ASMC(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | ASMC(4) |
名称
asmc — Apple System Management Console (SMC) のためのデバイスドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device asmc
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
asmc_load="YES"
解説
asmc ドライバは、Intel Apple システムにある Apple System Management Console (略して SMC) を制御します。SMC は、次のシステムにあることが知られています:
- MacBook
- MacBook Pro
- Intel MacMini
- Mac Pro
- MacBook Air
- Intel iMac
このドライバで、利用者は、キーボードのバックライトの明るさ、数個のセンサの温度のチェック、内部のファンの速度のチェック、 Sudden Motion Sensor の状態のチェックを設定することができます。
SMC 制御と検査に関連する変数は、デバイスツリー dev.asmc の下の sysctl(3) を通してエクスポートされます。
キーボードのバックライト
MacBook Pro システムでは、利用者は、 dev.asmc.%d.light.control sysctl MIB に値を書き込むことによってキーボードの明るさを制御することができます。次の sysctl MIB は、左右の光センサによって返された生の値を含んでいます: dev.asmc.%d.light.left または dev.asmc.%d.light.right。
温度
温度センサの数とそれらの記述は、システムによって異なります。利用者は、 dev.asmc.temp sysctl MIB をトラバース (横断) することによって、利用者のシステムで、温度センサを調べることができます。すべての値は、摂氏の度数です。
システムファン
dev.asmc.fan.%d sysctl ツリーは、リーフノード speed, safespeed, minspeed, maxspeed と targetspeed を含んでいます。これらの各リーフノードは、それぞれ、現在のファン速度、最も安全な最小のファン速度、最小の速度、および最高の速度を表します。すべての値は、RPM です。
SUDDEN MOTION SENSOR (突然のモーションセンサ)
Sudden Motion Sensor (略して SMS) は、ラップトップの動きを検出して、割り込みを通してオペレーティングシステムに通知するデバイスです。 sysctl MIB は、すべて SMS に関連する dev.asmc.sms の下に存在します。このデバイスの最も興味深い使用法は、ラップトップが厳しく動かされるとき、ディスクヘッドを停止位置に止める (park) ことです。最初に、利用者は、次の方法で ataidle(8) ( ports/sysutils/ataidle) をインストールして、次に、 devd(8) を設定する必要があります:
notify 0 { match "system" "ACPI"; match "subsystem" "asmc"; action "/usr/local/sbin/ataidle -s X Y"; };
上のコマンドで X と Y 値を変更することを忘れないでください。
また、ディスクヘッドを何回も停止位置に止めることは、利用者のハードドライブの寿命を劇的に短くするかもしれないことに注意してください。ハードドライブを保護するためだけに SMS を当てにしないでください: 良い注意と常識が、利用者のハードドライブの寿命を長くすることができます。
歴史
asmc ドライバは FreeBSD 8.0 ではじめて登場しました。作者
<rpaulo@FreeBSD.org> (Google Summer of Code project).バグ
最新のモデルのサポートは、少しもテストされていません、そしてたぶん完全に動作しているというわけではありません。July 27, 2009 | FreeBSD |