MKDEP(1) | FreeBSD General Commands Manual | MKDEP(1) |
名称
mkdep — Makefile の依存関係リストを構築する書式
mkdep | [ -ap][ -f file][ flags] file ... |
解説
mkdep ユーティリティは、引数として C コンパイラのための 1 組のフラグと C ソースファイルのリストを取り、ファイル ``.depend'' に書き込まれている 1 組のインクルードファイルの依存関係を構築します。 Makefile での使用の例は、次の通りです:
CFLAGS= -O -I../include SRCS= file1.c file2.c depend: mkdep ${CFLAGS} ${SRCS}
ここで、マクロ SRCS は、C ソースファイルのリストで、マクロ CFLAGS は、C コンパイラのためのフラグのリストです。
ユーザには、使用するプリプロセッサとプリプロセッサのオプションを変更する能力があります。例えば、プリプロセッサとして gcc を使用し、システムヘッダを無視するためには、次のように使用します。
depend: env MKDEP_CPP="gcc -E" MKDEP_CPP_OPTS=-MM mkdep \ ${CFLAGS} ${SRCS}
オプションは、次の通りです:
- -a
- 複数の mkdep を、単一の Makefile から実行できるように、出力ファイルに追加します。
- -f
- デフォルトの ``.depend'' 代わりに、インクルードファイルの依存関係を file に書き込みます。
- -p
-
mkdep は、次の形式の依存関係を生成します:
program: program.c
つまり、続く make が中間の .o モジュールを使用するのではなく、C モジュールから program を直接生成します。これは、ソースが単一のモジュールに含まれているプログラムのために役に立ちます。
環境変数
- CC
- 使用する C コンパイラを指定します。指定されたコンパイラは、GNU C コンパイラと一致するオプションがあると予想されます。
- MKDEP_CPP
- 使用するプリプロセッサを指定します。デフォルトは、"${CC} -E"です。
- MKDEP_CPP_OPTS
- プリプロセッサに対する CFLAGS 以外のオプションを指定します。デフォルトは、"-M"です。
関連ファイル
- .depend
- 依存関係リストを含んでいるファイル。
歴史
mkdep コマンドは、 4.3BSD-Tahoe で登場しました。June 6, 1993 | FreeBSD |