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HIER(7)
HIER(7) FreeBSD Miscellaneous Information Manual HIER(7)

名称

hierファイルシステムの配置

解説

ファイルシステムの階層構造の概略。
/
ファイルシステムのルートディレクトリ。
/bin/
シングルユーザとマルチユーザ環境の両方のための基本的なユーザユーティリティ。
/boot/
オペレーティングシステムのブートストラップの間に使用されるプログラムと設定ファイル。

defaults/
デフォルトのブートストラップ設定ファイル。 loader.conf(5) 参照。
kernel/
純粋なカーネルの実行形式 (ブート時にメモリにロードされるオペレーティングシステム)。
modules/
サードパーティのロード可能なカーネルモジュール。 kldstat(8) 参照。
/cdrom/
CD-ROM ドライブのためのデフォルトのマウントポイント。
/compat/
通常、 /usr/compat へのリンク。そうでなければ、 /usr/compat コメントを適用します。
/dev/
devfs(5) によって管理されるデバイス特殊ファイル。

fd/
ファイル記述子ファイル。 fd(4) 参照。
net/
ネットワークデバイス。
/etc/
システムの設定ファイルとスクリプト。

defaults/
デフォルトのシステム設定ファイル。 rc(8) 参照。
bluetooth/
bluetooth 設定ファイル。
gnats/
gnats 設定ファイル。 send-pr(1) 参照。
localtime
ローカルタイムゾーン情報。 ctime(3) 参照。
mail/
sendmail 制御ファイル。
mtree/
mtree 設定ファイル。 mtree(8) 参照。
namedb/
named 設定ファイル。 named(8) 参照。
pam.d/
プラグ着脱可能な認証モジュール (Pluggable Authentication Modules; PAM) ライブラリのための設定ファイル。
periodic/
cron(8) を通して、毎日、毎週、毎月、実行されるスクリプト。 periodic(8) 参照。
rc.d/
システムとデーモン起動/制御スクリプト。 rc(8) 参照。
security/
OpenBSM 監査設定ファイル。 audit(8) 参照。
ppp/
ppp 設定ファイル。 ppp(8) 参照。
ssh/
OpenSSH 設定ファイル。 ssh(1) 参照。
ssl/
OpenSSL 設定ファイル。
/lib/
/bin/sbin のバイナリのために必要な重要なシステムライブラリ。

geom/
geom(8) ユーティリティのためのクラス特有のライブラリ。
/libexec/
/bin/sbin のバイナリのために必要な重要なシステムユーティリティ。
/media/
CD、USB ドライブとフロッピディスクのようなリムーバブルメディアのためのマウントポイントとして使用されるサブディレクトリを含みます。
/mnt/
一時的なマウントポイントとしてシステム管理者によって共通に使用される空のディレクトリ。
/proc/
プロセスファイルシステム。 procfs(5) 参照。
/rescue/
緊急の復旧のための静的にリンクされたプログラム。 rescue(8) 参照。
/root/
root のホームディレクトリ。
/sbin/
シングルユーザとマルチユーザ環境の両方に必須のシステムプログラムと管理ユーティリティ。
/tmp/
システムリブートに渡って存続することが保証されない一時的なファイル。
/usr/
ユーザのユーティリティとアプリケーションの大部分を含んでいる。

bin/
共通のユーティリティ、プログラミングツール、とアプリケーション。
compat/
Linux のような他のオペレーティングシステムでバイナリ互換性をサポートするために必要なファイル。
games/
有用でやや軽薄なプログラム。
include/
標準 C のインクルードファイル。

