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HOST(1)
HOST(1) FreeBSD General Commands Manual HOST(1)

名称

hostDNS 検索ユーティリティ

書式

host [ -aCdilrsTvw46][ -c class][ -N ndots][ -R number][ -t type][ -W wait] name [ server]

解説

host は、DNS 検索を実行するための単純なユーティリティです。それは、通常、名前を IP アドレスに変換するためと、その逆のために使用されます。

name は、検索することになっているドメイン名です。また、それは、ドット付き 10 進数の IPv4 アドレスまたはコロンで区切られた IPv6 アドレスを指定でき、その場合に、 host は、デフォルトでそのアドレスのための逆引きを実行します。

name が提供されないとき、 host は、その使用法の要約を印刷 (表示) します。

server は、ドメイン名または host/etc/resolv.conf にリストされた (複数の) サーバの代わりに問い合わせるべきであるネームサーバの IP アドレスのいずれかであるオプションの引数です。 server がドメイン名であるとき、システムリゾルバ (resolver) は、そのアドレスを取得するために使用されます、

サポートされるオプションは、次の通りです:

-a
タイプ ANY の冗長な問い合わせを行ないます。 -v -t ANY と同等です。
-C
信頼できるネームサーバのすべてから、ゾーン name のための SOA レコードを問い合わせます。ネームサーバのリストは、 name のための NS 問い合わせによって取得されます。
-c class
クラス class の DNS 問い合わせを実行します。認識されるクラスは、 IN (Internet), CH (Chaosnet), HS (Hesiod), NONE, ANYCLASS N です (ここで、 N は、1 から 255 までの数です)。デフォルトは、 IN です。
-d
冗長な出力を生成します。これは、 -v の同意語で、後方互換性のために提供されています。
-i
(RFC1886 に定義された; RFC4159 は、IP6.INT を非推奨していることに注意してください) IPv6 アドレスの逆引きのために IP6.INT ドメインを使用します。デフォルトで、IP6.ARPA が使用されます。
-l
ゾーン転送 ( AXFR) を実行することによってゾーン name のすべての NS, PTR, AAAAA レコードをリストします。利用者は、すべてのレコードを印刷するために -a を、特定のものを単に印刷するために -t を付けて、このオプションを組み合わせることができます。
-N ndots
絶対的なものとして、少なくともこの多くのドットがある名前を考慮します。すなわち、 /etc/resolv.conf から domain または search オプションを調べる前に、それらを直接解決することを試みます。
-r
問い合わせの RD (“希望する繰り返し”) ビットをクリアすることによって、ネームサーバに非再帰的な問い合わせを実行します。
-R number
問い合わせが、時間内に答えを受け取らないとき、これを何度も再試行します。デフォルトは、1 つの再試行です。 number が負または 0 であるなら、代わりに 1 が使用されます。
-s
それらのように、SERVFAIL 応答を報告し、それらを無視しません。
-T
TCP を越えてネームサーバに問い合わせます。デフォルトで、UDP は、TCP を要求する AXFRIXFR 問い合わせを除いて、使用されます。また、 host は、UDP 応答が切り詰められるなら (すなわち、TC ビットの設定がある) TCP モードで UDP 問い合わせを再試行します。
-t type
タイプ名 ( A, CNAME, MX, TXT, その他、) ワイルドカードの問い合わせ ( ANY) または TYPE N のあらゆる標準の問い合わせを行なうことができる、タイプ type の DNS 問い合わせを実行します、ここで N は、1 から 65535 までの数です。 IXFR (増分のゾーン転送) に関して、数値 (例えば、 -t IXFR=12345678) が後続する等号を追加することによってシリアル番号を開始する問い合わせを指定することができます。

デフォルトは、 -C または -l オプションが与えられない (その場合に、 SOA または AXFR の問い合わせが行なわれ)、または name が、有効な IP アドレス (その場合に、 PTR 問い合わせを使用して逆引きが行なわれる) でないなら、 A, AAAA, と MX レコードに対して問い合わせることです。

-v
冗長な出力を生成します。
-w
ネームサーバからの応答を永久に (または非常に長い時間) 待ちます。
-W wait
これは、タイムアウトの前にネームサーバからの応答のために、多くの秒数待ちます。 wait が、負または 0 であるなら、1 の値が使用されます。デフォルトは、TCP 接続のために 10 秒、UDP のために 5 秒待つことです (両方は、再試行に従います、オプション -R を参照)。
-4
IPv4 転送のみを使用します。
-6
IPv6 転送のみを使用します。

関連ファイル

/etc/resolv.conf

関連項目

drill(1), resolv.conf(5)

互換性

host は、サポートされるオプションと生成された出力の両方で、BIND9 配布の‘host’ユーティリティと合理的に互換性をもつことを目的としています。ここに、既知の顕著な違いのリストを示します:
  • デバッグオプション ( -D and -m) は、サポートされていません。
  • クラス CLASS0 とタイプ TYPE0 の問い合わせは、サポートされていません。
  • ドメインネームのバックスラッシュは、特別に扱われます。
  • 最大 255 の再試行 (オプション -R) が、サポートされています。
  • いくつかのリソースレコードは、異なって書式化されます。例えば、 RRSIGDNSKEY レコードは、それらの空白なしで表示されます。
  • /etc/resolv.conf コマンドを解析するとき、コマンド sortlistoptions は、無視されます。複合の search および domain コマンドが存在するとき、 host は、最後の domain コマンドを最初に使用し、次に search コマンドのすべてを使用しますが、BIND9 からの‘host’は、最後に指定されたコマンドはどれでも使用します。
  • 複数のパケットゾーン転送は、サポートされていません。最初の応答パケットのみ、印刷されます。
  • ‘疑似セクション TSIG’は、冗長なパケット出力から失われます。

作者

Vitaly Magerya <magv@tx97.net>
August 27, 2012 FreeBSD