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名称
screen — PC ディスプレイのインタフェース解説
仮想コンソール へのアクセスは、デバイスファイル /dev/ttyv0 - /dev/ttyvb を通して取得されます。これらのファイルのそれぞれは、個別の仮想のコンソールに対応しています。すべての仮想コンソールデバイスを同時にオープンすることができますが、 1 度に 1 つだけがアクティブ (動作中) です。アクティブな仮想コンソールは、キーボードとディスプレイ画面を "所有"します。現在ディスプレイに表示されていない仮想コンソールへの出力は、 "画面全体" (通常 25) の行を保持するバッファに保存されます。 /dev/console (オリジナルのコンソールデバイス) に書き込まれたあらゆる出力は、 /dev/ttyv0 にエコー (同じように出力) されます。
仮想コンソールを切り換えるには、ALT を押したままファンクションキーの 1 つを押すことを意味する、シーケンス ALT+Fn を使用します。その結果、ファンクションキーと同じ番号がある仮想コンソールが、現在の仮想コンソールとして選択され、キーボードとディスプレイの独占的な使用権を与えます。キーボードのマッピング ioctl 呼び出しによって、この切り替えシーケンスを変更することができます ( keyboard(4) を参照)。
コンソールは、特別なキーシーケンスによってキーボードに物理的に存在していない値を入力することができます。この機能を使用するためには、ALT を押したままにして、次に数字キーパッドによって 0 から 255 の 10 進数を入力し、次に ALT を離します。それから、入力された値は、1 つの文字に対して ASCII 値として使用されます。このように、あらゆる ASCII 値を入力することができます。また、コンソールドライバは、ヒストリ機能を含んでいます。それは、scroll-lock (スクロールロック) キーを押すことによって活性化されます。これは、ディスプレイを保持して、最後のスクロールアウト行を通り抜けてスクロールアップとスクロールダウンすることをカーソル矢印キーで可能にします。訳注: スクロールアウト行は、見えていた行がスクロールして見えなくなった行。
コンソールは、ANSI x3.64 文字シーケンスのサブセットを解釈します。古い pccons との互換性のために、PC3 文字シーケンスもサポートされています。
ANSI Seq 機能 termcap エントリ ======= ======= ===================================== ================ -- E7 カーソル位置を保存 sc -- E8 保存されたカーソル位置を復旧 rc -- Ec リセット rs -- EM カーソルを 1 行上に移動 -- 先頭ならスクロール CUU E[nA カーソルを n 行上に移動 up/UP (ku) CUD E[nB カーソルを n 行下に移動 do/DO (kd) CUF E[nC カーソルを n 文字右に移動 nd/RI (kr) CUB E[nD カーソルを n 文字左に移動 --/LE (kl) HPA E[n` カーソルを文字位置 n に移動 ch HPR E[na カーソルを n 文字右に移動 -- VPA E[nd カーソルを行 n に移動 cv VPR E[ne カーソルを n 行下に移動 -- CPL E[nF カーソルを n 行上の行の先頭に移動 -- (@7) CNL E[nE カーソルを n 行下の行の先頭に移動 nw CUP E[y;xH カーソルを x, y に移動 cm HVP E[y;xf カーソルを x, y に移動 -- CBT E[nZ カーソルを n タブ戻す bt (kB) IL E[nL n 行の空行を挿入 al/AL ICH E[n@ n 個の空白文字を挿入 ic/IC DL E[nM n 行削除 dl/DL DCH E[nP n 文字削除 dc/DC ED E[nJ 表示の一部または全部を消去: cd n=0 カーソルから表示の終わりまで, n=1 表示の始めからカーソルまで, n=2 ディスプレイ全体. EL