altq/
代替のキューのための C のインクルードファイル。
arpa/
インターネットサービスプロトコルのための C のインクルードファイル。
bsnmp/
SNMP デーモンのための C のインクルードファイル。
c++/
C++ のインクルードファイル。
cam/
Common Access Methods Layer のための C のインクルードファイル。
scsi/
CAM の先頭の SCSI デバイス。
dev/
様々な FreeBSD デバイスをプログラミングするための C のインクルードファイル。
ic/
ドライバ独立でバス独立であるハードウェア回路を記述する様々なヘッダファイル。
ofw/
Open Firmware のサポート。
pbio/
8255 PPI のカード。 pbio(4) 参照。
ppbus/
パラレルポートバス。 ppbus(4) 参照。
usb/
USB サブシステム。
utopia/
ATM インタフェースのための物理チップドライバ。 utopia(4) 参照。
wi/
wi(4) WaveLAN ドライバ。
fs/
fdescfs/
プロセス毎のファイル記述子ファイルシステム。
fifofs/
IEEE Std 1003.1 (“POSIX.1”) FIFO ファイルシステム。
msdosfs/
MS-DOS ファイルシステム。
nfs/
NFS (Network File System) バージョン 2, 3 と 4 のための C のインクルードファイル。
nullfs/
ループバックファイルシステム。
procfs/
プロセスファイルシステム。
smbfs/
SMB/CIFS ファイルシステム。
udf/
UDF ファイルシステム。
unionfs
ユニオン (union) ファイルシステム。
geom/
GEOM フレームワーク。
concat/
CONCAT GEOM クラス。
gate/
GATE GEOM クラス。
mirror/
MIRROR GEOM クラス。
nop/
NOP GEOM クラス。
raid3/
RAID3 GEOM クラス。
stripe/
STRIPE GEOM クラス。

isc/
ISC ユーティリティのライブラリ libisc インクルードファイル。
isofs/
cd9660/
iso9660 ファイルシステム。
libmilter/
libmilter のための C のインクルードファイル、 sendmail(8) メールフィルタの API。
machine/
マシン特有の C のインクルードファイル。
net/
その他のネットワークの C のインクルードファイル。
netatalk/
Appletalk プロトコル。
netinet/
インターネット標準プロトコルのための C のインクルードファイル。 inet(4) 参照。
netinet6/
インターネットプロトコルバージョン 6 のための C のインクルードファイル。 inet6(4) 参照。
netipsec/
カーネルの主要な管理サービス。 ipsec(4) 参照。
netipx/
IPX/SPX プロトコルスタック。
netnatm/
NATM インクルードファイル。 natm(4) 参照。
api/
シグナル処理 API のためのインクルードファイル。
msg/
シグナル処理のメッセージを記述し、関連する関数を宣言するインクルードファイル。
saal/
シグナル処理 AAL 層のためのインクルードファイル。
sig/
UNI のシグナル処理プロトコルのためのインクルードファイル。
netsmb/
SMB/CIFS リクエスタ (requester)。
nfs/
(古い) NFS (Network File System) バージョン 2 と 3 のための C のインクルードファイル。
objc/
Objective C のインクルードファイル。
openssl/
OpenSSL (Cryptography/SSL ツールキット) のヘッダ。
pccard/
PC-CARD コントローラ。
protocols/
Berkeley サービスプロトコルのための C のインクルードファイル。
readline/
編集機能付きでユーザから一行を取得する。 readline(3) 参照。
rpc/
リモート手続き呼び出し。 rpc(3) 参照。
rpcsvc/
RPC サービス構造の定義。 rpc(3) 参照。
security/
PAM。 pam(8) 参照。
sys/
システムの C のインクルードファイル (カーネルデータ構造)。
ufs/
UFS (U-word File System) のための C のインクルードファイル。
ffs/
Fast ファイルシステム。
ufs/
UFS ファイルシステム。
vm/
仮想記憶。 vmstat(8) 参照。

lib/
共有され、アーカイブされた ar(1) タイプのライブラリ。
aout/
a.out アーカイブライブラリ。
compat/
互換性のための共有ライブラリ。
aout/
a.out の後方互換性ライブラリ。
dtrace/
DTrace ライブラリのスクリプト。
engines/
OpenSSL (Cryptography/SSL ツールキット) の動的にロード可能なエンジン。

libdata/
雑多なユーティリティのデータファイル。
gcc/
gcc(1) 設定データ。
ldscripts/
リンカ (linker) のスクリプト。 ld(1) 参照。
lint/
さまざまな事前に構築された lint ライブラリ。 lint(1) 参照。

libexec/
(他のプログラムによって実行される) システムデーモンとシステムユーティリティ。
aout/
a.out 実行形式を操作するユーティリティ。
elf/
ELF 実行形式を操作するユーティリティ。
lpr/
LP プリントシステムのためのユーティリティとフィルタ。 lpr(1) 参照。
sendmail/
sendmail(8) のバイナリ。 mailwrapper(8) 参照。
sm.bin/
sendmail(8) のための制限されたシェル。 smrsh(8) 参照。

