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SIZE(1)
SIZE(1) GNU Development Tools SIZE(1)

名称

size -セクションサイズと合計のサイズをリストする

書式

size [ -A| -B| --format= compatibility]
[ --help]
[ -d| -o| -x| --radix= number]
[ -t| --totals]
[ --target= bfdname] [ -V| --version]
[ objfile...]

解説

GNU size ユーティリティは、引数リストの各オブジェクトまたはアーカイブファイル、 objfile に対してセクションサイズ---と合計サイズ---をリストします。デフォルトで、各オブジェクトファイルまたはアーカイブ中の各モジュールごとに 1 つの行の出力を生成します。

objfile... は、調べられるオブジェクトファイルです。なにも指定されないなら、ファイル "a.out"が使用されます。

オプション

コマンドラインのオプションには、次の意味があります:
-A
-B
--format= compatibility
これらのオプションの 1 つを使用して、利用者は、( -A または --format=sysv を使用して) System V size の出力に似ている GNU size、または ( -B または --format=berkeley を使用して) Berkeley size の出力形式のいずれかを選択することができます。デフォルトは、Berkeley のものと同様の 1 行形式です。
 
ここに、Berkeley (デフォルト) 形式の size の出力の例を示します:
 

$ size --format=Berkeley ranlib size
text data bss dec hex filename
294880 81920 11592 388392 5ed28 ranlib
294880 81920 11888 388688 5ee50 size
 
次は、同じデータですが、System V 規約に近い表示となります:
 

$ size --format=SysV ranlib size
ranlib :
section size addr
.text 294880 8192
.data 81920 303104
.bss 11592 385024
Total 388392


size :
section size addr
.text 294880 8192
.data 81920 303104
.bss 11888 385024
Total 388688
--help
受け付け可能な引数とオプションの概要を表示します。
-d
-o
-x
--radix= number
これらのオプションの 1 つを使用して、利用者は、各セクションのサイズを、 10 進数 ( -d または --radix=10)、 8 進数 ( -o または --radix=8)、または 16 進数 ( -x または --radix=16) のいずれかで表示するかを制御することができます。 --radix= number では、3 つの値 (8、10、16) だけがサポートされています。合計サイズは、常に 2 つの基数、 -d または -x の出力に対しては、10 進数と 16 進数、または -o を使用するなら、8 進数と 16 進数で表示されます。
-t
--totals
(Berkeley 形式のリストモードのみ) リストされたすべてのオブジェクトの合計を表示します。
--target= bfdname
objfile のためのオブジェクトコードの形式が bfdname であることを指定します。このオプションは、必要でないかもしれません。 size は、自動的に多くの形式を認識できます。
-V
--version
size のバージョン番号を表示します。
@ file
file からコマンドラインのオプションを読み込みます。読み込まれたオプションは、オリジナルの @ file オプションの場所に代わって挿入されます。 file が存在しないか、または読み込むことができないなら、オプションは、文字通りに扱われ、取り除かれません。
 
file 中のオプションは、空白類によって分離されます。空白類の文字は、シングルクォートまたはダブルクォートのいずれかで全体のオプションを囲むことによって、オプションに含めることができます。 (バックスラッシュを含む) 任意の文字は、バックスラッシュを文字を前に置くことによって、含めることができます。 file は、それ自体に、追加の @ file オプションを含むことができます。そのようなオプションは、再帰的に処理されます。

関連項目

ar(1), objdump(1), readelf(1) と binutils の Info エントリ。

COPYRIGHT

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2010-10-30 binutils-2.17.50