| GCONCAT(8) |
FreeBSD System Manager's Manual |
GCONCAT(8) |
名称
gconcat —
ディスク連結制御ユーティリティ
書式
| gconcat |
create [ -v] name prov ... |
| gconcat |
destroy [ -fv] name ... |
| gconcat |
label [ -hv] name prov ... |
| gconcat |
stop [ -fv] name ... |
| gconcat |
clear [ -v] prov ... |
解説
gconcat ユーティリティは、デバイス連結設定に使用されます。連結は 2 つの異なった方法を使用して設定することができます: “手動 (manual)”か“自動 (automatic)”です。“手動”方法を使用するとき、連結されたデバイスが、それが必要であるときはいつも、手動で設定されなければならないので、メタデータはデバイスに格納されません。“自動”方法は、デバイスを検出するためにディスク上のメタデータを使用します。いったんデバイスがラベル付けされると、それらは、自動的に検出されて、設定されます。
gconcat の最初の引数は実行される動作を示します:
-
create
-
指定された
name で与えられたデバイスを連結します。これは“手動”方法です。カーネルモジュール
geom_concat.ko はそれがまだロードされていななら、ロードされます。
-
label
-
指定された
name で与えられたデバイスを連結します。これは、メタデータがあらゆるデバイスの最後のセクタに格納される“自動”方法です。カーネルモジュール
geom_concat.ko はそれがまだロードされていななら、ロードされます。
-
stop
-
その
name によって存在する連結デバイスをオフにします。このコマンドはディスク上のメタデータを変更しません!
-
destroy
-
stop と同じです。
-
clear
-
与えられたデバイスのメタデータをクリアします。
-
dump
-
与えられたデバイスに格納されたメタデータをダンプします。
-
list
-
geom(8) 参照。
-
status
-
geom(8) 参照。
-
load
-
geom(8) 参照。
-
unload
-
geom(8) 参照。
追加オプションは次の通りです:
-
-f
-
指定された連結デバイスを強制的に取り外します。
-
-h
-
メタデータの決め打ちされたプロバイダの名前。
-
-v
-
より冗長にします。
SYSCTL 変数
次の
sysctl(8) 変数は
CONCAT GEOM クラスの振舞いを制御するために使用することができます。デフォルト値は各変数の横に表示されています。
-
kern.geom.concat.debug: 0
-
CONCAT GEOM クラスのデバッグレベル。 0 から 3 の数値を設定することができます。 0 に設定されるなら、最小のデバッグ情報が印刷 (表示) され、3 に設定されるなら、最大のデバッグ情報が印刷 (表示) されます。
終了ステータス
終了ステータスは、成功すれば 0、コマンドが失敗するなら 1 です。
使用例
次の例は、どのように自動連結して 4 つのディスクを設定して、それにファイルシステムを作成して、それをマウントするかを示しています:
gconcat label -v data /dev/da0 /dev/da1 /dev/da2 /dev/da3
newfs /dev/concat/data
mount /dev/concat/data /mnt
[...]
umount /mnt
gconcat stop data
gconcat unload
1 つのディスクだけで連結されたプロバイダを設定します。ファイルシステムを作成します。 2 つのディスクを追加し、既存のファイルシステムを拡張します。
gconcat label data /dev/da0
newfs /dev/concat/data
gconcat label data /dev/da0 /dev/da1 /dev/da2
growfs /dev/concat/data
歴史
gconcat ユーティリティは、
FreeBSD 5.3 で登場しました。
作者
Pawel Jakub Dawidek <pjd@FreeBSD.org>