EN JA
SNMP_TARGET(3)
SNMP_TARGET(3) FreeBSD Library Functions Manual SNMP_TARGET(3)

名称

snmp_targetbsnmpd(1) のためのターゲットアドレスと通知モジュール

ライブラリ

(begemotSnmpdModulePath."target" = /usr/lib/snmp_target.so)

解説

snmp_target モジュールは、RFC 3413 で定義されるように、SNMPv3 Management Target MIB と Notification MIB からの基本機能を実装しています。モジュールは、 bsnmpd とそれらの関連する転送の SNMPv3 通知ターゲットアドレスの内部のリストとカプセル化パラメータを管理するために使用されます。モジュールは、SNMPv3 TTrap-PDU を設定された通知ターゲットアドレスに送信する bsnmpd のためにロードされなければなりません。

実装に関する注

モジュールで実装されたオブジェクトの短い説明は、次の通りです。
snmpTargetSpinLock
SNMP Target アドレスとそれらに関連するパラメータを変更するとき、いくつかの Command Generator Applications を調整するために使用されるアドバイザリロック。
snmpTargetAddrTable
テーブルは、SNMP メッセージの生成に使用される転送アドレスを含んでいます。テーブルは、次のオブジェクトを含んでいます。
snmpTargetAddrName
エントリキーとして使用されるユニークなローカル識別子。 GET または SET 操作に対してアクセス可能ではありません。
snmpTargetAddrTDomain
ターゲットアドレスの転送ドメイン。現在、IPv4 オーバ UDP のみがサポートされ、このオブジェクトの値を SET する試みは、"inconsistentValue"エラーを返します。追加の転送ドメインは、将来、TRANSPORT-ADDRESS-MIB (RFC 3419) のオブジェクト定義を通してサポートされます。
snmpTargetAddrTAddress
snmpTargetAddrTDomain の値のコンテキスト内で解釈される、このエントリの転送アドレス。 IPv4 オーバ UDP に関して、これは、最初の 4 バイトが IPv4 アドレスで、最後の 2 バイトがネットワークバイト順で UDP ポート番号を表す、長さ 6 バイトのオクテッド文字列です。
snmpTargetAddrTimeout
このオブジェクトの値は、SNMP メッセージのレシーバがメッセージを受信したという承認を送信することになっているときのみ関係があります、すなわち、SNMP 通知に関して、通知が SNMP Trap でなく SNMP Inform であるなら関連しています。現在、 bsnmpd は、SNMP Trap 通知のみをサポートするので、このオブジェクトの値は、意味がありません。
snmpTargetAddrRetryCount
snmpTargetAddrTimeout と同様に、このオブジェクトの値は、現在、意味がありません。
snmpTargetAddrTagList
特定の操作のためのターゲットアドレスを選択するために使用される人間に読み込み可能なタグの値のリスト。タグの間の文字の区切りとして認識された ASCII は、空白 (0x20)、タブ (0x20)、キャリッジリターン (0xOD) と改行 (0x0A) です。
snmpTargetAddrParams
このオブジェクトの値は、この転送アドレスへのメッセージを生成するとき使用される SNMP パラメータを含む snmpTargetParamsTable のキーの値を含んでいます。
snmpTargetAddrStorageType
このカラムは、常に 2 つの値のいずれかがあります。常に、 bsnmpd の設定ファイルを通して作成されたエントリは、 readOnly (5) に設定されたこのカラムがあり、それらのエントリを変更することはできません。常に、 Command Generator Applications によって作成されたエントリは、 volatile(2) に設定されたこのカラムがあり、モジュールが再開されるとき、そのようなエントリは、失われます。このカラムでの SET 操作は、許されていません。
snmpTargetAddrRowStatus
このカラムは、新しいターゲットアドレスエントリを作成するか、またはテーブルから既存のものを削除するために使用されます。
snmpTargetParamsTable
テーブルは、SNMP メッセージの生成に使用されるターゲット情報を含んでいます。テーブルは、次のオブジェクトを含んでいます。
snmpTargetParamsName
