FDFORMAT(1) | FreeBSD General Commands Manual | FDFORMAT(1) |
名称
fdformat — フロッピディスクのフォーマット書式
fdformat | [ -F fill][ -f fmt][ -s fmtstr][ -nqvy] device |
解説
fdformat ユーティリティは、 device のフロッピディスクをフォーマットします。 device は、フロッピディスクドライブのデバイスノードのフルパス名 (例えば /dev/fd0) か、 /dev 下で検索される省略名 (例えば“fd0
”) です。
次のようなオプションがあります。
- -F fill
-
fill を新規フォーマットセクタを埋めるバイトとして使用します。
fill 引数は、一般の C 言語表現を使用する 0 から 255 の範囲の値でなければなりません。デフォルト値は“
0xf6
”です。 - -f fmt
- fdcontrol(8) に記述されるように、 fmt キロバイトフォーマット用の密度設定を指定します。
- -s fmtstr
- fdcontrol(8) に記述されるように、密度設定を明示的なパラメータを使用して指定します。
- -n
- フォーマットした後で、ベリファイしません。
- -q
- コマンドからの出力を抑制し、 device のフロッピディスクをフォーマットしても良いかどうかの確認も行いません。
- -v
- ベリファイだけを行い、フォーマットしません。
- -y
- フロッピディスクのフォーマット実行の確認要求を抑制します。フォーマット状態の報告はまだ行います。
非自動選択サブデバイスでは、 -f fmt も -s fmtstr も指定してはなりません。カーネルドライバによって設定済のメディア密度が常に使用されるからです。一方、 device が自動メディア密度選択のデバイスの場合 ( fdc(4) 参照)、どちらの方法を使用することでも、新規フォーマット済メディアに使用された密度設定を変えることができます (これは device の密度設定を永続的に変えることなく可能です)。
-q フラグが指定されていない時、フォーマットを行う時に確認が行われます。フォーマットを続行するためには、‘ y
’を必ず入力して、答える必要があります。
fdformat は、低レベルのフォーマットだけを行うことに注意してください。ファイルシステムを作りたい時には、 UFS ファイルシステム (UNIX ファイルシステム) を作りたい場合は、 newfs(8) コマンドを、 MS-DOS (FAT) ファイルシステムを作りたい時には、 newfs_msdos(8) コマンドを、参照してください。
終了ステータス
終了ステータスは、操作が成功した時 0 を返します。フロッピをフォーマットしている時にエラーが起こった時は 1 を返し、間違ったコマンドライン引数が与えられた時に 2 を返します (診断出力に詳しい情報がでるので従ってください)。診断
-q が指定されていないと、ユーザにプログラムの進度を知らせるために、標準出力に特定の 1 文字が表示されます。最初に、 (複数の) トラックがフォーマットされている時には‘F
’が表示され、ベリファイを行っている時には‘
V
’が表示されます。エラーが見つかった場合には、最後に‘
E
’に変化します。詳細な情報 (シリンダ・ヘッダ・セクタの番号と厳密なエラー原因) は、フォーマット処理の完了後に、最大 10 個のエラーに対して表示されます。
歴史
fdformat ユーティリティは、 386BSD-0.1 のために開発され、新しい fdc(4) フロッピディスクドライバにアップグレードされました。これは、後に FreeBSD 1.1 システムの一部となりました。 FreeBSD 5.0 からは、 fdcontrol(8) に記載された、統合密度指定を使用します。作者
このプログラムは、Dresden の によって寄贈され、モスクワの と によって変更されました。December 25, 2001 | FreeBSD |