MXGE(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | MXGE(4) |
名称
mxge — Myricom Myri10GE 10 ギガビットイーサネットアダプタドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device firmware
device mxge
device mxge
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
if_mxge_load="YES" mxge_ethp_z8e_load="YES" mxge_eth_z8e_load="YES" mxge_rss_ethp_z8e_load="YES" mxge_rss_eth_z8e_load="YES"
解説
mxge ドライバは Myricom LANai Z8E チップに基づく PCI Express 10 ギガビットイーサネットアダプタのサポートを行います。ドライバは、ラージ受信オフロード (LRO) と同様に、送信/受信チェックサムオフロード、ジャンボフレーム TCP セグメンテーションオフロード (TSO) をサポートします。さらなるハードウェア情報については、 http://www.myri.com/ を参照してください。ハードウェア要件に関連する質問について、利用者の Myri10GE アダプタで供給された文書を参照してください。リストされたすべてのハードウェア要件は、 FreeBSD での使用に適用されます。
ジャンボフレームのサポートは、インタフェース MTU 設定を通して提供されます。 ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイト以上の MTU の設定は、ジャンボフレームを受信して送信するためのアダプタを設定します。ジャンボフレームのための最大の MTU サイズは 9000 です。
このデバイスを設定する詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。
ハードウェア
mxge ドライバは、Myricom LANai Z8E チップに基づく 10 ギガビットイーサネットアダプタをサポートします:
- Myricom 10GBase-CX4 (10G-PCIE-8A-C, 10G-PCIE-8AL-C)
- Myricom 10GBase-R (10G-PCIE-8A-R, 10G-PCIE-8AL-R)
- Myricom 10G XAUI over ribbon fiber (10G-PCIE-8A-Q, 10G-PCIE-8AL-Q)
ローダ調整変数
調整変数は、カーネルをブートする前に loader(8) のプロンプトで設定するか、または loader.conf(5) に格納して設定できます。- hw.mxge.flow_control_enabled
- いずれにせよ、ハードウェアフロー制御はアダプタで有効にされます。デフォルト値は 1 です。
- hw.mxge.intr_coal_delay
- この値は 1 マイクロ秒のユニットですべての割り込みの生成を遅らせます。デフォルト値は 30 です。
- hw.mxge.skip_pio_read
- この値は、割り込み線が xPIC 割り込みを使用するとき、アサートしていないことを確実にする割り込みハンドラでドライバが、PIO 読み込みを省略するかどうかを決定します。 0 でない値は、低い CPU オーバヘッドをもたらすかもしれませんが、また、それは偽りの割り込みをもたらすかもしれません。デフォルト値は 0 です。この調整変数には、デバイスが MSI または MSI-X 割り込みを使用しているとき、効果はありません。
- hw.mxge.max_slices
- この値は、ドライバが使用することを試みるスライスの最大数を決定します。デフォルト値は、1 です。スライスは、受信キューのセットと関連する割り込みスレッドから成ります。複数のスライスを使用するとき、NIC は、 hw.mxge.rss_hashtype の値に基づく異なったスライスにトラフィックをハッシュします。複数のスライスを使用することは、利用者のマザーボードと Myri10GE NIC の両方が、 MSI-X の能力があることを必要とします。 http://www.myri.com/scs/download-10g-tools.html から利用可能な FreeBSD のための "10G NIC ツールキット"を使用して MSI-X を追加するために古い Myri10GE NIC を性能向上されたフィールドとすることができます。
- hw.mxge.rss_hashtype
-
この値は、着信トラフィックがどのように異なったスライスに導かれるかを決定します。この調整変数は、ただ単一スライスを使用するとき、無視されます。この調整変数の正当な値は、次の通りです:
- 1
- 発信元と宛先 IPv4 アドレスでハッシュします。
- 2
- 発信元と宛先 IPv4 アドレスでハッシュし、パケットが TCP であるなら、発信元と宛先ポートでもハッシュします。
- 4
- TCP または UDP 発信元ポートでハッシュします。これは、デフォルト値です。
診断
- mxge%d: Unable to allocate bus resource: memory
- 致命的な初期化エラーが発生しました。
- mxge%d: Unable to allocate bus resource: interrupt
- 致命的な初期化エラーが発生しました。
- mxge%d: Could not find firmware image %s
- 適切なファームウェア kld モジュールがインストールされませんでした。これは、致命的な初期化エラーではありませんが、縮小された性能モードで実行する結果となります。
サポート
一般的な情報とサポートのについては、次の Myricom サポートウェブサイトに行ってください: http://www.myri.com/scs/。問題がサポートされているアダプタでサポートされているカーネルのリリースされたソースコードと識別されるなら、問題に関連する特有の情報を<help@myri.com>メールしてください。
歴史
mxge デバイスドライバは FreeBSD 6.3 ではじめて登場しました。作者
mxge デバイスドライバは <gallatin@FreeBSD.org>によって書かれました。February 13, 2008 | FreeBSD |