EN JA
MAC_BSDEXTENDED(4)
MAC_BSDEXTENDED(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual MAC_BSDEXTENDED(4)

名称

mac_bsdextendedfile system firewall (ファイルシステムファイアウォール) ポリシ

書式

利用者のカーネルに file system firewall ポリシをコンパイルするには、次の行をカーネル設定ファイルに入れます:

options MAC
options MAC_BSDEXTENDED

代わりに、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに入れて、ブート時に file system firewall モジュールをロードします:

options MAC

loader.conf(5) 中に:

mac_bsdextended_load="YES"

解説

mac_bsdextended セキュリティポリシモジュールは、システム管理者がユーザに関する強制的規則といくつかのシステムオブジェクトを強要するためのインタフェースを提供します。内部的に格納され、特定のアクセス ( ugidfw(8) 参照) を許可するか拒絶するかを決定するために使用するモジュール (一般的に ugidfw(8) を使用するか、または libugidfw(3) を利用するある他のツール) で規則はアップロードされます。

実装に関する注

伝統的な mac(9) エントリポイントは実装されていますが、ポリシラベルは使用されていません。代わりに、アクセス制御の判定は特定のアクセスを拒絶する規則が見つけられるか、リストの終わりに到達するまで、規則の内部リストを通して繰り返されることによって行われます。 mac_bsdextended ポリシは ipfw(8) または 最初のマッチセマンティック (first match semantic) を使用することによって同様に動作します。これは、first matched rule のみ、すべての規則が適用されないことを意味します。したがって、規則 A がアクセスでき、規則 B がアクセスをブロックするなら、規則 B は決して適用されません。

Sysctl

次の sysctl は mac_bsdextended の振る舞いを調整するために使用されます:
security.mac.bsdextended.enabled
0 か 1 に設定して、ポリシをオフかオンに切り換えます。
security.mac.bsdextended.rule_count
定義された規則の数をリストし、最大の規則数は現在 256 に設定されています。
security.mac.bsdextended.rule_slots
現在使用される規則スロットの数をリストします。
security.mac.bsdextended.firstmatch_enabled
古いすべての規則マッチ機能と新しい最初の規則マッチ機能を切り替えます。これはデフォルトで有効にされています。
security.mac.bsdextended.logging
AUTHPRIV syslog(3) 機能を通してすべてのアクセス違反をログに記録します。
security.mac.bsdextended.rules
現在、何もおもしろいことをしません。

歴史

mac_bsdextended ポリシモジュールは、 FreeBSD 5.0 ではじめて登場し、 TrustedBSD プロジェクトによって開発されました。

"最初に一致するケース (match first case)"とログ記録機能は後で Tom Rhodes <trhodes@FreeBSD.org>によって追加されました。

作者

このソフトウェアは、 DARPA CHATS 研究プログラムの一環として、 DARPA/SPAWAR 契約 N66001-01-C-8035 (“CBOSS”) の下で NAI Lab, the Security Research Division of Network Associates Inc. によって FreeBSD プロジェクトに寄贈されました。
May 21, 2005 FreeBSD