ALE(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | ALE(4) |
名称
ale — Atheros AR8121/AR8113/AR8114 Gigabit/Fast イーサネットドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device miibus
device ale
device ale
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
if_ale_load="YES"
解説
ale デバイスドライバは、Atheros AR8121 PCI Express Gigabit イーサネットコントローラと Atheros AR8113/AR8114 PCI Express ファーストイーサネットコントローラのサポートを行います。ale ドライバによってサポートされたすべての LOM には、受信と送信の両方のための TCP/UDP/IP チェックサムオフロード、 TCP セグメンテーションオフロード (TSO)、ハードウェア VLAN タグストリップ/挿入機能、 Wake On Lan (WOL) と 64 ビットマルチキャストハッシュフィルタと同様に割り込み合体/モデレイションメカニズムがあります。
また、AR8121 は、インタフェース MTU 設定によって設定できる、ジャンボフレーム (Jumbo Frame) (最大 8132 バイト) をサポートします。 ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイトより大きな MTU を選択すると、ジャンボフレームを受信して送信するアダプタを設定します。
ale ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:
- autoselect
- メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。
- 10baseT/UTP
- 10Mbps オペレーションを設定します。
- 100baseTX
- 100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。
- 1000baseTX
- ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。
ale ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:
- full-duplex
- 全二重オペレーションを強制的に設定します。
- half-duplex
- 半二重オペレーションを強制的に設定します。
このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。
ハードウェア
ale デバイスドライバは、次のイーサネットコントローラのサポートを行います:
- Atheros AR8113 PCI Express ファーストイーサネットコントローラ
- Atheros AR8114 PCI Express ファーストイーサネットコントローラ
- Atheros AR8121 PCI Express ギガビットイーサネットコントローラ
ローダ調整変数
カーネルをブートする前の loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に格納して、次の調整変数を設定することができます。- hw.ale.msi_disable
- この調整変数は、イーサネットハードウェア上の MSI のサポートを無効にします。デフォルト値は、0 です。
- hw.ale.msix_disable
- この調整変数は、イーサネットハードウェア上の MSI-X のサポートを無効にします。デフォルト値は、0 です。
SYSCTL 変数
次の変数は、 sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:- dev.ale.%d.int_rx_mod
- 1us 単位の受信割込み処理を遅延する最大の時間。受け付けられる範囲は、0 から 130000 で、デフォルトは、30 (300us) です。値 0 は、割り込みモデレーションを完全に無効にします。
- dev.ale.%d.int_tx_mod
- 1us 単位の送信割込み処理を遅延する最大の時間。受け付けられる範囲は、0 から 130000 で、デフォルトは、1000 (1ms) です。値 0 は、割り込みモデレーションを完全に無効にします。
- dev.ale.%d.process_limit
- タスクキューの再スケジュールの前に、イベントループで処理される Rx イベントの最大値。受け付けられる範囲は、32 から 255 で、デフォルト値は、128 イベントです。変更の効果が効く前に、インタフェースを落して、再び上げる必要はありません。
歴史
ale ドライバは、 <yongari@FreeBSD.org>によって書かれました。それは、 FreeBSD 7.1 ではじめて登場しました。November 12, 2008 | FreeBSD |