E[nK 行の一部または全部を消去: ce n=0 カーソルから行の終りまで, n=1 行の始めからカーソルまで, n=2 行全体. ECH E[nX n 文字消去 ec SU E[nS 表示を n 行スクロールアップ (前進) sf/SF SD E[nT 表示を n 行スクロールダウン (後退) sr/SR SGR E[nm 文字属性を設定: -- n= 0 通常の属性 (すべてオフ) n= 1 ボールド体 (ハイライト) n= 4 下線 (ハードウェアによってサポートされているなら) n= 5 点滅 (ハードウェアによってサポートされているなら) n= 7 反転 n= 22 ボールド体除去 n= 24 下線除去 n= 25 点滅除去 n= 27 反転除去 n= 3X ANSI 前景色を設定 (表を参照) n= 4X ANSI 背景色を設定 (表を参照) X=0 黒 X=1 赤 X=2 緑 X=3 茶 X=4 青 X=5 マゼンタ X=6 シアン X=7 明るい灰色 X=9 通常の色にリセット -- E[s カーソル位置を保存 sc -- E[u 保存されたカーソル位置を復旧 rc -- E[x 通常の色と属性をそれらの -- デフォルト値にリセット -- E[nz 仮想コンソールを n に切り替える -- -- E[1;nx 通常の ANSI 背景色を n に設定 -- (表を参照) -- E[2;nx 通常の ANSI 前景色を n に設定 -- (表を参照) -- E[3;nx 通常のビデオ属性を直接 n に設定 -- (n は, 0 から 255) -- E[5;nx 通常の ANSI 反転背景色を n に設定 -- (表を参照) -- E[6;nx 通常の ANSI 反転前景色を n に設定 -- (表を参照) n= 0 黒 n= 8 暗い灰色 n= 1 赤 n= 9 明るい赤 n= 2 緑 n=10 明るい緑 n= 3 茶 n=11 黄 n= 4 青 n=12 明るい青 n= 5 マゼンタ n=13 明るいマゼンタ n= 6 シアン n=14 明るいシアン n= 7 明るい灰色 n=15 白 -- E[7;nx 通常の反転ビデオ属性を直接 n に設定 -- (n は, 0 から 255) -- E[=p;dB ベルのピッチ (p) と期間 (d) を設定 -- ピッチは, 840 nS 単位, 期間は, 0,1 S 単位. -- E[=tC グローバルカーソルタイプを設定 -- (表を参照) t=0 通常固定 (ノンブリンク) t=1 通常点滅 (ブリンク) t=2 カスタム固定 (ノンブリンク) t=3 カスタム点滅 (ブリンク) t=4 カーソルをリセット (カスタム カーソル形状をリセットして, 現在のカーソルタイプを 0 に設定) t=5 カーソルを隠す -- E[=s;eC カスタムカーソル形状を設定, ここで -- s は, カーソルの走査線の開始で e は, 終り. -- E[=s;e;dC -- d が方向を指定することを除いて, 上記と 同様です. 0 であるなら, 走査線は, 上端か ら下端まで数えられます. 1 であるなら, 下端から上端まで. -- E[=tS ローカルカーソルタイプを設定 (表を参照) -- t=0 通常 (グローバル) ve t=1 不可視 vi t=2 極めて可視 vs -- E[=nA 境界 (ボーダ) 色を n に設定 -- (表を参照) (ハードウェアによってサポートされているなら) -- E[=nF 通常の前景色を n に設定 -- (表を参照) -- E[=nG 通常の背景色を n に設定 -- (表を参照) -- E[=nH 通常の反転前景色を n に設定 -- (表を参照) -- E[=nI 通常の反転背景色を n に設定 -- (表を参照) n= 0 黒 n= 8 暗い灰色 n= 1 青 n= 9 明るい青 n= 2 緑 n=10 明るい緑 n= 3 シアン n=11 明るいシアン n= 4 赤 n=12 明るい赤 n= 5 マゼンタ n=13 明るいマゼンタ n= 6 茶 n=14 黄 n= 7 明るい灰色 n=15 白 注: シーケンス (Seq) 中の最初の E は, ESC (0x1b) を意味します
作者
<sos@FreeBSD.org>October 6, 2000 | FreeBSD |