local/
ローカルの実行形式、ライブラリ、等。 FreeBSD ports フレームワークのためのデフォルトの配布としても使用されます。 local/ 以下では、 hier/usr に関して記述された一般的な配置が使用されます。例外は、 man ディレクトリ ( local/share/ の下ではなく local/ の直下に存在)、ports のドキュメント ( share/doc/<port>/ に置かれます)、 /usr/local/etc ( /etc の模倣) です。
obj/
/usr/src ツリーを構築することによって生成されるアーキテクチャ特有のターゲットツリー。
ports/
FreeBSD ports コレクション (オプション)。
sbin/
(ユーザによって実行される) システムデーモンとシステムユーティリティ。
share/
アーキテクチャに依存しないファイル。

calendar/
事前に組み立てられた calendar ファイルいろいろ。 calendar(1) 参照。
dict/
単語リスト。 look(1) 参照。

freebsd
FreeBSD 固有の術語、固有の名前、隠語。
words
一般の単語
web2
Webster's 2nd International からの単語
papers/
リファレンスデータベース。 refer(1) 参照。

doc/
その他の文書。 (USENIX association から入手できる) BSD マニュアルのほとんどのソース。
FAQ/
しばしば行なわれる質問とその答え (Frequently Asked Questions)。
IPv6/
IPv6 の実装に関する注。
bind/
BIND (Berkeley Internet Name Domain) に属する文書。
es/
/usr/share/doc 中の文書のスペイン語への翻訳。
handbook/
FreeBSD ハンドブック
ja/
/usr/share/doc 中の文書の日本語への翻訳。
legal/
ベンダによって供給されたファームウェアのためのライセンスファイル
ncurses/
ncurses に属する HTML 文書。 ncurses(3) 参照
ntp/
Network Time Protocol に属する HTML 文書。
papers/
UNIX 関連の論文
psd/
UNIX プログラマ用補助文書
ru/
/usr/share/doc 中の文書のロシア語への翻訳。
smm/
UNIX システム管理者用マニュアル
tutorials/
FreeBSD チュートリアル。
usd/
UNIX ユーザ用補助文書
zh/
/usr/share/doc 中の文書の中国語への翻訳。

examples/
一般ユーザやプログラマ向けのさまざまな用例。
games/
各種のゲームで使用される ASCII テキストファイル。
groff_font/
デバイス名ごとに用意されたデバイス記述ファイル。
info/
GNU Info ハイパーテキストシステム。
keys/
既知の信頼され、破棄されたたキー。
keys/pkg/
pkg(7)pkg(8) のための指紋

locale/
ローカル化関係のファイル。 setlocale(3) 参照。
man/
マニュアルページ。
mdocml/
mdocml によって使用されるデータファイル。
me/
me マクロパッケージで使用するマクロ。 me(7) 参照。
misc/
その他システム全体の ASCII テキストファイル。
fonts/
???
termcap
端末の特性を記述するデータベース。 termcap(5) 参照。
mk/
make 用テンプレート。 make(1) 参照。
nls/
各国語サポート (National Language Support) ファイル。 mklocale(1) 参照。
security/
mac_lomac(4) 等のセキュリティポリシ用のデータファイル。
sendmail/
sendmail(8) の設定ファイル。
skel/
新しいアカウントのための . (ドット) ファイルの例。
snmp/
SNMP デーモン用の MIB やサンプルファイル、ツリー定義。
defs/
gensnmptree(1) とともに使用されるツリー定義ファイル。
mibs/
MIB ファイル。
syscons/
syscons が使用するファイル。 syscons(4) 参照。
fonts/
コンソールフォント。 vidcontrol(1)vidfont(1) 参照。
keymaps/
コンソールキーボードマップ。 kbdcontrol(1)kbdmap(1) 参照。
scrnmaps/
コンソールスクリーンマップ。
tabset/
各種端末用タブ記述ファイル。 termcap ファイルの中で使用される。 termcap(5) 参照。
tmac/
テキスト処理マクロ。 nroff(1) および troff(1) 参照。
vi/
vi(1) のローカライズサポートとユーティリティ。
zoneinfo/
タイムゾーン設定情報。 tzfile(5) 参照。
src/
BSD とサードパーティとローカルのソースファイル。