エントリキーとして使用されるユニークなローカル識別子。 GET または SET 操作に対してアクセス可能ではありません。
snmpTargetParamsMPModel
このエントリを使用して SNMP PDU を生成するとき使用される Message Processing Model。サポートされる値は、SNMPv1 のための 0、SNMPv2c のための 1 と SNMPv3 のための 3 です。
snmpTargetParamsSecurityModel
このエントリを使用して SNMP PDU を生成するとき使用される Security Model。サポートされる値は、SNMPv1 のための 1、SNMPv2c のための 2 と SNMPv3 User-Based Security Model のための 3 です。
snmpTargetParamsSecurityName
SNMP PDU に代わって、このエントリを使用して生成される Principal を識別する securityName。 SNMPv1 と SNMPv2c に関して、これは、 bsnmpd で設定された共同体の名前であり、 SNMPv3 USM に関して、これは、 snmp_usm モジュールを通して設定された既存のユーザの名前です。
snmpTargetParamsSecurityLevel
このエントリを使用して SNMP PDU を生成するとき使用される Security Level。サポートされる値は、認証のないプレーンテキスト PDU のための noAuthNoPriv(1)、認証されたプレーンテキスト PDU のための authNoPriv(2) と暗号化された PDU のための authPriv(3) です。
snmpTargetParamsStorageType
snmpTargetAddrStorageType と同様に、このカラムには、常に 2 つの値のいずれかがあります。常に、 bsnmpd の設定ファイルを通して作成されたエントリは、readOnly (5) に設定されたこのカラムがあり、一方、常に、 Command Generator Applications によって作成されたエントリは、 volatile(2) に設定されたこのカラムがあります。このカラムでの SET 操作は、許されていません。
snmpTargetParamsRowStatus
このカラムは、新しいターゲットアドレスパラメータエントリを作成するか、またはテーブルから既存のものを削除するために使用されます。
snmpNotifyTable
テーブルは、SNMP 通知を受信するはずである管理ターゲットを選択するために使用されます。テーブルは、次のオブジェクトを含んでいます。
snmpNotifyName
エントリキーとして使用されるユニークなローカル識別子。 GET または SET 操作に対してアクセス可能ではありません。
snmpNotifyTag
このオブジェクトは、通知が送信される snmpTargetAddrTable からのターゲットアドレスを選択するために使用される単一のタグ値を含んでいます。
snmpNotifyType
対応する snmpNotifyTag にマッチしているターゲットアドレスに送信される SNMP 通知のタイプ。指定できる値は、Trap (1) または Inform (2) です。現在、SNMP Traps のみがサポートされ、このオブジェクトの値を SET する試みは、"inconsistentValue"エラーを返します。
snmpNotifyStorageType
かさねて、このカラムには、常に 2 つの値のいずれかがあります。常に、 bsnmpd の設定ファイルを通して作成されたエントリは、 readOnly (5) に設定されたこのカラムがあり、一方、常に、 Command Generator Applications によって作成されたエントリは、 volatile(2) に設定されたこのカラムがあります。このカラムでの SET 操作は、許されていません。
snmpNotifyRowStatus
このカラムは、新しい通知ターゲットエントリを作成するか、またはテーブルから既存のものを削除するために使用されます。

SNMP-NOTIFICATION-MIB からの snmpNotifyFilterProfileTablesnmpNotifyFilterTable テーブルは、モジュールによってサポートされていません。通知フィルタリングは、代わりに snmp_vacm(3) モジュールを通してサポートされています。

関連ファイル

/usr/share/snmp/defs/target_tree.def
snmp_target によって実装された MIB ツリーの記述。

規格

IETF RFC 3413

作者

Shteryana Shopova <syrinx@FreeBSD.org>
December 16, 2010 FreeBSD