名称

acl_strip_np — ACL から拡張エントリをストリップ (取り除く) する

ライブラリ

Standard C Library (libc, -lc)

書式

#include < sys/types.h>
#include < sys/acl.h>

acl_t
acl_strip_np( const acl_t acl, int recalculate_mask);

解説

acl_strip_np() 関数は、引数 acl によって指された ACL から計算された普通の ACL へのポインタを返します。

この関数は、メモリを割り付けるかもしれません。呼び出し側は、新しい ACL がもはや必要でないとき、引数として (void*)acl_t をつけて acl_free(3) を呼び出すことによって、すべての解放可能なメモリを解放するべきです。

acl によって参照される ACL を参照する任意の既存の ACL ポインタは、 ACL を参照し続けてます。

戻り値

成功して終了すれば、この関数は、新たに割り付けられた ACL へのポインタを返します。そうでなければ、 (acl_t)NULL の値がかえされ、 errno は、エラーを示す値が設定されます。

エラー

次の条件のどれかが起こるなら、 acl_init() 関数は、 (acl_t)NULL の値を返し、 errno に対応する値を設定します:

[ EINVAL]

引数 acl が、有効な ACL を指していません。

[ ENOMEM]

返される acl_t は、ハードウェアによって許可されているより多くのメモリ、またはシステムに課されたメモリ管理制限を必要とします。

関連項目

acl(3), acl_is_trivial_np(3), posix1e(3)

規格

POSIX.1e は、IEEE POSIX.1e 草稿 17 に記述されています。草稿の議論は、クロスプラットフォーム POSIX.1e 実装メーリングリストで続いています。このリストに参加するための、詳しい情報については、 FreeBSD POSIX.1e 実装ページを参照してください。

歴史

POSIX.1e のサポートは、 FreeBSD 4.0 で導入されました。 acl_strip_np() 関数は、 FreeBSD 8.0 で追加されました。

作者

Edward Tomasz Napierala <trasz@FreeBSD.org>.