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ATMCONFIG(8)
ATMCONFIG(8) FreeBSD System Manager's Manual ATMCONFIG(8)

名称

atmconfigATM 設定ツール

書式

atmconfig [ -htv][ command [ sub-command [ ...]]][ options][ arg ...]

解説

atmconfig ツールは、Netgraph ATM ネットワークサブシステムを設定するためにに使用されます。

一般的に、 atmconfig のコマンドラインは共通のオプションにコマンド文字列が続き、オプションのサブコマンド文字列、オプションのコマンド特有のオプションとコマンド特有の引数が続くものから成ります。コマンドの特有のオプションと同様にコマンドとサブコマンドは可能性がある 1 つに適合しない限り、簡略化されます。

共通オプション

次の共通オプションは atmconfig の全体的な振る舞いを変更します:
-h
たいへん短い使用法の情報を印刷 (表示) して、終了します。
-t
いくつかの show-type コマンドは、ヘッダを出力して、次に、情報のいくつかの行を出力します。このオプションが与えられるなら、出力の構文解析を簡素化して、ヘッダを省略します。
-v
より冗長にします。

取得ヘルプ

help コマンドには、多くの役に立つサブコマンドがあります。

一般的な使用法のヘルプを得るためには:

atmconfig help

利用可能なコマンドの使用法のリストを得るためには:

atmconfig help commands

利用可能なサブコマンド使用法のリストを得るためには:

atmconfig help command

または、(より深いレベルのサブコマンドがあれば):

atmconfig help command sub-command ...

コマンドの使用法のためのオプションと引数のリストを得るために:

atmconfig help command sub-command ...

(サブコマンドレベルがこれ以上なければ)。

共通のオプションの使用法のリストを得るためには:

atmconfig help options

diag Ss コマンド

diag コマンドはローカルホストにおける ATM インタフェースの検査とデバイスパラメータの変更を許します。サブコマンドは次の通りです: list (インタフェースのリストを印刷 (表示) する), config (ハードウェアの設定を印刷 (表示) する), phy (PHY チップをアクセス), stats (統計を印刷 (表示) する) と vcc (VCC のリストを印刷 (表示) します)。
atmconfig diag list
このサブコマンドはシステムのすべての ATM インタフェースをリストします。それはオプションも引数も取りません。
atmconfig diag config [ -atm][ -hardware][ device ...]
このコマンドは ATM インタフェースの設定を印刷 (表示) します。 device が与えないなら、すべてのデバイスがリストされ、そうでなければ、指定されたデバイスのみリストします。オプション -atm は、VCI の数と VPI ビットのような ATM レイヤ (層) の設定パラメータを印刷するようにコマンドに命令しますが、一方 -hardware オプションはベンダやシリアル番号のようなカード特有の情報を要求します。なにもオプションが与えないなら、デフォルトは -atm を仮定します。
atmconfig diag phy print [ -numeric] device
このコマンドは (潜在的に) 人間が理解できる形式で PHY レジスタを印刷 (表示) します。 -numeric が与えるなら、形式は 16 進数バイトです。そうでなければ、テキスト形式の表現が印刷 (表示) されます。
atmconfig diag phy show [ device ...]
このサブコマンドは PHY のタイプとメディアのような ATM カードで使用される PHY デバイスに関する静的な情報を印刷 (表示) します。
atmconfig diag phy set device reg mask val
このサブコマンドは PHY レジスタのビットを変更することを可能とします。これは細心の注意を払って使用されるべきです。 mask が 1 である対応するビットに与えられた PHY チップレジスタのビットは val の対応するビットの値に設定されます。 mask が 0 となっているすべてのレジスタビットは、それらの元の値で書き込まれます。
atmconfig diag phy stats [ -clear] device
与えられた device のための PHY 統計を印刷 (表示) します。オプションの -clear が与えられるとき、統計は不可分にクリアされます。
atmconfig diag vcc [ -abr][ -channel][ -traffic][ device]
すべてまたは指定されたインタフェースのいずれかで現在活発なチャネルのリストを検索します。各チャネルにおいて、次の情報は、オプション (デフォルトは -channel です) によって、印刷 (表示) されます。
-abr
ABR 特有のトラフィックパラメータを印刷します: ICR, TBE, NRM, TRM, ADTF, RIF, RDF, CDF。
-channel
基本情報を印刷します: VPI, VCI, AAL, トラフィックタイプ, MTU とフラグ。
-traffic
トラフィックパラメータを印刷します: PCR, SCR, MBS, MCR。
atmconfig diag stats device
ドライバ特有の統計を印刷します。

natm Ss コマンド

natm コマンドは、ローカルホストで natmip(4) ルートを変更するために使用されます。ルーティングテーブルのためのサブコマンドは次の通りです: add (新しいルートを加える), delete (既存のルートを削除する) と show (現在インストールされている NATM ルートを印刷する)。

atmconfig natm add dest device vpi vci encaps
atmconfig natm add dest device vpi vci encaps ubr [ pcr]
atmconfig natm add dest device vpi vci encaps cbr pcr
atmconfig natm add dest device vpi vci encaps vbr pcr scr mbs
atmconfig natm add dest device vpi vci encaps abr pcr mcr icr tbe nrm trm adtf rif rdf cdf
ルーティングテーブルに新しいルートを加えます。宛先アドレス (リンクのもう一方の端のアドレス) は dest で与えられます。 device, vpivci 引数はリンクのための ATM デバイスの名前、VPI と VCI 値です。 encaps 引数は、 AAL5 または LLC/SNAP のいずれかを指定できます。それらの両方とも AAL5 カプセル化を指定し、最初のものは追加カプセル化がなく、 2 番目のものは LLC/SNAP ヘッダがあります。コマンドの最初の 2 つの形式は UBR (不特定のビット伝送速度) チャネルを加えます。ここで、2 番目の形式はピークセルレート (PCR) のオプションの記述を許します。 3 番目の形式は PCR を与えなければならない CBR (一定のビット伝送速度) チャネルを加えます。 4 番目の形式は VBR (可変ビット伝送速度) チャネルを加えます。引数はピークセルレート、持続可能なセルレート、と最大のバースト (爆発) サイズです。コマンドの最後の形式は ABR (利用可能なビット伝送速度) チャネルを加えます。

atmconfig natm delete dest
atmconfig natm delete device vpi vci
このコマンドは NATM ルートを削除します。ルートは、宛先アドレスか、 device, vpivci の 3 つの組のいずれかによって指定されます。

atmconfig natm show
すべての NATM ルートをリストします。

関連項目

natm(4), natmip(4), atm(8)

作者

Hartmut Brandt <harti@FreeBSD.org>
August 11, 2003 FreeBSD