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AMDTEMP(4)
AMDTEMP(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual AMDTEMP(4)

名称

amdtempAMD プロセッサのオンダイ (on-die) デジタル熱センサのためのデバイスドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device amdtemp

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

amdtemp_load="YES"

解説

amdtemp ドライバは、 AMD ファミリ 0Fh, 10h, 11h, 12h, 14h と 15h プロセッサに存在するオンダイ (on-die) デジタル熱センサのサポートを行います。訳注: on-die は、特定の機能を別のチップに搭載したもの。

ファミリ 0Fh プロセッサに対して、 amdtemp ドライバは、 dev.amdtemp.%d.core{0,1}.sensor{0,1} と名前が付けられた、sysctl ノードを通して、それぞれコアの温度を報告します。また、ドライバは、各 CPU コアにある 2 つのセンサの最高温度を表示する CPU デバイスの sysctl ツリーの対応する dev.cpu.%d.temperature を作成します。

ファミリ 10h、11h、12h、14h と 15h のプロセッサに対して、ドライバは、 dev.amdtemp.%d.core0.sensor0 と名前が付けられた、sysctl ノードを通して、それぞれパッケージの温度を報告します。また、ドライバは、各 CPU パッケージにある共有されたセンサの温度を表示する CPU デバイスの sysctl ツリーの対応する dev.cpu.%d.temperature を作成します。

SYSCTL 変数

次の変数は、 sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:
dev.amdtemp.%d.sensor_offset
センサの温度に与えられたオフセットを追加します。デフォルトは、0 です。

関連項目

loader(8), sysctl(8)

歴史

amdtemp ドライバは、 FreeBSD 7.1 ではじめて登場しました。

作者

Rui Paulo <rpaulo@FreeBSD.org> Norikatsu Shigemura <nork@FreeBSD.org> Jung-uk Kim <jkim@FreeBSD.org>

警告

BIOS and Kernel Developer's Guide (BKDG) for AMD Processors
 
http://developer.amd.com/documentation/guides/Pages/default.aspx
 
によれば、ファミリ 10h 以降のプロセッサに対して、“(報告された温度) は、任意の尺度で測定された物理的でない温度であり、金型 (die) または容器 (case) の温度のような実際の物理的な温度を表わしません。代わりに、それは、システムがプロセッサの指定された最大の容器温度と最大の熱電力消耗のために最大の冷却を供給しなければならないポイントに関連するプロセッサの温度を指定します。”
February 23, 2012 FreeBSD