MAKEINFO(1) |
User Commands |
MAKEINFO(1) |
名称
makeinfo - Texinfo 文書を変換する
書式
makeinfo [
OPTION]...
TEXINFO-FILE...
解説
Texinfo で書かれたドキュメントを他のさまざまなフォーマットに変換します。デフォルトでは、 Emacs またはスタンドアロンの GNU Info でオンラインに読むのに適している Info ファイルに変換します。
一般オプション
-
--error-limit=
NUM
-
NUM 個のエラーが出ると終了します (デフォルトでは NUM は 100 です)。
-
--force
-
エラーが起こっても出力を保持します。
-
--help
-
このヘルプ画面を表示し、終了します。
-
--no-validate
-
ノードの相互参照の検証処理を省きます。
-
--no-warn
-
警告を出力しません (ただし、エラーは出力します)。
-
--reference-limit=
NUM
-
NUM 個の参照までに関して警告を出します (デフォルトは 1000 です)。
-
-v,
--verbose
-
現在何を処理しているかを表示します。
-
--version
-
バージョン情報を表示し、終了します。
出力フォーマット選択 (デフォルトでは Info を出力):
-
--docbook
-
Info フォーマットではなく、Docbook XML フォーマットで出力します。
-
--html
-
Info フォーマットではなく、HTML フォーマットで出力します。
-
--xml
-
Info フォーマットではなく、Texinfo XML フォーマットで出力します。
-
--plaintext
-
Info フォーマットではなく、プレーンテキストで出力します。
一般出力オプション
-
-E,
--macro-expand FILE
-
マクロを展開したソースを FILE に出力します。いかなる @setfilename も無視します。
-
--no-headers
-
Info 出力または HTML から、ノードセパレータ、Node: 行、メニューを省き、それぞれプレーンテキストまたは短かい出力を生成します。また、デフォルトで標準出力に出力します。
-
--no-split
-
Info や HTML を分割しません。単一のファイルのみを生成します。
-
--number-sections
-
出力に章、セクションなどの番号を含むようにします。
-
-o,
--output=
FILE
-
FILE (分割 HTML の場合はディレクトリ) に出力します。
Info およびプレーンテキスト用オプション:
-
--enable-encoding
-
Info 出力に、@documentencoding に従ったアクセント付の特殊文字を出力します。
-
--fill-column=
NUM
-
Info ファイルの行を NUM 文字目で折り返します (デフォルトでは 72 です)。
-
--footnote-style=
STYLE
-
Info に、STYLE に従った脚注を出力します: `separate' は、固有のノードを作成して脚注を置きます。 `end' は、脚注が定義されているノードの末尾に脚注を置きます (これがデフォルトです)。
-
--paragraph-indent=
VAL
-
Info の段落を VAL 文字だけ空白で字下げします (デフォルトは 3 です)。 VAL が `none' であるとき、字下げは行いません。 VAL が `asis' であるとき、現在存在する字下げ処理を保持します。
-
--split-size=
NUM
-
Info ファイルを大きさ NUM に分割します (デフォルトは 300000 です)。
HTML 用オプション:
-
--css-include=
FILE
-
HTML <style>出力に FILE をインクルードします。 FILE が-の場合、標準入力から読み込みます。
XML と Docbook 用オプション:
-
--output-indent=
VAL
-
XML エレメントを VAL 文字だけ空白で字下げします (デフォルトは 2 です)。 VAL が 0 であるなら、無視できる空白類は落とされます。
入力ファイルオプション:
-
--commands-in-node-names
-
ノード名に @ コマンドを許可します。
-
-D VAR
-
変数を定義します。 @set を使用した場合と同様です。
-
-I DIR
-
DIR を @include のサーチパスに加えます。
-
-P DIR
-
DIR を @include サーチパスの先頭に置きます。
-
-U VAR
-
変数の定義を無効にします。 @clear を使用した場合と同じです。
入力ファイルの条件処理:
-
--ifdocbook
-
たとえ Docbook を生成しなくても、@ifdocbook および @docbook を処理します。
-
--ifhtml
-
HTML を生成しないときでも、@ifhtml および @html を処理します。
-
--ifinfo
-
Info を生成しないときでも、@ifinfo テキストを処理します。
-
--ifplaintext
-
プレーンテキストを生成しないときでも @ifplaintext を処理します。
-
--iftex
-
@iftex および @tex を処理します。
--no-split オプションを暗に含んでいます。
-
--ifxml
-
@ifxml および @xml を処理します。
-
--no-ifdocbook
-
@ifdocbook および @docbook テキストを処理しません。
-
--no-ifhtml
-
@ifhtml および @html テキストを処理しません。
-
--no-ifinfo
-
@ifinfo テキストを処理しません。
-
--no-ifplaintext
-
@ifplaintext テキストを処理しません。
-
--no-iftex
-
@iftex および @tex テキストを処理しません。
-
--no-ifxml
-
@iftex および @tex を処理しません。
-
-
また、
--no-ifFORMAT オプションに対しては、@ifnotFORMAT テキストを処理しません。
-
-
@if... 条件文に対するデフォルトの動作は、出力フォーマットに依存します: HTML を生成する場合、
--ifhtml がオンになり、他はオフになります。 Info を生成する場合、
--ifinfo がオンになり、他はオフになります。プレーンテキストを生成する場合、
--ifplaintext がオンになり、他はオフになります。 XML を生成する場合、
--ifxml がオンになり、他はオフになります。
使用例
-
makeinfo foo.texi
-
Info ファイルを foo の @setfilename で定義されているファイルへ書き込みます。
-
makeinfo
--html foo.texi
-
HTML を @setfilename で定義されているファイルへ書き込みます。
-
makeinfo
--xml foo.texi
-
Texinfo XML を @setfilename で定義されているファイルへ書き込みます。
-
makeinfo
--docbook foo.texi
-
DocBook XML を @setfilename で定義されているファイルへ書き込みます。
-
makeinfo
--no-headers foo.texi
-
プレーンテキストを標準出力へ書き込みます。
-
makeinfo
--html
--no-headers foo.texi
-
ノード行とメニューの無いhtml を書き込みます。
-
makeinfo
--number-sections foo.texi
-
番号付けしたセクション付きの Info を書き込みます。
-
makeinfo
--no-split foo.texi
-
単一の Info を書き込みますが、大きくなります。
バグレポート
バグレポートは bug-texinfo@gnu.org へ電子メールで送ってください。一般的な質問や議論は help-texinfo@gnu.org へお願いします。
COPYRIGHT
Copyright © 2004 Free Software Foundation, Inc. There is NO warranty. You may redistribute this software under the terms of the GNU General Public License. For more information about these matters, see the files named COPYING.
関連項目
makeinfo のドキュメント全体は、Texinfo マニュアルとして管理されています。
info および
makeinfo プログラムがあなたのサイトで正しくインストールされていれば、
-
-
info makeinfo
コマンドで完全なマニュアルにアクセスすることができます。