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LIO_LISTIO(2)
LIO_LISTIO(2) FreeBSD System Calls Manual LIO_LISTIO(2)

名称

lio_listioリスト指示の入出力 (リアルタイム)

ライブラリ

Standard C Library (libc, -lc)

書式

#include < aio.h>

int
lio_listio( int mode, struct aiocb * const list[], int nent, struct sigevent *sig);

解説

lio_listio() 関数は 1 つの関数呼び出しで、リストの入出力要求を開始させます。 list 引数は、それぞれの実行すべき操作を記述した nent 個の要素の aiocb 構造体の配列へのポインタです。 NULL 要素は無視されます。

それぞれの aiocbaio_lio_opcode フィールドは実行されるべき操作を指定します。以下の操作がサポートされています:

LIO_READ
まるで aio_read(2) の呼び出しかのように、データを読み込みます。
LIO_NOP
何の操作もしません。
LIO_WRITE
まるで aio_write(2) の呼び出しかのように、データを書み込みます。

mode 引数が LIO_WAIT の場合には、 lio_listio() は全ての要求された操作が完了するまで戻りません。 modeLIO_NOWAIT の場合には、要求は非同期に処理され、全ての操作が完了したときに sig によって指定されたシグナルが送られます。 sigNULL の場合には、呼び出したプロセスには入出力の完了が通知されません。

要求が実行される順番は、指定されません。特に、0, 1, ..., nent-1 の順序で実行される保証はありません。

戻り値

modeLIO_WAIT の場合には、 lio_listio() 関数は成功して操作が完了すると 0 を返し、そうでなければ-1 を返します。

modeLIO_NOWAIT の場合には、 lio_listio() 関数は成功して操作がキューに入れられると 0 を返し、そうでなければ-1 を返します。

エラー

lio_listio() 関数は以下の場合に失敗します:
[ EAGAIN]
要求をキューに入れるために十分なリソースがありません。
[ EAGAIN]
要求がシステムによる制限 AIO_MAX を超えさせます。
[ EINVAL]
mode 引数が LIO_WAIT または LIO_NOWAIT のどちらでもありません。または、 nentAIO_LISTIO_MAX よりも大きいです。
[ EINTR]
恐らく完了する前に、シグナルがシステムコールに割り込みました。
[ EIO]
1 つ以上の要求が失敗しました。

加えて、 lio_listio() 関数は aio_read(2) および aio_write(2) に記載されているあらゆる理由で失敗するかもしれません。

lio_listio() が成功した場合、または EAGAIN, EINTR, または EIO のエラーコードで失敗した場合には、幾つかの要求が既に開始されているかもしれません。呼び出し側はそれぞれの aiocb のエラー状態を、個別に aio_error(2) を呼び出すことによって、チェックするべきです。

規格

lio_listio() 関数は、 IEEE Std 1003.1-2001 (“POSIX.1”) に適合しているはずです。
January 12, 2003 FreeBSD