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SCREEN(4)
SCREEN(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual SCREEN(4)

名称

screenPC ディスプレイのインタフェース

解説

仮想コンソール へのアクセスは、デバイスファイル /dev/ttyv0 - /dev/ttyvb を通して取得されます。これらのファイルのそれぞれは、個別の仮想のコンソールに対応しています。すべての仮想コンソールデバイスを同時にオープンすることができますが、 1 度に 1 つだけがアクティブ (動作中) です。アクティブな仮想コンソールは、キーボードとディスプレイ画面を "所有"します。

現在ディスプレイに表示されていない仮想コンソールへの出力は、 "画面全体" (通常 25) の行を保持するバッファに保存されます。 /dev/console (オリジナルのコンソールデバイス) に書き込まれたあらゆる出力は、 /dev/ttyv0 にエコー (同じように出力) されます。

仮想コンソールを切り換えるには、ALT を押したままファンクションキーの 1 つを押すことを意味する、シーケンス ALT+Fn を使用します。その結果、ファンクションキーと同じ番号がある仮想コンソールが、現在の仮想コンソールとして選択され、キーボードとディスプレイの独占的な使用権を与えます。キーボードのマッピング ioctl 呼び出しによって、この切り替えシーケンスを変更することができます ( keyboard(4) を参照)。

コンソールは、特別なキーシーケンスによってキーボードに物理的に存在していない値を入力することができます。この機能を使用するためには、ALT を押したままにして、次に数字キーパッドによって 0 から 255 の 10 進数を入力し、次に ALT を離します。それから、入力された値は、1 つの文字に対して ASCII 値として使用されます。このように、あらゆる ASCII 値を入力することができます。また、コンソールドライバは、ヒストリ機能を含んでいます。それは、scroll-lock (スクロールロック) キーを押すことによって活性化されます。これは、ディスプレイを保持して、最後のスクロールアウト行を通り抜けてスクロールアップとスクロールダウンすることをカーソル矢印キーで可能にします。訳注: スクロールアウト行は、見えていた行がスクロールして見えなくなった行。

コンソールは、ANSI x3.64 文字シーケンスのサブセットを解釈します。古い pccons との互換性のために、PC3 文字シーケンスもサポートされています。

ANSI Seq 機能     termcap エントリ 
======= ======= =====================================   ================ 
 
-- E7 カーソル位置を保存   sc 
 
-- E8 保存されたカーソル位置を復旧  rc 
 
-- Ec リセット    rs 
 
-- EM カーソルを 1 行上に移動   -- 
  先頭ならスクロール 
 
CUU     E[nA    カーソルを n 行上に移動                 up/UP (ku) 
 
CUD     E[nB    カーソルを n 行下に移動                 do/DO (kd) 
 
CUF     E[nC    カーソルを n 文字右に移動               nd/RI (kr) 
 
CUB     E[nD    カーソルを n 文字左に移動               --/LE (kl) 
 
HPA     E[n`    カーソルを文字位置 n に移動             ch 
 
HPR E[na カーソルを n 文字右に移動   -- 
 
VPA     E[nd    カーソルを行 n に移動                   cv 
 
VPR E[ne カーソルを n 行下に移動   -- 
 
CPL     E[nF    カーソルを n 行上の行の先頭に移動       -- (@7) 
 
CNL     E[nE    カーソルを n 行下の行の先頭に移動       nw 
 
CUP E[y;xH カーソルを x, y に移動   cm 
 
HVP E[y;xf カーソルを x, y に移動   -- 
 
CBT     E[nZ    カーソルを n タブ戻す                   bt (kB) 
 
IL      E[nL    n 行の空行を挿入                        al/AL 
 
ICH     E[n@    n 個の空白文字を挿入                    ic/IC 
 
DL      E[nM    n 行削除                                dl/DL 
 
DCH     E[nP    n 文字削除                              dc/DC 
 
ED E[nJ 表示の一部または全部を消去:  cd 
  n=0 カーソルから表示の終わりまで, 
  n=1 表示の始めからカーソルまで, 
  n=2 ディスプレイ全体. 
 
EL E[nK 行の一部または全部を消去:  ce 
  n=0 カーソルから行の終りまで, 
  n=1 行の始めからカーソルまで, 
  n=2 行全体. 
 
