MWL(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | MWL(4) |
名称
mwl — Marvell 88W8363 IEEE 802.11n 無線ネットワークドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device mwlfw
device wlan
device firmware
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
if_mwl_load="YES"
解説
mwl ドライバは、Marvell 88W8363 の部品に基づく IEEE 802.11n 無線ネットワークアダプタのサポートを行います。 PCI およびカードバスインタフェースが、サポートされています。このドライバは、動作するために mwlfw モジュールで構築されたファームウェアを必要とします。通常、このモジュールは、ドライバの要求に応じてロードされますが、カーネル中にコンパイルすることもできます。
サポートしている機能は、802.11n、電源管理、BSS、MBSS とホストベースのアクセスポイント操作モードを含んでいます。すべてのホストとデバイスの相互作用は、DMA を通して行われます。
mwl ドライバは、802.11 フレームとして IP と ARP トラフィックをカプセル化しますが、それは、802.11 または 802.3 フレームのいずれかを受信できます。デバイスは、それぞれ適切な転送速度で 802.11n、802.11a、802.11g と 802.11b 操作をサポートします。使用される実際の転送速度は、ファームウェアで実装されたシグナル品質と“rate control” (速度制御) アルゴリズムに依存します。すべてのチップには、WEP、AES-CCM、TKIP と Michael 暗号操作をサポートするハードウェアがあります。
ドライバは、 station, hostap, mesh と wds モード操作をサポートします。複数の hostap 仮想インタフェースが、同時の使用のために設定されます。複数のインタフェースが設定されるとき、それぞれは、基本的なデバイスに割り当てられた mac アドレスの U/L ビットを設定することによって形成される別々の mac アドレスがあるかもしれません。いくつもの wds 仮想インタフェースが、 hostap インタフェースと共に設定されます。複数の station インタフェースは、無線のリピータデバイスを構築するために hostap インタフェースと共に操作されます。このデバイスを設定する詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。
mwl ドライバによってサポートされるデバイスは、Cardbus または mini-PCI パッケージのいすれかで提供されます。 Cardbus スロットの無線カードは、急いで挿入されて、イジェクトされるかもしれません。
使用例
既存の BSS ネットワークに結合します (すなわち、アクセスポイントに接続します):
ifconfig wlan create wlandev mwl0 inet 192.168.0.20 \ netmask 0xffffff00"
ネットワーク名“ my_net
”で特定の BSS ネットワークに結合します:
ifconfig wlan create wlandev mwl0 inet 192.168.0.20 \ netmask 0xffffff00 ssid my_net"
WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:
ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 ifconfig wlan0 inet 192.168.0.20 netmask 0xffffff00 ssid my_net \ wepmode on wepkey 0x8736639624
802.11g ホストベースのアクセスポイントを作成します:
ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 wlanmode hostap ifconfig wlan0 inet 192.168.0.10 netmask 0xffffff00 ssid my_ap \ mode 11g
802.11a メッシュステーションを作成します:
ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 wlanmode mesh ifconfig wlan0 meshid my_mesh mode 11a inet 192.168.0.10/24
2 つの仮想 802.11a ホストベースのアクセスポイント、有効にされた WEP があるもの、とセキュリティのないもの、を作成し、 fxp0 (有線) デバイスにそれらをブリッジします:
ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 wlanmode hostap \ ssid paying-customers wepmode on wepkey 0x1234567890 \ mode 11a up ifconfig wlan1 create wlandev mwl0 wlanmode hostap bssid \ ssid freeloaders up ifconfig bridge0 create addm wlan0 addm wlan1 addm fxp0 up
診断
- mwl%d: unable to setup builtin firmware
- ファームウェアをダウンロードする、または、セットアップすることで問題がありました。デバイスは、使用可能ではありません。
- mwl%d: failed to setup descriptors: %d
- DMA データ構造をセットアップすることで問題がありました。これは、通常連続的にメモリを割り付けることができないことによって、引き起こされます。
- mwl%d: transmit timeout
- 転送のためのハードウェアにディスパッチされたフレームは、時間内に完了できませんでした。これは、起こるべきではありません。
- mwl%d: device not present
- cardbus デバイスは、アクティブである間にイジェクトされました。ファームウェアへの要求は、完了しませんでした。
関連項目
cardbus(4), intro(4), mwlfw(4), pci(4), wlan(4), wlan_ccmp(4), wlan_tkip(4), wlan_wep(4), wlan_xauth(4), hostapd(8), ifconfig(8), wpa_supplicant(8)歴史
mwl デバイスドライバは、 FreeBSD 8.0 ではじめて登場しました。バグ
ドライバは、ステーションモードで電源節約操作をサポートしません。その結果、電源の使用は、準最適です (例えば、ラップトップ上で)。July 8, 2009 | FreeBSD |