QUOTA.USER(5) | FreeBSD File Formats Manual | QUOTA.USER(5) |
名称
quota.user, quota.group — ファイルシステムクォータデータベースごとに解説
アクティブなクォータを使用する各ファイルシステムはファイルシステムのルートで quota.user と quota.group ファイルを含むべきです。これらのファイルは、 quotacheck(8) によって作成されて、 edquota(8) で編集されるべきです。 fstab(5) ファイルの“userquota
”と“
groupquota
”オプションで異なった位置とファイル名を指定することは可能です。
データファイルは、次の情報を含んでいます:
- 現在のブロック使用量
- 現在のファイルの数
- ソフトブロック制限
- ソフトファイル制限
- ハードブロック制限
- ハードファイル制限
- ソフト制限を超えるなら、残っているブロックの猶予 (grace) 時間
- ソフト制限を超えるなら、残っているファイルの猶予 (grace) 時間
様々な制限と猶予期間に関する説明については edquota(8) を参照してください。
通常のクォータ操作の間に、 quotactl(2) インタフェースは、クォータ情報を問い合わせるか、または設定するために使用され、カーネルは必要に応じてデータファイルを維持します。クォータがファイルシステムで無効にされているが、 fstab(5) で有効にされたクォータがあるとマークされるなら、クォータデータファイルは、直接使用されます。
データファイルは、 < ufs/ufs/quota.h> で定義される“ struct dqblk
”構造体の配列として格納され、 UID または GID によって索引をつけられます。データファイルは、できれば、スパース (まばらな) ファイルとして書き込まれます。データは、0 でない使用量か、または 0 でないクォータに制限のどちらかがある ID に対してのみ維持されます。現在のデータファイルの終わりを過ぎて存在する ID のためにデータにアクセスすることを試みるなら、すべて 0 に設定された値があるクォータ構造は、作成され、必要に応じてデータファイルは拡張されます。 quotacheck(8) ユーティリティは、0 でないファイル使用量または 0 でないクォートの制限のどちらかで最も高い ID を格納するために必要である最小サイズにデータファイルに切り詰めます。
ID 0 のためのデータレコードには、特別な意味があります。“ dqb_btime”または“ dbq_itime”フィールドが、0 でないなら、それらは、それらのソフト制限を超えたユーザためのファイルシステムでの猶予期間を示すために使用されます。 -t フラグを付けた edquota(8) によってこれらの時間を設定することができます。明白な猶予期間が edquota(8) で設定されていないなら、7 日間のデフォルト値が使用されます。デフォルト値は、 < ufs/ufs/quota.h> の MAX_DQ_TIME と MAX_IQ_TIME によって定義されています。
関連項目
quota(1), quotactl(2), fstab(5), edquota(8), quotacheck(8), quotaoff(8), quotaon(8), repquota(8)October 30, 2007 | FreeBSD |