名称

morse — モールス符号として入力を再書式化する

書式

morse

[ -elps][ -d device][ -w speed][ -c speed][ -f frequency][ string ...]

解説

morse コマンドは、与えられた入力を読み込み、それをモールス符号の形式に再書式化します。受け付け可能な入力は、コマンド行の引数または標準入力です。

利用可能なオプションは、次の通りです:

-l

-l オプションは、 led(4) デバイスのために適している出力を生成します。

-s

-s オプションは、単語ではなくドット (.) とダッシュ (-) を生成します。

-p

実際の方法でモールスを送信します。これは、システムに speaker(4) サポートがある場合のみ、動作します。

-w speed

単語/分で送信する速度を設定します。指定されないなら、20 の単語/分 (WPM) のデフォルト速度が使用されます。

-c speed

Farnsworth のサポート。単語/分で文字の間の間隔を設定します。これは、個々の文字が送信される速度に依存しません。指定されないなら、 -w オプションの実効的な値をデフォルトとします。

-f frequency

sidetone 周波数をデフォルトの 600Hz 以外の何かに設定します。

-d device

-p に似ていますが、モールス符号を発行するための (TTY デバイスによってでなければならない) device の RTS ラインを使用します。

-e

-p または -d のいずれかとともに使用され、それが送信される前に、各文字をエコーします。

-w, -c と -f フラグは、 -p または -d フラグのいずれかと連動する場合のみ動作します。

すべての prosign に対応する文字があるとは限りません。 AS のために‘ #’を、 SK のために‘ &’を、 VE のために‘ *’を、そして BK のために‘ %’を使用します。より共通の prosign は、 BT のための‘ =’、 KN のための‘ (’そして AR のための‘ +’です。

-d フラグを使用して、練習目的のためのヘッドセットがある側音 (sidetone) ジェネレータのように、またはハム無線トランシーバさえ、外部デバイスをキーにすることが可能です。後者のために、(トランシーバには、正のキーの供給電圧があり、キー入力ラインをグランド (アース) することによって、キーとされると仮定して) 単に NPN トランジスタをシリアルポート device に接続し、エミッタは、接地し、ベースは、レジスタ (わずかなキロオーム) を通してトランシーバのキーラインへのコレクタである RTS に接続されます。ベースとグランドの間のコンデンサ (数ナノファラッド) は、 RF を追い払う状態にしておくために、そしてプログラムのスタートアップの間に生成される小さなグリッチ (電圧の瞬間的な急上昇) を抑制することは賢明です。

環境変数

利用者の LC_CTYPE ロケールのコードセットは、上位ビットが設定されている文字がどのように解釈されるかを決定します。

ISO8859-1

ISO8859-15

上位ビットが設定されれいる文字を西ヨーロッパ (Western European) の文字として解釈します。

KOI8-R

上位ビットが設定されれいる文字をキリル (Cyrillic) 文字として解釈します。

ISO8859-7

上位ビットが設定されれいる文字をギリシャ (Greek) 文字として解釈します。

関連ファイル

/dev/speaker

speaker(4) デバイスファイル

関連項目

speaker(4)

歴史

morse のためのサウンドのサポートは、 Lyndon Nerenberg (VE6BBM) <lyndon@orthanc.ca>によって追加されました。

外部デバイスにキーを付ける機能は、 Jörg Wunsch (DL8DTL) によって追加されました。

morse のための Farnsworth サポートは、 Stephen Cravey (N5UUU) によって追加されました。

バグ

少数のヨーロッパの文字 (ドイツとフランス語) のみを理解し、アジアの文字とコンチネンタルランドラインコード (continental landline code) は、理解しません。

システムのオーバヘッドのために、少し遅く送信します。何人かの人々は、これを機能と呼ぶでしょう。