名称

orig_me -文書を書式付けするためのマクロ

書式

nroff -orig_me [ options ] file ... troff -orig_me [ options ] file ...

解説

この nroff と troff のマクロ定義パッケージは様々なフォーマット (書式) での技術的文書にためにあらかじめ準備された書式設定機能を提供します。端末上に 2 カラムで出力される場合、出力は col(1) でフィルタリングしてください。

マクロのリクエストは次のように定義されます。多くの nroff と troff のリクエストはこのパッケージと結合されているので安全ではありません。しかし、これらのリクエストは最初の .pp の後で無事に使用できます。

.bp 新しいページを始めます。
.br ここで出力行を中断します。
.sp n n 個の空白行を挿入します。
.ls n (空白行) n=1 なら 1 行、n=2 なら 2 行。
.na 右マージンの整列なし。
.ce n 次の n 行を中央そろえ (センタリング) します。
.ul n 次の n 行に下線 (アンダライン) を引きます。
.sz +n n をポイントサイズに加えます。

数式と表のための eqn, neqn, refer および tbl(1) プリプロセッサの出力は、入力として受け入れられます。

関連ファイル

/usr/share/tmac/tmac.e /usr/share/me/*

関連項目

eqn(1), troff(1), refer(1), tbl(1) -me Reference Manual, Eric P. Allman Writing Papers with Nroff Using -me

リクエスト

次のリストにおいて、“初期化”は最初の .pp, .lp, .ip, .np, .sh, or .uh マクロを参照します。このリストは完全ではありません。詳細に興味があれば The -me Reference Manual を参照してください。

リクエスト 初期値 行分割 説明

.(c - yes 中央そろえされたブロックを開始します。 .(d - no 遅れたテキストを開始します。 .(f - no 脚注を開始します。 .(l - yes リストを開始します。 .(q - yes 主要な引用を開始します。 .(x x - no インデックス x でインデックス付けられた項目を開始します。 .(z - no 浮動管理を開始します。 .)c - yes 中央そろえされたブロックを終了します。 .)d - yes 遅れたテキストを終了します。 .)f - yes 脚注を終了します。 .)l - yes リストを終了します。 .)q - yes 主要な引用を終了します。 .)x - yes インデックス項目を終了します。 .)z - yes 浮動管理を終了します。 .++  m H - no 文書のセクション (節) を定義。 m は文書の部分を定義し、 C (章)、 A (付録)、 P (予備、たとえば、要約、目次の表、等)、 B (参考文献), RC (各章の 1 ページから再番号付けされた章)、または、 RA (1 ページから再番号付けされた付録) です。 .+c  T - yes 章を開始 (または .++ で設定された付録、等)。 T は章のタイトルです。 .1c 1 yes 新しいページを 1 カラムで書式設定。 .2c 1 yes 2 カラムで書式設定。 .EN - yes eqn または neqn で形成された数式の後の空白。 .EQ  x y - yes 数式に先行します。行の分割を行い空白を追加します。数式の番号は y です。オプション引数 x は、数式を字下げ (インデント) する I (デフォルト)、数式を左そろえする L、または数式を中央そろえする C を指定できます。 .GE - yes gremlin 図面を終了します。 .GS - yes gremlin 図面を開始します。 .PE - yes pic 図面を終了します。 .PS - yes pic 図面を開始します。 .TE - yes 表を終了します。 .TH - yes 表の表題セクション (節) を終了します。 .TS  x - yes 表を開始します。 x が H 表の場合表題を繰り返します。 .ac A N - no ACM スタイル出力を設定します。 A は著者の名前 (複数) です。 N はべー字の総数です。最初の初期化の前に与えられなければなりません。 .b x no no 引数がボールド体に切り替わらない場合、ボールド体で x を印刷します。 .ba +n 0 yes 基本字下げを n で増加させます。この字下げは (パラグラフのような) 通常のテキストの字下げを設定するために使用されます。 .bc no yes 新しいカラムを開始します。 .bi  x no no (nofill のみ) x をボールドイタリック体で印刷します。 .bu - yes ブレット (黒点、黒丸) されたパラグラフを開始します。 .bx x no no (nofill のみ) x をボックスで印刷します。 .ef ´x´y´z´ ´´´´ no 偶数フッタを x y z に設定します。 .eh ´x´y´z´ ´´´´ no 偶数ヘッダを x y z に設定します。 .fo ´x´y´z´ ´´´´ no フッタを x y z に設定します。 .hx - no 次のページのヘッダとフッタを抑制します。 .he ´x´y´z´ ´´´´ no ヘッダを x y z に設定します。 .hl - yes 水平行を引きます。 .i  x no no x をイタリック体にします。 x がなければ、続くテキストをイタリック体にします。 .ip x y no yes ハンギングタグ x でパラグラフの字下げを開始します。字下げは y ens (デフォルト 5) です。 .lp yes yes 左をブロックされたパラグラフを開始します。 .lo - no 形式 .*x のローカルマクロのファイルを読み込みます。初期化の前に与えられなければなりません。 .np 1 yes 番号付けされたパラグラフを開始します。 .of ´x´y´z´ ´´´´ no 奇数フッタを x y z に設定します。 .oh ´x´y´z´ ´´´´ no 奇数ヘッダを x y z に設定します。 .pd - yes 遅延テキストを印刷します。 .pp no yes パラグラフを開始します。最初の行は字下げされます。 .r yes no ローマン体テキストが続きます。 .re - no タブをデフォルト値にリセットします。 .sc no no 特殊文字と発音区別符のファイルを読み込みます。初期化の前に与えられなければなりません。 .sh n x - yes セクション (節) の先頭が続き、フォントは自動的にボールド体となります。 n はセクションのレベルです。 x はセクションのタイトルです。 .sk no no 次のページを空白のままにします。 1 ページのみ先に記憶されます。 .sm x - no x をより小さなポイントサイスに設定します。 .sz +n 10p no n ポイントにポイントサイズを増加させます。 .th no no 論文書式で文書を形成します。初期化の前に与えられなければなりません。 .tp no yes タイトルページを開始します。 .u x - no 下線の引数 ( troff でさえ)。 (Nofill のみ)。 .uh - yes .sh に似ていますが、番号付けられません。 .xp x - no インデックス x を印刷します。