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RUN(4)
RUN(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual RUN(4)

名称

runRalink Technology USB IEEE 802.11a/g/n 無線ネットワークデバイス

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device ehci
device uhci
device ohci
device usb
device run
device wlan
device wlan_amrr

また、ファームウェアは、次によって、必要であり、提供されます:

device runfw

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_run_load="YES" 
runfw_load="YES"

解説

run ドライバは、Ralink RT2700U, RT2800U と RT3000U チップセットに基づく USB 2.0 無線アダプタをサポートします。

RT2700U チップセットは、2 つの統合チップ、RT2770 MAC/BBP と RT2720 (1T2R) または RT2750 (デュアルバンド 1T2R) ラジオトランシーバから成ります。

RT2800U チップセットは、2 つの統合チップ、RT2870 MAC/BBP と RT2820 (2T3R) または RT2850 (デュアルバンド 2T3R) ラジオトランシーバから成ります。

RT3000U は、RT3070 MAC/BBP と RT3021 (1T2R) または RT3022(2T2R) シングルバンドのラジオトランシーバに基づくシングルチップソリューションです。

これらは、 run ドライバが次で動作できるモードです:

BSS mode
インフラストラクチャ モードとしても知られていて、これは、すべてのトラフィックパスを通す、アクセスポイントと結び付くとき、使用されます。このモードは、デフォルトです。
Host AP mode
このモードで、ドライバは、他のカードのためのアクセスポイント (基地局) として作動します。
monitor mode
このモードで、ドライバは、アクセスポイントと結び付くことなしに、パケットを受信することができます。これは、内部の受信フィルタを無効にし、通常、アクセスできない、ネットワークからパケットをキャプチャするか、またはアクセスポイントのためにスキャンするカードを有効にします。

Wired Equivalent Privacy (WEP) または Wi-Fi Protected Access (WPA-PSK と WPA2-PSK) を使用するために run ドライバを設定することができます。 WPA は、無線ネットワークの事実上の暗号化標準です。それの重大な弱点のため、無線通信を保証するための唯一のメカニズムとして WEP を使用しないことが強く勧められます。 run ドライバは、WEP40、WEP104、TKIP (+MIC) と CCMP 暗号方式のためのハードウェアへのデータフレームの暗号化と復号化の両方をアンロードします。

ifconfig(8) で、実行時に run ドライバを設定することができます。

ハードウェア

run ドライバは、次の無線アダプタをサポートします:

Airlink101 AWLL6090
ASUS USB-N11
ASUS USB-N13 ver. A1
ASUS WL-160N
Belkin F5D8051 ver 3000
Belkin F5D8053
Belkin F5D8055
Belkin F6D4050 ver 1
Buffalo WLI-UC-AG300N
Buffalo WLI-UC-G300N
Buffalo WLI-UC-G301N
Buffalo WLI-UC-GN
Buffalo WLI-UC-GNM
Buffalo WLI-UC-GNM2
Corega CG-WLUSB2GNL
Corega CG-WLUSB2GNR
Corega CG-WLUSB300AGN
Corega CG-WLUSB300GNM
D-Link DWA-130 rev B1
D-Link DWA-140 rev B1, B2
DrayTek Vigor N61
Edimax EW-7711UAn
Edimax EW-7711UTn
Edimax EW-7717Un
Edimax EW-7718Un
Gigabyte GN-WB30N
Gigabyte GN-WB31N
Gigabyte GN-WB32L
Hawking HWDN1
Hawking HWUN1
Hawking HWUN2
Hercules HWNU-300
Linksys WUSB54GC v3
Linksys WUSB600N
Logitec LAN-W150N/U2
Mvix Nubbin MS-811N
Planex GW-USMicroN
Planex GW-US300MiniS
Sitecom WL-182
Sitecom WL-188
Sitecom WL-301
Sitecom WL-302
Sitecom WL-315
SMC SMCWUSBS-N2
Sweex LW303
Sweex LW313
Unex DNUR-81
Unex DNUR-82
ZyXEL NWD210N
ZyXEL NWD270N

使用例

既存の BSS ネットワークに結合します (すなわち、アクセスポイントに接続します):

ifconfig wlan create wlandev run0 inet 192.168.0.20 \ 
    netmask 0xffffff00

ネットワーク名“ my_net”で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev run0 ssid my_net up

64 ビットの WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev run0 ssid my_net \ 
 wepmode on wepkey 0x1234567890 weptxkey 1 up

128 ビットの WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev run0 wlanmode adhoc ssid my_net \ 
    wepmode on wepkey 0x01020304050607080910111213 weptxkey 1

診断

run%d: faild load firmware of file runfw
ある理由で、ドライバは、ファイルシステムからマイクロコードファイルを読み込みことができませんでした。ファイルが、失われているか、または壊れているかもしれません。
run%d: could not load 8051 microcode
ボード上の 8051 マイクロコントローラユニットにマイクロコードをアップロードすることを試みている間に、エラーが発生しました。
run%d: device timeout
伝送のためのハードウェアにディスパッチされるフレームは、時間内に完全しませんでした。ドライバは、ハードウェアをリセットします。これは、起こるべきではありません。

歴史

run ドライバは、 OpenBSD 4.5 ではじめて登場しました。

作者

run ドライバは、 Damien Bergamini <damien@openbsd.org>によって書かれました。

警告

run ドライバは、RT2800 と RT3000 チップセットによって提供された 802.11n ケーパビリティのいずれもサポートしていません。
July 9, 2012 FreeBSD