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CC_CUBIC(4)
CC_CUBIC(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual CC_CUBIC(4)

名称

cc_cubicCUBIC 輻輳制御アルゴリズム

解説

CUBIC 輻輳制御アルゴリズムは、速くて長距離のネットワークで増強されたスループットを提供するように設計されました。それは、NewReno が適切に動作できる低い速度の状況で古い NewReno TCP と競争しているとき、公平さを維持することを試みます。

輻輳ウィンドウは、最後の輻輳イベント以来の経過した時間の関数として増加されます。正常な操作の間、変曲点 (inflection point) がある三次関数に続くウィンドウ関数は、最後の輻輳イベントで到達した輻輳ウィンドウとなるように設定します。また、CUBIC は、NewReno が輻輳イベントの後に与えられた時間に達成した輻輳ウィンドウの見積りを計算します。輻輳ウィンドウを更新するとき、アルゴリズムは、計算された CUBIC と見積もられた NewReno ウィンドウのより大きいほうを選択します。

また、CUBIC は、輻輳のときに乗法的な減少要素を (標準の NewReno TCP によって使用される) 1/2 から 4/5 に変更することによって、より少なく引き下がります。

実装は、クリーンルームの方法で行われ、下記の 関連項目 セッションで参照されるインターネットドラフト (Internet Draft) と論文に基づいています。

MIB 変数

現在、調整可能な MIB 変数はありません。

関連項目

cc_chd(4), cc_hd(4), cc_htcp(4), cc_newreno(4), cc_vegas(4), mod_cc(4), tcp(4), mod_cc(9) Sangtae Ha, Injong Rhee, and Lisong Xu, CUBIC for Fast Long-Distance Networks, http://tools.ietf.org/id/draft-rhee-tcpm-cubic-02.txt. Sangtae Ha, Injong Rhee, and Lisong Xu, CUBIC: a new TCP-friendly high-speed TCP variant, SIGOPS Oper. Syst. Rev., 5, 42, 64-74, July 2008.

謝辞

このソフトウェアの開発とテストは、Community Foundation Silicon Valley において FreeBSD Foundation と Cisco University Research Program Fund からの助成金によって一部可能となりました。

歴史

cc_cubic 輻輳制御モジュールは、 FreeBSD 9.0 ではじめて登場しました。

このモジュールは、 Advanced Internet Architectures、Melbourne、Australia のために Swinburne University of Technology の Centre において研究している間に、 Lawrence Stewart によって 2009 年に始めてリリースされました。その他の詳細は、次で利用可能です:

http://caia.swin.edu.au/urp/newtcp/

作者

cc_cubic 輻輳制御モジュールとこのマニュアルページは、 Lawrence Stewart <lstewart@FreeBSD.org>と David Hayes <david.hayes@ieee.org>によって書かれました。
September 15, 2011 FreeBSD