ECH     E[nX    n 文字消去                              ec 
 
SU      E[nS    表示を n 行スクロールアップ (前進)      sf/SF 
 
SD      E[nT    表示を n 行スクロールダウン (後退)      sr/SR 
 
 
SGR E[nm 文字属性を設定:    -- 
  n= 0  通常の属性 (すべてオフ) 
  n= 1  ボールド体 (ハイライト) 
  n= 4  下線 (ハードウェアによってサポートされているなら) 
  n= 5  点滅 (ハードウェアによってサポートされているなら) 
  n= 7  反転 
  n= 22 ボールド体除去 
  n= 24 下線除去 
  n= 25 点滅除去 
  n= 27 反転除去 
  n= 3X ANSI 前景色を設定 (表を参照) 
  n= 4X ANSI 背景色を設定 (表を参照) 
 
     X=0 黒  X=1 赤 
     X=2 緑 X=3 茶 
     X=4 青 X=5 マゼンタ 
     X=6 シアン X=7 明るい灰色 
     X=9 通常の色にリセット 
 
-- E[s カーソル位置を保存   sc 
 
-- E[u 保存されたカーソル位置を復旧  rc 
 
--      E[x     通常の色と属性をそれらの                -- 
  デフォルト値にリセット 
 
-- E[nz 仮想コンソールを n に切り替える  -- 
 
--      E[1;nx  通常の  ANSI 背景色を n に設定          -- 
  (表を参照) 
 
--      E[2;nx  通常の ANSI 前景色を n に設定           -- 
  (表を参照) 
 
--      E[3;nx  通常のビデオ属性を直接 n に設定         -- 
  (n は, 0 から 255) 
 
--      E[5;nx  通常の ANSI 反転背景色を n に設定       -- 
  (表を参照) 
 
--      E[6;nx  通常の ANSI 反転前景色を n に設定       -- 
  (表を参照) 
 
     n= 0 黒    n= 8 暗い灰色 
     n= 1 赤    n= 9 明るい赤 
     n= 2 緑    n=10 明るい緑 
     n= 3 茶    n=11 黄 
     n= 4 青    n=12 明るい青 
     n= 5 マゼンタ   n=13 明るいマゼンタ 
     n= 6 シアン    n=14 明るいシアン 
     n= 7 明るい灰色 n=15 白 
 
--      E[7;nx  通常の反転ビデオ属性を直接 n に設定     -- 
  (n は, 0 から 255) 
 
-- E[=p;dB ベルのピッチ (p) と期間 (d) を設定 -- 
   ピッチは, 840 nS 単位, 
   期間は, 0,1 S 単位. 
 
-- E[=tC グローバルカーソルタイプを設定  -- 
  (表を参照) 
 
     t=0 通常固定 (ノンブリンク) 
     t=1 通常点滅 (ブリンク) 
     t=2 カスタム固定 (ノンブリンク) 
     t=3 カスタム点滅 (ブリンク) 
     t=4 カーソルをリセット (カスタム 
         カーソル形状をリセットして, 
         現在のカーソルタイプを 0 に設定) 
     t=5 カーソルを隠す 
 
-- E[=s;eC カスタムカーソル形状を設定, ここで -- 
  s は, カーソルの走査線の開始で e は, 
  終り. 
 
-- E[=s;e;dC     -- 
  d が方向を指定することを除いて, 上記と 
  同様です. 0 であるなら, 走査線は, 上端か 
  ら下端まで数えられます. 1 であるなら, 
  下端から上端まで. 
 
-- E[=tS ローカルカーソルタイプを設定 (表を参照) -- 
 
     t=0 通常 (グローバル)  ve 
     t=1 不可視    vi 
     t=2 極めて可視   vs 
 
--      E[=nA   境界 (ボーダ) 色を n に設定             -- 
  (表を参照) (ハードウェアによってサポートされているなら) 
 
--      E[=nF   通常の前景色を n に設定                 -- 
  (表を参照) 
 
--      E[=nG   通常の背景色を n に設定                 -- 
  (表を参照) 
 
--      E[=nH   通常の反転前景色を n に設定             -- 
  (表を参照) 
 
--      E[=nI   通常の反転背景色を n に設定             -- 
  (表を参照) 
 
     n= 0 黒    n= 8 暗い灰色 
     n= 1 青    n= 9 明るい青 
     n= 2 緑    n=10 明るい緑 
     n= 3 シアン    n=11 明るいシアン 
     n= 4 赤    n=12 明るい赤 
     n= 5 マゼンタ   n=13 明るいマゼンタ 
     n= 6 茶    n=14 黄 
     n= 7 明るい灰色 n=15 白 
 
注: シーケンス (Seq) 中の最初の E は, ESC (0x1b) を意味します

作者

Søren Schmidt <sos@FreeBSD.org>
October 6, 2000 FreeBSD