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DIGICTL(8)
DIGICTL(8) FreeBSD System Manager's Manual DIGICTL(8)

名称

digictlDigiboard デバイスの制御

書式

digictl -a disable | enable | query device ...

digictl [ -d debug][ -ir] ctrl-device ...

解説

digictl ユーティリティは、指定した ctrl-device という名前でインストールされている Digiboard に対する制御を提供し、個別の digiboard device に対する制御も提供します。 digiboard ctrl-device は、通常は、 /dev/digi N .ctl という形式です。 N はカード番号であり、最初にアタッチされたカードに対し“0”から開始します。 digiboard device は、通常は、 /dev/cua[ il] D N . P/dev/tty[ il] D N . P という形式です。 N はカード番号であり、 P はポート番号です。

次のフラグが認識されます:

-a disable | enable | query
指定したポート (複数指定可能) の ALTPIN 設定を、無効化・有効化・問い合わせします。

ALTPIN を有効にすると、CD と DSR の線が論理的に反転されます。シリアルポートを 8 芯 RJ45 ケーブルに繋ぐときに有用です (10 芯全部ある RJ45 ケーブルは非常に稀です)。

1 回 ALTPIN を設定すると、発呼および着呼の両方のデバイスに適用されます。

-d debug
DEBUG 定義付きでドライバをコンパイル済の場合、 debug 変数に含まれる次のビットが、digiboard ドライバの診断を有効にします。
1 ( INIT)
カードのアタッチ、デタッチ、初期化の間の診断。
2 ( OPEN)
ポートのオープン時の診断。
4 ( CLOSE)
ポートのクローズ時の診断。
8 ( SET)
tty デバイスフラグ設定時の診断。
16 ( INT)
カードイベント処理時の診断。
32 ( READ)
ポート読み込みの戻り値の報告。
64 ( WRITE)
ポート書き込みの戻り値の報告。
128 ( RX)
受信キューフロー制御の報告。
256 ( TX)
送信キューフロー制御の報告。
512 ( IRQ)
割り込み中の診断 (これらの設定時には注意してください)。
1024 ( MODEM)
モデム状態フラグの設定時の診断。
2048 ( RI)
RING 受信時の報告。
-i
カードの識別文字列とタイプ ID を表示します。
-r
カードを再初期化します。外部ポートモジュールを持つボードでは、モジュールを挿抜し、このスイッチを使用することで動的にポート数を再プローブ可能です。カードを再初期化しますので、カード上の全ポートのクローズが必要です。

digi モジュール全体を再ロードする代りに、カードを再初期化する方が好ましいです。なぜならば、アタッチ済の全ボードに影響する代りに、再初期化の影響は指定したボードに限定されるからです。

歴史

digictl ユーティリティは、 FreeBSD 5.0 ではじめて登場しました。

バグ

すべての既存のポートをクローズすることなくボードを再初期化できるべきです。
June 20, 2001 FreeBSD