名称

pthread_key_delete — スレッド特有のデータキーを削除する

ライブラリ

POSIX Threads Library (libpthread, -lpthread)

書式

#include < pthread.h>

int
pthread_key_delete( pthread_key_t key);

解説

pthread_key_delete() 関数は、 pthread_key_create() によって以前に返されたスレッド特有のデータキーを削除します。 key に関連付けられたスレッド特有のデータ値は、 pthread_key_delete() が呼び出される時点に NULL である必要はありません。あらゆるアプリケーションの記憶域を解放するか、または削除されたキーと関係するデータ構造、またはあらゆるスレッドの関連するスレッド特有のデータのためのクリーンアップ動作を実行することはアプリケーデョンの責任です。 pthread_key_delete() が呼び出される前または後に、このクリーンアップを行うことができます。 pthread_key_delete() への呼び出しに続く key を使用するあらゆる試みは、未定義の動作の結果となります。

pthread_key_delete() 関数は、デストラクタ関数の中から呼び出すことが可能です。デストラクタ関数は、 pthread_key_delete() によって呼び出されません。 key に関連付けられていたあらゆるデストラクタ関数は、もはやスレッドの終了時に呼び出されません。

戻り値

成功したなら、 pthread_key_delete() 関数は、0 を返します。そうでなければ、エラー番号がエラーを示すために返されます。

エラー

pthread_key_delete() 関数は、次の場合に失敗します:

[ EINVAL]

key の値が無効です。

関連項目

pthread_getspecific(3), pthread_key_create(3), pthread_setspecific(3)

規格

pthread_key_delete() 関数は、 ISO/IEC 9945-1:1996 (“POSIX.1”) に適合しています。