名称

nroff - groff による nroff コマンドのエミュレート

書式

nroff [  -CchipStUv ] [  -d ] [  -M ] [  -m ] [  -n ] [  -o ] [  -r ] [  -T ] [  file ... ]

解説

nroff は、groff を用いて nroff をエミュレートするスクリプトです。 -T オプションには ascii, latin1, koi8-r, utf8, cp1047 のみが有効です。 grotty すなわち groff の、TTY 出力デバイスの出力エンコーディングを選択します。無効なものを指定するか -T オプションを指定しないと、 nroff は現在のロケールを調べて、デフォルト出力デバイスを選択します。まず、 locale プログラムを試し、次に環境変数 LC_ALL, LC_CTYPE, LANG を試し、最終的に LESSCHARSET 環境変数を見ます。

-h と -c のオプションは grotty への -h オプション (タブを出力に使用) と -c オプション (SGR エスケープシーケンスの代りに古い方式を使用) と等価です。 -d, -C, -i, -M, -m, -n, -o, -r オプションは troff(1) に説明されている効果を持ちます。さらに、 nroff はオプション -e, -q と -s ( troff では実装されていません) を無視し、エラーメッセージも表示されません。オプション -p (pic), -t (tbl), -S (より安全) と -U (安全でない) は groff に渡されます。 -v バージョン番号を表示します。

環境変数

GROFF_BIN_PATH

コロン区切りのディレクトリリストで、PATH の前に、ここから groff 実行形式を探します。これが設定されない場合、`/usr/bin' が使用されます。

注

このシェルスクリプトは、基本的には man(1) での使用を意図していますので、警告は抑制されます。 (ファイル tty-char.tmac 中の) nroff スタイルの文字定義もまた、印字不可能なグリフをエミュレートするためにロードします。

関連項目

groff(1), troff(1), grotty(1)