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MD(4)
MD(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual MD(4)

名称

mdメモリディスク

書式

device md

解説

md ドライバは、4 種類のメモリに裏付けされた仮想ディスクのサポートを行います:
malloc
malloc(9) を使用することで外部記憶装置を割り付けます。 malloc 裏付けがあるすべての md デバイスがバッケットクオータ毎の malloc を共有しなければならないことを意味する、 1 つの malloc-バッケットのみが使用されます。このクオータの正確なサイズは、特にシステムの RAM の量で異なります。正確な値は、 vmstat(8) で決定することができます。
preload
タイプ‘md_image’で loader(8) によってロードされたファイルは、外部記憶装置として使用されます。後方互換性のためにタイプ‘mfs_root’も認識されます。カーネルがオプション MD_ROOT で作成されるなら、最初に見つけられたプレロードされたイメージは、ルートファイルシステムになります。
vnode
通常のファイルは、外部記憶装置として使用されます。実際の物理的なメディア上の面倒な回り道なしで ISO イメージのマウントを許します。
swap
外部記憶装置は、バッファメモリから割り付けられます。システムが厳しいメモリ状況であるとき、ページは、スワップに押し出され、そうでなければ、それらは、動作しているメモリに滞在します。一般的に、 swap 裏内を使用することは、 malloc 裏内の上で望ましいことです。

詳しくは、 mdconfig(8) を参照してください。

使用例

ram ディススクまたは MD ファイルシステムでカーネルを作成するために、利用者のカーネル設定には、次のオプションを必要とします:

options  MD_ROOT   # MD は、潜在的に root 
     # デバイスです 
options  MD_ROOT_SIZE=8192 # 8MB ram ディスク 
makeoptions MFS_IMAGE=/h/foo/ARM-MD 
options  ROOTDEVNAME=\"ufs:md0\"

/h/foo/ARM-MD のイメージは、各ブートの初期のイメージとしてロードされます。使用するイメージを作成するには、 mdconfig(8) マニュアルページにある、ファイル裏打ちディスクを作成する方法に従ってください。また、他のツールは、NanoBSD のようなイメージを作成します。

歴史

md ドライバは、 PicoBSD と FreeBSD インストールプロセスで以前に使用された MFS 機能をきれいに置き換えるものとして FreeBSD 4.0 ではじめて登場しました。

md ドライバは、 FreeBSD 5.0vn(4) ドライバを敵対的乗っ取りを行いました。

作者

md ドライバは、 Poul-Henning Kamp <phk@FreeBSD.org>によって書かれました。
October 30, 2007 FreeBSD