名称

ng_fec — netgraph Fast EtherChannel ノード

書式

#include < netgraph/ng_fec.h>

解説

fec ノードは、“Cisco Fast EtherChannel”プロトコルを使用してイーサネットポートトランキング (無線通信方式) を実装しています。作成時に、 fec ノードは、それに関連するネットワークインタフェースを作成します。インタフェースは、“ fec0”, “ fec1”などと名前が付けられます。新しいノードは、最初の利用可能なユニットを取得します。

フック

fec ノードはどんなフックも受け付けます。しかしながら、それらは使用しません。通常の操作では、 fec ノードにはどんなフックもあるべきではありません。

コントロールメッセージ

FEC グループのインタフェースメンバシップは次のコントロールメッセージで設定されます:

NGM_FEC_ADD_IFACE ( add_iface)

インタフェースを FEC グループにアタッチします。ターゲットインタフェース名は文字列引数として渡されます。

NGM_FEC_DEL_IFACE ( del_iface)

トランクからインタフェースを取り除きます。ターゲットインタフェース名は文字列引数として渡されます

次のコントロールメッセージはノードのための転送方法を定義しています:

NGM_FEC_SET_MODE_MAC ( set_mode_mac)

転送の決定は、宛先のリンクレイヤ MAC アドレスに基づきます。

NGM_FEC_SET_MODE_INET ( set_mode_inet)

転送の決定は、宛先の IP アドレスに基づきます。

シャットダウン

このノードは、 NGM_SHUTDOWN コントロールメッセージを受け取ればシャットダウンします。

使用例

次の例のスクリプトは、 fec ノードを作成して、4 つのイーサネットインタフェースをアタッチし、 IP アドレスに基づいて転送方法を設定します:

/usr/sbin/ngctl -f- << SEQ 
 mkpeer fec dummy fec 
 msg fec0: add_iface "dc0" 
 msg fec0: add_iface "dc1" 
 msg fec0: add_iface "dc2" 
 msg fec0: add_iface "dc3" 
 msg fec0: set_mode_inet 
SEQ

関連項目

netgraph(4)

歴史

fec ノードタイプは、 FreeBSD 5.0 で実装されました。

作者

fec ノードは、 Bill Paul <wpaul@FreeBSD.org>によって書かれました。このマニュアルページは Gleb Smirnoff <glebius@FreeBSD.org>によって書かれました。