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FFS(7)
FFS(7) FreeBSD Miscellaneous Information Manual FFS(7)

名称

ffsBerkeley ファーストファイルシステム

書式

カーネル設定ファイルで:
options FFS
options QUOTA
options SOFTUPDATES
options SUIDDIR
options UFS_ACL
options UFS_DIRHASH
options UFS_EXTATTR
options UFS_EXTATTR_AUTOSTART

fstab(5) で:

/dev/disk0a /mnt ufs rw 1 1

解説

Berkeley (バークレイ) ファーストファイルシステムは、ディスクデバイスにファイルシステムデータを格納する機能を提供します。 ffs は速度と信頼性のために長年にわたって最適化されている、デフォルトの FreeBSD ファイルシステムです。

クォータ (割当量制限)

options QUOTA
このオプションで、システム管理者は 1 ユーザごとにディスク使用量の制限を設定できます。クォータ (quota) は quota オプションでマウントされたファイルシステムだけで使用することができます。 quota(1)edquota(8) を参照してください。

ソフトアップデート

options SOFTUPDATES
ソフトアップデート機能はディスクへの書き込みを追跡し、ファイルシステムが一貫した状態であることを保証するためにメタデータアップデートの依存 (例えば、空きブロックマップのアップデート) を実行します。

マウントされていない ファイルシステムでソフトアップデートを有効にするためには、次のコマンドを使用します:

tunefs -n enable fs

fsfstab(5) でリストされたマウントポイント (例えば、 /usr) か、ディスクデバイス (例えば、 /dev/da0a) のいずれかを指定できます。

ファイル所有権継承

options SUIDDIR
Microsoft Windows と Apple Macintosh コンピュータを含むネットワークでファイル共有環境を使用のために、 suiddir オプションでマウントされたファイルシステムのファイルはこのオプションでディレクトリの所有権を引き継げます、すなわち、“私のディレクトリであるなら、それは私のファイルでなければなりません”。

アクセス制御リスト

options UFS_ACL
アクセスコントロールリストはファイルとディレクトリできめの細かい任意のアクセス制御情報の関連付けが行えます。このオプションは UFS_EXTATTR オプションの存在を要求し、またファイルシステムをマウントするとき ACL が不可分に有効にされるように、 UFS_EXTATTR_AUTOSTART が含まれていることを勧めます。

ACL のサポートを有効にするためには、2 つの拡張属性が EXTATTR_NAMESPACE_SYSTEM 名前空間で利用可能でなければなりません: アクセス ACL を保持する posix1e.acl_access とディレクトリのためのデフォルト ACL を保持する posix1e.acl_default です。利用者がファイル拡張属性を使用しているなら、次のコマンドは、それぞれのファイルシステムのルートで ACL のために空間を割り付け、ファイルに裏打ちされた必要な EA を作成するために使用されるかもしれません。これらの例では、ルートファイルシステムが使用されます。その他の詳細に関しては、 拡張属性 を参照してください。

mkdir -p /.attribute/system 
cd /.attribute/system 
extattrctl initattr -p / 388 posix1e.acl_access 
extattrctl initattr -p / 388 posix1e.acl_default

ルートファイルシステムの次のマウントに関して、 ( UFS_EXTATTR_AUTOSTART がカーネル設定に含まれているなら) 属性は自動的に開始され、ACL は有効にされます。

ディレクトリハッシュ

options UFS_DIRHASH
非常に大きいディレクトリへのアクセスを早くするためにディレクトリのハッシュベースの検索スキームを実装します。

拡張属性

options UFS_EXTATTR
拡張属性は、カーネル内からと同様にユーザランドから割り当てと検索できる、ファイルとディレクトリで追加された任意のメタデータの関連付けを行えます。 extattrctl(8) を参照。
options UFS_EXTATTR_AUTOSTART
このオプションが定義されるなら、 ffs はマウント操作の間に、ファイルシステムルートに関する .attribute サブディレクトリを検索します。見つけられるなら、拡張属性サポートはそのファイルシステムのために自動的に開始されます。

次の sysctl(8) MIB は、 ffs での使用のために定義されます:

vfs.ffs.doasyncfree
非同期書き込みは、連続するファイルシステムブロックを再割り付けするとき、変更された i-ノードと間接ブロックを出力します。 (デフォルト: 1)。
vfs.ffs.doreallocblks
連続するブロックの再構成のサポートを有効にします。 (デフォルト: 1)。

関連項目

quota(1), acl(3), extattr(3), edquota(8), extattrctl(8), sysctl(8) M. McKusick, W. Joy, S. Leffler, and R. Fabry, A Fast File System for UNIX, ACM Transactions on Computer Systems, 2, 3, 181-197, August 1984. M. McKusick, Soft Updates: A Technique for Eliminating Most Synchronous Writes in the Fast Filesystem, Proceedings of the Freenix Track at the 1999 Usenix Annual Technical Conference, 71-84, June 2000.
December 26, 2001 FreeBSD