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RFCOMM_SPPD(1)
RFCOMM_SPPD(1) FreeBSD General Commands Manual RFCOMM_SPPD(1)

名称

rfcomm_sppdRFCOMM シリアルポートプロファイル (Serial Port Profile) デーモン

書式

rfcomm_sppd [ -bhS] -a address -c channel [ -t tty]

解説

rfcomm_sppd ユーティリティは、シリアルポートプロファイル (Serial Port Profile) デーモンです。次の 2 つのモードで動作することができます: クライアントとサーバです。

クライアントモードでは、 rfcomm_sppd は、指定された address サーバと channel のために RFCOMM 接続をオープンします。接続がいったん確立されると、 rfcomm_sppd ユーティリティは標準入力/標準出力 (stdin/stdout) を通して、または、 -t オプションが指定されたなら、 pty(4) インタフェースを通してサーバのリモートシリアルポートへのアクセスを提供します。

-S オプションが指定されるなら、 rfcomm_sppd は、サーバモードで動作し、 ANY アドレスで listen (接続を受け付け) し、 sdpd(8) デーモンを通して仮想のシリアルポートの通知する、RFCOMM サーバとしての機能を果たします。 -t オプションが指定されたなら、仮想のシリアルポートのサーバ側は、疑似端末 tty にアタッチされます。 rfcomm_sppd は、この場合 sdpd(8) と通信するために root で実行されるべきです。

rfcomm_sppd ユーティリティはマスタとスレーブ疑似端末の両方をオープンします。 rfcomm_sppd が終了するまで RFCOMM 接続がオープンしたままであることを保証するために行われます。マスタ疑似端末から受け取られたデータは、RFCOMM 接続で送られます。 RFCOMM 接続から受け取られたデータは、マスタ疑似端末に書き込まれます。アプリケーションは、スレーブ疑似端末をオープンし、ちょうど標準のシリアルポート上で操作するようにそれを操作します。

オプションは次の通りです:

-a address
クライアントモードで、この必須オプションは、リモート RFCOMM サーバのアドレスを指定します。このオプションがサーバモードで指定されるなら、 rfcomm_sppd は、アドレス address で Bluetooth デバイスからのみ接続を受け付けます。 BD_ADDR または名前としてアドレスを指定することができます。アドレスは BD_ADDR か名前として指定することができます。名前が指定されたなら、 rfcomm_sppd ユーティリティは、 bt_gethostbyname(3) を通して名前を解決することを試みます。
-b
制御端末をデタッチします、すなわち、バックグラウンドで実行します。
-c channel
クライアントとサーバモードの両方で、このオプションは、接続するか、または listen (接続を受け付け) する RFCOMM チャネルを指定します。サーバモードで、チャネルは、1 と 30 の間の数であるべきです。指定されないなら、 rfcomm_sppd は、“wildcard” (ワイルドカード) RFCOMM チャネル番号にバインドしようとします。実際の RFCOMM チャネルは、 getsockname(2) 呼び出しで取得され、 sdpd(8) で Serial Port サービスを登録するために使用されます。クライアントモードで、チャネルは、1 と 30 の間の数、またはサービス名のいずれかです。サポートしているサービス名は次の通りです: (ダイヤルアップネットワークサービスのための) DUN, (ファックスサービスのための) FAX, (PPP を使用した LAN アクセスサービスのための) LAN と (Serial Port サービスのための) SP です。チャネルが指定されなかったなら、 rfcomm_sppd ユーティリティは、サーバからの Service Discovery Protocol (サービス発見プロトコル) を通して Serial Port サービスのために RFCOMM チャネルを取得しようとします。
-h
使用法のメッセージを表示して、終了します。
-S
サーバモード。 「解説」 を参照してください。
-t tty
スレーブ疑似 tty 名。設定されていなければ、標準入力/標準出力が使用されます。 -b オプションが指定されたなら、このオプションが必要です。

関連ファイル

/dev/pty[p-sP-S][0-9a-v]
マスタ疑似端末
/dev/tty[p-sP-S][0-9a-v]
スレーブ疑似端末

終了ステータス

The rfcomm_sppd utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.

使用例

rfcomm_sppd -a 00:01:02:03:04:05 -c 1 -t /dev/ttyp1

これは rfcomm_sppd ユーティリティを開始し、 00:01:02:03:04:05 とチャネル 1 でサーバに RFCOMM 接続をオープンします。接続がいったん確立されると、 /dev/ttyp1 は、サーバでリモートシリアルポートと通信するために使用することができます。

作者

Maksim Yevmenkin <m_evmenkin@yahoo.com>

バグ

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April 21, 2008 FreeBSD