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LASTCOMM(1)
LASTCOMM(1) FreeBSD General Commands Manual LASTCOMM(1)

名称

lastcomm過去に実行されたコマンドの情報表示する

書式

lastcomm [ -EScesu][ -f file][ +format][ command ...][ user ...][ terminal ...]

解説

lastcomm ユーティリティは、以前に実行されたコマンドの情報を表示します。引数がないときは、 lastcomm は、現在のアカウント情報ファイルが存在している間に実行されたすべてのコマンドの記録を表示します。

以下のオプションが使用可能です:

-E
プロセスが終了した時刻を表示します。
-S
プロセスが開始した時刻を表示します。
-c
プロセスが使用した CPU 時間を表示します。
-e
プロセスが経過した時間を表示します。
-s
プロセスが使用したシステム時間を表示します。
-u
プロセスが使用したユーザ時間を表示します。
-f file
デフォルトの /var/account/acct の代わりに file を読み込みます。 file が単一のダッシュ (‘-’) であるなら、 lastcomm は、標準入力からアカウントエントリを読み込みます。

先導するプラス記号 (‘+’) があるオペランドに、プロセスの開始または終了の日付と時間を表示する形式を指定する、ユーザ定義の書式文字列が続きます。書式文字列は、任意のテキストと同様に、 strftime(3) マニュアルページに説明されている変換仕様のうちのいずれかを含んでいます。

オプションが指定されない場合には -cS が仮定されます。 lastcomm が引数をつけて呼び出されるなら、適合する command 名、 user 名または terminal 名のアカウントエントリだけが印刷 (表示) されます。例えば:

lastcomm a.out root ttyd0

では、 a.out というコマンド名か、 root というユーザか、 ttyd0 というターミナルで実行されたコマンド全てのリストが出力されます。

表示される情報は、次のようなものです。

  • ユーザが実行したプロセスの名前
  • システムのアカウント機能によってつけられるフラグ
  • プロセスが呼ばれたコマンド名。
  • プロセスが使用した CPU ( -c) または実 ( -e) またはシステム ( -s) またはユーザ ( -u) 時間の合計 (秒単位)
  • プロセスが開始 ( -S) または終了 ( -E) した時刻

フラグには、次のようなものがあります: ``S'' は、スーパユーザによって実行されたコマンドを示します。 ``F'' は、フォークの後に実行されたコマンドを示しますが、次の exec(3) を行っていません。 ``D'' は、 core ファイルを生成してコマンドが終了したことを示します。 ``X'' は、シグナルで終了したコマンドを示します。

デフォルトで、アカウントエントリは、 lastcomm が実行された時から始めて、時間ごとに後ろ方向に印刷 (表示) されます。しかしながら、 lastcomm が標準入力からエントリを読み込むなら、エントリは、それらが読み込まれる順序で印刷 (表示) されます。

関連ファイル

/var/account/acct
デフォルトのアカウント情報ファイル

使用例

コマンド
lastcomm -Ee
は、 /var/account/acct にログ記録された、各コマンドの終了時間、経過時間を印刷 (表示) します、一方、
tail -f -c 0 /var/account/acct | lastcomm -f -
は、終了している各コマンドの詳細を印刷 (表示) します。

歴史

lastcomm コマンドは、 3.0BSD で登場しました。
May 17, 2012 FreeBSD