bin/
/bin 内のファイルのソース。
cddl/
共通の開発 (Common Development) と配布ライセンス (Distribution License) によってカバーされたユーティリティ。
contrib/
寄贈されたソフトウェアのソース。
crypto/
寄贈された暗号化ソフトウェアのソース。
etc/
/etc 内のファイルのソース。
games/
/usr/games 内のファイルのソース。
gnu/
GNU General Public License で保護されたユーティリティ。
include/
/usr/include 内のファイルのソース。
kerberos5/
Kerberos version 5 のビルドインフラストラクチャ。
lib/
/usr/lib 内のファイルのソース。
libexec/
/usr/libexec 内のファイルのソース。
release/
FreeBSD のリリースを生成するために必要なファイル。
sbin/
/sbin 内のファイルのソース。
secure/
/usr/src/crypto 中のファイル用のビルドディレクトリ。
share/
/usr/share 内のファイルのソース。
sys/
カーネルのソースファイル。
tools/
FreeBSD のメンテナンスとテストに使用するツール。
usr.bin/
/usr/bin 内のファイルのソース。
usr.sbin/
/usr/sbin 内のファイルのソース。
/var/
さまざまな用途のログファイル、一時ファイル、遷移的ファイル、スプールファイル。

account/
システムアカウンティングファイル。

acct
実行アカウントファイル。 acct(5) 参照。

at/
指定した時間に動くコマンドのスケジュールファイル。 at(1) 参照。
jobs/
ジョブファイルを含むディレクトリ。
spool/
出力スプールファイルを含むディレクトリ。

backups/
さまざまなバックアップファイル。
cache/
雑多なキャッシュされたファイル
pkg/
pkg(8) のためのキャッシュされたパッケージ

crash/
カーネルクラッシュダンプを保存するデフォルトのディレクトリ。 crash(8)savecore(8) 参照。
cron/
cron が使用するファイル。 cron(8) 参照。
tabs/
crontab ファイル。 crontab(5) 参照。

db/
システム固有のさまざまなデータベースファイル。自動生成される。
empty/
特に空のディレクトリを必要とするプログラムによって使用される空のディレクトリ。例えば、特権を分離するために sshd(8) によって使用されます。
games/
さまざまなゲームのステータスおよびスコアファイル。
heimdal/
Kerberos サーバデータベース。 kdc(8) 参照。
log/
さまざまなシステムログファイル。

utx.lastlogin
最後のログインのログ記録。 getutxent(3) 参照。
utx.log
ログイン/ログアウトのログ記録。 getutxent(3) 参照。

mail/
ユーザのメールボックスファイル。
msgs/
システムメッセージのデータベース。 msgs(1) 参照。
preserve/
エディタの不慮の死の際に保存されるファイルを一時的に安置するディレクトリ。 ex(1) 参照。
quotas/
ファイルシステムのクォータ情報のファイル。
run/
ブートされてからのシステムについての各種情報を記述したシステム情報ファイル。

named/
“bind”ユーザが書き込み可能です。 named(8) 参照。
ppp/
コマンドの接続ソケット用に、“network”グループが書き込み可能です。 ppp(8) 参照。
utx.active
現在のユーザについてのデータベース。 getutxent(3) 参照。

rwho/
rwho データファイル。 rwhod(8), rwho(1), ruptime(1) 参照。
spool/
さまざまなプリンタ、メールシステムのスプールディレクトリ。

clientmqueue/
配送されていない送信依頼メールのキュー。 sendmail(8) 参照。
ftp/
一般に ~ftp となる部分。 anonymous ftp のルートディレクトリ。
mqueue/
配送されていないメールのキュー。 sendmail(8) 参照。
output/
ラインプリンタ用スプールディレクトリ。

tmp/
システムリブートをまたがって保持される、一時ファイル。
vi.recover/
vi のリカバリファイルを格納しておくディレクトリ。
yp/
NIS マップ。

このマニュアルページは、デフォルトの FreeBSD ファイルシステムレイアウトを記述しており、各システムの実際の階層構造は、システム管理者の裁量に委ねられています。よく維持管理されたインストールにおいては、カスタマイズされた本ドキュメントが付属するでしょう。

歴史

hier マニュアルページは、 Version 7 AT&T UNIX で登場しました。
October 29, 2013 FreeBSD