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MPS(4)
MPS(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual MPS(4)

名称

mpsLSI Fusion-MPT 2 Serial Attached SCSI ドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device scbus
device mps

または、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、 loader.conf(5) に次の行を置きます:

mps_load="YES"

解説

mps ドライバは、LSI Logic Fusion-MPT 2 SAS コントローラと WarpDrive ソリッドステート記憶装置カードのサポートを行います。

ハードウェア

mps ドライバは、次のハードウェアをサポートしています:

  • LSI Logic SAS2004 (4 Port SAS)
  • LSI Logic SAS2008 (8 Port SAS)
  • LSI Logic SAS2108 (8 Port SAS)
  • LSI Logic SAS2116 (16 Port SAS)
  • LSI Logic SAS2208 (8 Port SAS)
  • LSI Logic SAS2308 (8 Port SAS)
  • LSI Logic SSS6200 Solid State Storage
  • Intel Integrated RAID Module RMS25JB040
  • Intel Integrated RAID Module RMS25JB080
  • Intel Integrated RAID Module RMS25KB040
  • Intel Integrated RAID Module RMS25KB080

設定

すべての mps ドライバのインスタンスのための MSI 割り込みを無効にするには、 loader.conf(5) で次の調整変数の値を設定します:

hw.mps.disable_msi=1

特定の mps ドライバのインスタンスのための MSI を割り込みを無効にするには、 loader.conf(5) で次の調整変数の値を設定します:

dev.mps.X.disable_msi=1

ここで X は、アダプタ番号です。

すべての mps ドライバのインスタンスのための MSI-X 割り込みを無効にするには、 loader.conf(5): で次の調整変数の値を設定します:

hw.mps.disable_msix=1

特定の mps ドライバのインスタンスのための MSI-X 割り込みを無効にするには、 loader.conf(5): で次の調整変数の値を設定します:

dev.mps.X.disable_msix=1

すべてのアダプタに割り付けられた DMA チェーンの最大数を設定するには、 loader.conf(5): で次の変数の値を設定します:

hw.mps.max_chains=NNNN

特定のアダプタに割り付けられた DMA チェーンの最大数を設定するには、 loader.conf(5) で次の変数の値を設定します:

dev.mps.X.max_chains=NNNN

また、与えられたアダプタのための最大の設定を調べるために、 sysctl(8) を通してこの変数を見ることができます。

フリーチェーンのフレームの現在の番号は、 dev.mps.X.chain_free sysctl(8) 変数によって調べることができます。

フリーチェーンのフレームの最低の番号は、 dev.mps.X.chain_free_lowwater sysctl(8) 変数によって調べることができます。

アクティブな I/O コマンドの現在の番号は、 dev.mps.X.io_cmds_active sysctl(8) 変数で表示されます。

ブート以降に目られるアクティブな I/O コマンドの最大の番号は、 dev.mps.X.io_cmds_highwater sysctl(8) 変数で表示されます。

デバッグ

mps ドライバからデバッグ印刷を有効にするためには、

hw.mps.X.debug_level

変数を loader.conf(5) で、または sysctl(8) によってのいずれかで設定します、ここで X は、アダプタ番号です。次のビットには、次に説明された効果があります:

0x01
情報の印刷 (出力) を有効にします。
0x02
トレース印刷を有効にします。
0x04
ドライバの障害についての印刷を有効にします。
0x08
コントローライベントについての印刷を有効にします。

歴史

mps ドライバは、 FreeBSD 9.0 ではじめて登場しました。

作者

mps ドライバは、始めに Scott Long <scottl@FreeBSD.org>によって書かれました。それは、LSI Logic Corporation によって改良されテストされました。このマニュアルページは、 Ken Merry <ken@FreeBSD.org>によって書かれました。

バグ

このドライバには、2、3 の既知の欠点があります:
  • 利用可能なユーザランドのユーティリティは、ありません (例えば、 mptutil(8))。
  • ドライバは、デバイスを連続してプローブします。利用者のシステムに多くのデバイスがあるなら、プローブに時間が掛かります。
January 3, 2013 FreeBSD