KILLALL(1) |
FreeBSD General Commands Manual |
KILLALL(1) |
名称
killall —
指定されたプロセスを kill する
書式
killall |
[ -delmsvz][ -help][ -I][ -j jail][ -u user][ -t tty][ -c procname][ -SIGNAL][ procname ...] |
解説
killall ユーティリティは、
kill(1) によって行なわれるように PID (プロセス ID) によって選択されるのとは対照的に、名前によって選択されるプロセスを kill します。デフォルトで、名前
procname と一致する
killall の呼び出し側と同一の実 UID (ユーザ ID) があるすべてのプロセスに
TERM シグナルを送ります。スーパユーザは、あらゆるプロセスを kill することが許可されています。
オプションは、次の通りです:
-
-d |
-v
-
何が行われるかに関してより冗長にします。単一の
-d オプションについて、シグナルを送られるプロセスのリストは、印刷 (表示) されるか、または一致するプロセスが見つかっていないことを示すメッセージ。
-
-e
-
-u オプションで指定された、一致するプロセスに対して、 (デフォルトの) 実ユーザ ID の代わりに実効ユーザ ID を使用します。
-
-help
-
コマンド使用法としてヘルプを表示して、終了します。
-
-I
-
各プロセスにシグナルを送ることを試みる前に確認を要求します。
-
-l
-
kill(1) でのように、利用可能なシグナルの名前をリストし、終了します。
-
-m
-
見つかったプロセスの名前に対して (大文字小文字を区別する) 正規表現として、引数
procname を比較します。注意! これは、単一のドットは、呼び出し側の実 UID の下で実行しているあらゆるプロセスに一致して、危険です。
-
-s
-
何が行われるかだけを表示しますが、あらゆるシグナルは、送られません。
-
-
SIGNAL
-
デフォルトの
TERM の代わりに異なるシグナルを送ります。シグナルは、(先導する“
SIG
”を付けるか、または付けない) 名前、または数値のいずれかで指定されます。
-
-j
jail
-
指定された
jail 内のプロセスを kill します。
-
-u
user
-
指定された
user に属しているものに潜在的に一致するプロセスを制限します。
-
-t
tty
-
指定された
tty で実行されているものに潜在的に一致するプロセスを制限します。
-
-c
procname
-
指定された
procname に一致するものに潜在的に一致するプロセスを制限します。
-
-q
-
プロセスが一致しないなら、エラーメッセージを抑制します。
-
-z
-
ゾンビをスキップしません。これは、指定されたパターンと一致するゾンビプロセスがあるなら、わずかのエラーメッセージを印刷 (表示) することを除いて、影響はないはずです。
すべてのプロセス
与えられた UID があるすべてのプロセスにシグナルを送ることは、
kill(1) によって既にサポートされています。したがって、このジョブのために (例えば、“
kill -TERM -1
”または、ルートとして“
echo kill -TERM -1 | su -m <user>
”)
kill(1) を使用します。
実装に関する注
この
killall の
FreeBSD 実装には、
killall の伝統的な
UNIX System V の振る舞いと比べて、完全に異なったセマンティックがあります。後者は、現在のユーザが kill することができるすべてのプロセスを kill して、システムシャットダウンプロセスだけによって使用されることを目的としています。
終了ステータス
killall ユーティリティは、いくつかのプロセスが見つけられて、シグナルを送ることに成功したなら、0 で終了します。そうでなければ、1 のステータスが返されます。
診断
診断メッセージは、
-d オプションによって要求される場合のみ、印刷 (表示) されます。
歴史
killall コマンドは
FreeBSD 2.1 で登場しました。他のプラットフォームで利用可能なように
killall コマンドを手本にされました。
作者
killall プログラムは、最初、Perl で書かれ、
Wolfram Schneider によって寄贈されました、このマニュアルページは、
Jörg Wunsch によって書かれました。
killall の現在のバージョンは、
sysctl(3) を使用して、
Peter Wemm によって C で書き直されました。