(8) 参照。
load
geom(8) 参照。
unload
geom(8) 参照。

追加オプションは、次の通りです:

-f
強制的に指定されたラベルを取り除きます。
-v
より冗長にします。

SYSCTL 変数

次の sysctl(8) 変数は、 LABEL GEOM クラスの振る舞いを制御するために使用することができます。デフォルト値は、各変数の横に表示されています。
kern.geom.label.debug: 0
LABEL GEOM クラスのデバッグレベル。これは、0 から 2 の間の数設定することができます。 0 に設定されるなら、最小のデバッグ情報が印刷 (表示) され、2 に設定されるなら、最大のデバッグ情報が印刷 (表示) されます。

終了ステータス

終了ステータスは、成功すれば 0、コマンドが失敗するなら 1 です。

使用例

次の例は、ディスク“ da2”のためにどのようにラベルをセットアップして、それにファイルシステムを作成して、それをマウントするかを示しています:

glabel label -v usr /dev/da2 
newfs /dev/label/usr 
mount /dev/label/usr /usr 
[...] 
umount /usr 
glabel stop usr 
glabel unload

次の例は、UFS ファイルシステムのためにどのようにラベルをセットアップするかを示しています:

tunefs -L data /dev/da4s1a 
mount /dev/ufs/data /mnt/data

歴史

glabel ユーティリティは、 FreeBSD 5.3 で登場しました。

作者

Pawel Jakub Dawidek <pjd@FreeBSD.org>
April 22, 2013 FreeBSD