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LAST(1)
LAST(1) FreeBSD General Commands Manual LAST(1)

名称

lastユーザと tty の最後のログインを表示する

書式

last [ -swy][ -d [ [ CC] YY][ MMDD] hhmm[ .SS]][ -f file][ -h host][ -n maxrec][ -t tty][ user ...]

解説

last ユーティリティは、逆の時間の順序で、指定された user, ttyhost のセッションをリストするか、または指定された日時にログインしたユーザをリストします。出力の各行は、ユーザ名、セッションを処理した tty、ホスト名、セッションに対する開始と終了時刻、およびセッションの存続期間を含んでいます。セッションがまだ継続しているか、または、クラッシュするかシャットダウンによって切り上げられたなら、 last は、そのように表示します。

次のオプションが利用可能です:

-d date
スナップショットの日時を指定します。そのスナップショットの日時にログインしていた全ユーザが報告されます。保存されている utx.log ファイルから結果を引き出すために、 -f オプションを使用可能です。本オプションが指定されると、 -f-n 以外の全オプションは、無視されます。引数は、次の書式であるべきです: [ [ CC] YY][ MMDD] hhmm[ .SS]ここで、各文字の組は、次の意味です:

CC
年の最初の 2 桁 (世紀)。
YY
年の次の 2 桁。 YY が指定され、 CC が指定されない場合、 YY に 69 から 99 の値を指定すると CC の値は、19 になります。そうでない場合、 CC の値は、20 になります。
MM
月であり、1 から 12 です。
DD
日であり、1 から 31 です。
hh
時間であり、0 から 23 です。
mm
分であり、0 から 59 です。
SS
秒であり、0 から 61 です。

CCYY の文字の組が指定されない場合、値は、現在の年になります。 SS 文字の組が指定されない場合、値は、0 になります。

-f file
指定したファイル file からログイン情報ファイルを読み込みます。デフォルトでは、 /var/log/utx.log を読み込みます。
-h host
host は、ホスト名かインターネットアドレスを指定します。
-n maxrec
表示するセッション情報を、 maxrec 行以内に制限します。
-s
ログインセッションの長さを、デフォルトの日数・時間数・分数ではなく、秒数でレポートします。
-t tty
tty を指定します。 tty として、完全な端末名か、tty を省略した名前を使うことができます。たとえば、“ last -t 03”は、“ last -t tty03”と同じです。
-w
ログインセッションのフィールド幅を広げ、デフォルトの日数・時間数・分数のみではなく、秒数もレポートします。
-y
セッション開始時刻に年もレポートします。

複数の引数が与えられ、スナップショットの日時が指定されないと、それらの引数のいずれかを満足するすべてのセッション情報が表示されます。すなわち、“ last root -t console”とすると、“ root”の行ったセッションのすべてと、端末 console 上でのセッションのすべてを表示します。もし、 user も host も tty も指定されなければ、 last は、すべてのログイン、ログアウト情報を表示します。

システムをリブートすると、その情報は、仮想ユーザである reboot のセッションとして記録されます。したがって、“ last reboot”とすると、システムのリブート間隔を知ることができます。

last が割り込まれるなら、記録開始日時を表示します。 QUIT シグナルによって割り込みが行われた場合、 last は、検索を開始してからシグナルを受けるまでに検索した日付を表示し、実行を続けます。

関連ファイル

/var/log/utx.log
ログイン情報データベース

歴史

last ユーティリティは、 3.0BSD で登場しました。

バグ

ログインシェルが何らかの理由で異常終了した場合、ログアウトの記録が utx.log ファイルに記録されない場合があります。この様な場合、 last は、ログアウトの時刻を "shutdown"と表示します。
January 21, 2010 FreeBSD