EN JA
GEOM(8)
GEOM(8) FreeBSD System Manager's Manual GEOM(8)

名称

geomGEOM クラスのための総合制御ユーティリティ

書式

geom class help

geom class list [ -a][ name ...]

geom class status [ -ags][ name ...]

geom class load [ -v]

geom class unload [ -v]

解説

geom ユーティリティは、様々な GEOM クラスを制御するために使用されます。クラスは、 geom(8) 通信方式を知っていなければなりませんが、既存の geom(8) unaware クラスに使用することができる、いくつかの標準コマンドもあります。ここに、標準コマンドのリストがあります:
help
与えられたクラスで利用可能なすべてのコマンドをリストします。
list
(なにも追加引数が指定されなかったなら) すべての geom または、与えられた geom に関する (与えられたクラスの) 詳細な情報を印刷 (表示) します。与えられたクラスがカーネルに存在する場合にだけ、このコマンドは利用可能です。追加オプションには次が含まれます:
-a
プロバイダなしで geoms のための情報を印刷します。
status
(なにも追加引数が指定されなかったなら) すべての geom または、与えられた geom に関する (与えられたクラスの) 一般的な情報を印刷 (表示) します。与えられたクラスがカーネルに存在する場合にだけ、このコマンドは利用可能です。

追加オプションには次が含まれます:

-a
-g と共に使用されたとき、プロバイダなしで geom のために状態を印刷します。
-g
プロバイダの代わりに geom のために状態を報告します。
-s
スクリプトに優しい出力を生成します。
load
与えられたクラスを実装するカーネルモジュールをロードします。このコマンドは、クラスがカーネルにまだ存在していない場合にだけ利用可能です、そして、ファイル geom_< class> .ko は、 kern.module_path sysctl で指定されたディレクトリの 1 つで見つけることができます。
unload
与えられたクラスを実装するカーネルモジュールをアンロードします。このコマンドは、与えられたクラスがカーネルモジュールとしてロードされれる場合にだけ利用可能です。

クラス特有のコマンドは、 /lib/geom/ ディレクトリに格納され、クラス名が知られているとき dlopen(3) 関数を通してロードされる共有ライブラリとして実装されます。また、クラス特有の共有ライブラリが存在するとき、直接ユーティリティは、 gclass の名前で利用可能であるべきです。

geom(8) を知っている現在利用可能なクラスは、次の通りです:

  • CACHE
  • CONCAT
  • ELI
  • JOURNAL
  • LABEL
  • MIRROR
  • MOUNTVER
  • MULTIPATH
  • NOP
  • PART
  • RAID
  • RAID3
  • SCHED
  • SHSEC
  • STRIPE
  • VIRSTOR

環境変数

次の環境変数は、 geom の実行に影響を与えます:
GEOM_LIBRARY_PATH
共有ライブラリが /lib/geom/ の代わりに格納されるパスを指定します。パスのコロンで区切られたリストで複数のパスを指定することができます。

終了ステータス

終了ステータスは、成功すれば 0、コマンドが失敗するなら 1 です。

使用例

次の例は、自動設定のために 3 つのディスク上にどのようにストライプをセットアップするかを示します:

geom stripe label -v -s 65536 data /dev/da0 /dev/da1 /dev/da2 
または: 
gstripe label -v -s 65536 data /dev/da0 /dev/da1 /dev/da2

次は、DISK クラスからすべてのプロバイダのリストを印刷 (表示) します:

geom disk list

次は、MD クラスを実装するカーネルモジュールをアンロードします:

geom md unload

歴史

geom ユーティリティは、 FreeBSD 5.3 で登場しました。

作者

Pawel Jakub Dawidek <pjd@FreeBSD.org>
January 5, 2011 FreeBSD